天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『やくざ絶唱』1970年

2021年10月10日 | その他(テレビ・映画)
『やくざ絶唱』1970年

立松実…勝新太郎
立松あかね…大谷直子
犬丸裕二…田村正和
犬丸泰助…加藤嘉
犬丸里枝…荒木道子
貝塚茂太郎…川津祐介

監督…増村保造
脚本…池田一朗
音楽…林光

やくざの兄が妹に対して抱く異常なまでの愛情を描いた作品、というより、やくざの兄の束縛から自由になりたくて抵抗、反抗しようとするが、いちばん好きなのは兄だった…妹が主人公の作品のように思いました。

もともと現代劇も時代劇も任侠、やくざモノは苦手な私なのですが、やくざやくざしてなくて、大谷直子さんの美しさに引き込まれて最後まで見てしまいました。
妹あかねの気持ちの変化にはついていけませんでしたけど。

あかね処女を奪ってしまいその責任の重さに悩む貝塚先生(川津祐介さん)はあまりにも可哀そすぎ。

田村正和さん、若い!ピチピチ!砂浜でいちゃいちゃ、ホテルでぷちゅぷちゅ、きゃ~♪いやん。なんですけど、「とうとう抱いてしまったな、君を。」もうすでに渋いマサカズ節炸裂でした。

一度スクリーンで見てみたい作品です。音楽も良かったですし、ほんとおもしろかったです。

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『北の宿から』(1976年)

2021年08月22日 | その他(テレビ・映画)
『北の宿から』(1976年)

高宮純子…中野良子
東畑勉…田村正和
リエ…原田美枝子
すみ子…都はるみ
マー坊…下條アトム
高宮哲男…岡田英次

監督…市村泰一
脚本…ジェームス三木、篠崎好

病院の院長のひとり娘、純子は両親が決めた結婚から逃れるため黒湯温泉へひとり旅の途中、財布をすられ困っているところに、青年、勉に1万円を貸してもらう。
帰京後偶然に出会った二人、勉は大学の天文学の学者だった。
恋に落ちた二人は結婚を決意するが、医者でなければ許さない純子の両親。
純子は出会いの黒湯温泉に身を潜め、勉の迎えを待っていた。
純子のもとにやってきた勉は「医大に入り直し、医者になり婿養子になる」と告げる。

都はるみのヒット曲「北の宿から」をイメージして作られた映画らしいです。
ん?どこが?だったんですが、とにかく田村正和さんがかっこいいです。
70年代の少女漫画の男の子みたいです。
中野良子さんもきれいです。お金持のお嬢さんという雰囲気がすごくいいです。
夕焼けの海岸ではしゃいだり、満点の夜空のもとでの告白とか、もう漫画です。
ストーリー的には「勉さんは純子さんのために天文学を捨てて医者になるっていうのに、お父さんも学費も援助してくれるっていうのに、なんで純子はわからんねん、わがまま娘め!」てところですかね。
何度も言いますが、田村正和さんがかっこよかったです。

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『秘録おんな蔵』(1968年)

2021年07月29日 | 時代劇(テレビ・映画)
『秘録おんな蔵』(1968年)

お夏…安田道代
直次郎…田村正和
巳之吉…江守徹
岡っ引長七…小松方正

監督…森一生
脚本…浅井昭三郎

米問屋の娘お夏は死んだ父の借財のために女衒(ぜげん)まがいの直次郎に連れられ吉原に売られてきた。さまざまなしきたりを身に着けたお夏の最初の客は、父を死に追いやった両国屋で、ついてきた番頭はお夏の店の元番頭巳之吉だった。
父の死の真相を知ったお夏は証拠の文を手に吉原を脱出しようとするが、直次郎に引き留められ、文も取り上げられてしまった。

