天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

平成28年10月 展覧会まとめ

2016年10月30日 | 旅行・お出かけ
10/8「はなやか秋のしつらえ」泉屋博古館
「春のしつらえ」が良かったので今回も楽しみでした。
今回は近代美術とテーブルウェアということで、明治時代の絵画や陶磁器、豪華なテーブルセット?がたくさん展示されていました。
私好みの瀬戸物と思っていたら、宮川香山で、有名な高浮彫ではなく、有田焼?みたいなでも、とても凝った鳳凰の花入とか凸凹したお皿とか。いろいろ実験したのかなという、いろいろな色みのミニチュア花瓶?もよかった。
切手や美術の教科書でしか見たことがなかった、岸田劉生(「二人麗子図」)も見れてうれしかったです。それから、彼の日本画もありました。新しく気になったのが板谷波山。「葆光彩磁珍果文花瓶」や「葆光彩磁細口花瓶」のほわ~んとした赤と青の色みと、フォルムがいいなあと思いました。

10/15「ポンペイの壁画展」兵庫県立美術館
あのポンペイの壁画が見れるのはスゴイのではと思い、古代ローマの知識がほとんどないのに行ってきました。
思った通り説明書きがチンプンカンプンでしたが、2000年前のものとは思えない色鮮やか。写実的ですし、「100年ぐらい前の絵です。」と言われても「そうですか。」と言ってしまいそうな雰囲気でした。壁画制作に使われた道具も展示されていて、文明の高さがよくわかりました。最後に展示されていた「フェニックスと2羽のクジャク」が気に入ってしまいました。食堂の壁だったそうですが、
「PHOENIX FELIX ET TU」と文字が書かれていて「フェニックスは幸せである、君もまたそうであるように。」という意味だそうで。なんだか幸せになれそうな気がして、絵葉書購入。

10/16「コレクション展 小さな妖怪たち」大阪市立美術館
原在中の百鬼夜行絵巻が見たくて行ってきましたが、それ以外にも「化物草紙」、「鬼の片腕図」、名所図会の妖怪のページもあわせて10点ぐらい展示されていました。妖怪はかわいいですね。絵画だけでなく、印籠と根付も妖怪。こちらは主に明治時代のものでしたが、芸が細かいです。とくに道成寺の作品と、舌切り雀の着物を着きたスズメの根付がかわいらしかった。
妖怪のほかにも、中国の銅鏡、近代絵画など盛りだくさんな展示で300円。超お買い得な展覧会やと思います。

10/29「真田丸」大阪歴史博物館
展覧会が発表されてから楽しみで楽しみで。
大河ドラマ「真田丸」に関連した展示。甲斐武田の時代から、上田合戦、関ケ原、大坂の陣まで順を追って兜や指物、肖像画、古地図、合戦図、古文書などなど、ドラマのおかげでよくわかるし、楽しい♪興味深かったのは、蜂須賀氏が捕らえた豊臣方の罪人の一覧、秀頼、家康、秀忠両方からの平野郷を安堵するという禁制でした。
先週午後に行くと入場に30分ぐらいかかりそうだったので、開場30分前から並びました。開場時間には100人ぐらいの列になっていました。おかげで自分のペースでそれぞれの展示物を見ることができてよかったです。

10/29「大妖怪展」あべのハルカス美術館
土偶から妖怪ウォッチまでの妖怪に関する展示ということでした。北斎の「狐狸図」はかわいかったなあ。最晩年の卍老人時代の作品は初めて見たかも。錦絵コーナーは国芳と芳年だらけで、見たことあるものばかりでさすがにスルー。江戸時代の書籍もなんとなくスルーしてしまい…。おしまいの土偶(これって妖怪か?)は楽しかったです。遮光器土偶って教科書でしか見たことがなかったですから。いちばん最後の妖怪ウォッチはいらなかったかも。

10/30「陽明文庫の名宝6」京都文化博物館
近衛家に伝わる収蔵品から和歌懐紙、詩懐紙を中心に展示。平安時代や鎌倉時代の国宝が惜しげなく展示されていてびっくりです。天皇家や貴族の文字はほんとうに柔らかでいいですね。読めなくても見ていて楽しいです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 九度山散策 その3 | トップ | 妙心寺大法院 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅行・お出かけ」カテゴリの最新記事