タイトルが『秘録おんな蔵』なので、エロくてグロいのかと思いきや、全然フツーに見ることができました。
田村正和さん目当てで見ました。意外といい役で良かったです。出番が多い、多い。
多分25歳くらい?アイドルが時代劇出ましたな雰囲気なのに、しゃべりはもう古畑だったんですね。かっこいいというより、かわいらしかったなあ…しゃべらなければ。
江守徹さんと小松方正さんが若いはずなのに、私が知っているイメージそのまんまだったのが驚き。
踏み合い?とか遊女の着付け方法を教えるシーンがあって、興味深かったです。
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みさき公園「真田幸村リアル謎解きゲーム 九度山からの脱出」

2017年01月10日 | 旅行・お出かけ
去る1/3(火)みさき公園で開催中の「真田幸村リアル謎解きゲーム 九度山からの脱出」に参加(?)してきました。



入園券を買って入園し、さらにサービスカウンターで400円の参加料を支払うと参加できます。


サービスカウンターには赤い甲冑と九度山ポスター、3月まではまだまだ真田丸やでって感じです♪

謎解き用紙をもらって、園内あちこちにある謎を解いていき、キーワードを導き出します。
サービスカウンターのお姉さんによると、謎解きは用紙が2枚あって、最低でも1時間半はかかるとのことでした。
しかし、1枚目の用紙は30分ほどで解くことができ「あっという間に終わるんちゃうん、そんな大層な…。」と思っていたのが間違いでした。
1枚目を報告して2枚目がまあ、んもう大変大変
途中お昼ご飯を食べながら、机でうんうん唸り、


途中の超リラックスのカンガルーさんとか、


かわいいカワウソさんとかで休憩しながら、

「ああ、わかれへん、もうあかん」と何度もいいながら、なんとかかんとか3時間半ほどで答えを導き出すことができました
普段使わない脳みそをフル回転させたものですから、ほんと疲れました。でも面白かったです。
動物はガラス張りではなく身近に見ることができますし、観覧車からの眺めは最高ですし、イルカショーもあるし、何十年ぶりのみさき公園、楽しいところでした
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平成28年12月 展覧会まとめ

2016年12月31日 | 旅行・お出かけ
今月はなんじゃかんじゃと忙しく、3つでした。

12/3「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」国立国際美術館
15世紀から17世紀にかけてのヴェネツィア・ルネサンスの絵画を一同に展示。
と言われても、ヴェネツィアってイタリア?な私にとってチンプンカンプン。
丁度日本で南蛮文化が盛んな時期の絵画ってどんなのかなと思い見に行きました。
天正遣欧少年使節を描いたドメニコ・ティントレットとかあって良かったです。
やっぱりホンモノはスゴイです。今回目玉のティチアーノの祭壇画「受胎告知」は初心者の私でもいいなあと思いました。
これが教会にあるんですよね。美術館の壁ではなく教会で見てみたいものです。
ヨーロッパも勉強せなあかんなあと思いました。

12/4「野々村仁清とその時代」香雪美術館
どの展覧会に行っても「仁清写なんちゃらかんちゃら」っていう焼き物を見るので、是非ホンモノを!と楽しみにしていました。イメージではアイボリーっぽくって、かわいい細かい模様があって…、やったんですが、地味ぃな焼き物もやいてはったんですね。いろいろ勉強になりました。しかしまあ、漆器にしか見えない焼き物とかすごかったです。
併せてなぜに尾形乾山がたくさんっと思ったら、彼の焼き物の師は仁清やったんですね。知りませんでした。
また機会があれば野々村仁清の展覧会に行きたいと思います。

12/23 特集陳列「とりづくし」、「伊藤若冲」京都国立博物館
私の大好物の鳥さんの展覧会!まさか雪舟の鳥さん「四季花鳥図屏風」が見られるとは!中国の山とか建物とかの絵(?)しか見たことがなかったのですが、雪舟の鳥さん笑ってる♪彼も鳥好きやったんですね(何それ?)。
そして若冲、2階のほとんどが若冲の展示で、80年ぶりとか、初公開とか、盛りだくさん。市立美術館でも展示された子犬ちゃん、野菜の涅槃図もあって大満足!子犬ちゃんはトラネコとか三毛猫のような模様があったんやと今回ゆっくりじっくり見られたのでよくわかりました。建物の筋目描きがすごい山水図、灯篭もすごいけどとまってる鳥さんがかわいすぎる「石燈籠図屏風」、足で大根の葉を押さえて食べてるかわいいニワトリさんの「大根に鶏図」、虫むしパラダイスな「垣豆群蟲図」などなど気に入った作品が盛りだくさん。若冲じゃないけど面白かったのが長山孔寅という人の「群鶏図屏風」。ニワトリさんのお尻とか葉のくたびれ具合とか頑張って若冲描きましたという作品でした。
しかし自分のペースで見ることができて、500えん!超お買い得な展覧会でした。
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平成28年11月 展覧会まとめ

2016年11月27日 | 旅行・お出かけ
今月は毎週末展覧会に行けました。

11/3 若冲画公開 西福寺
何かのテレビで「仙人掌群鶏図」を見て調べてみると、年に1度西福寺で公開されている(雨天なら中止)とのことで楽しみにしていました。
ここ数年の若冲ブームでえらいことやろうなあと思い、大体9時ぐらいからかと予想して、着いたのが9時過ぎ。
門前にはすでに行列。番号札をもらったら74番でした。9時半過ぎぐらいから2,30人ぐらいずつ入りはじめて、10時前には襖絵のある本堂に入らせてもらえました。
金地の襖にニワトリさんが6羽バン、バン、バン、バンっと。めんどりさんのお尻の毛のふわふわ具合に、あごの毛のふわふわ。しかもひよこちゃんまでいますがな。みんな笑ってるし、かわいいっ!
ちょっと待て、欄間も襖に負けずこれまた立派。蓮の花(?)に天女さんがいてます。。お寺の方に尋ねると、これも江戸時代のもので、左甚五郎系列?の作らしく、若冲はこれに合わせて絵を描いたらしいです。一歩引いて、欄間と一緒に見るとこれまた素晴らしいのでした。
髑髏の絵や、蓮池図、山水図も展示されていました。ガラスケース越しではなく、1メートルも離れていない側で、しかも無料とは、ありがたいことです。
絵画に興味を持ち出してから、やっと初めて若冲らしい作品が見ることができた気がします。ニワトリさんは若冲がいちばんやね。
服部天神駅までの帰り道、それらしき人と多分100人ぐらい(団体さんがいたのです)とすれ違いました。早めに行って良かったです。

11/5「蘆雪潑剌」和歌山県立博物館
白浜町草堂寺にある長沢芦雪の壁屏画と紀南のお寺にある芦雪や応挙、若冲の作品を展示。
いろんな展覧会で芦雪の作品は見ていますが、こうして一堂に集まった展覧会は初めて。
芦雪と応挙の襖絵に囲まれた一室はとても贅沢な気分になりました。
「竹鶴図」の鶴さんみんな笑ってる。お目目がかわいい。こんなに笑ってる鶴さんの絵は初めて。
「四睡図」では寒山拾得とその師匠の僧侶(名前失念)が重なって寝ているほのぼのした絵かと思いきや、僧侶の背中に虎さんがもたれて寝てる!かわいすぎ。さらに「六羅漢図」では羅漢さんが虎さんをクッションのようによっかかってます。その虎さんの表情が飼い猫が飼い主のいたずらに嫌々我慢しているのとそっくり。
その他虎や唐獅子や猿の作品もみんな笑ってる。芦雪は絶対動物好きやったに違いない。
かと思えば、墨をばああっんと紙に落としたような岩肌の表現とか、「寒山拾得図」の即興で描いた(とされる)筆使いとかを見ると「奇想の画家」と言われる所以がちょっとわかるような気もしました。
今回は絵画作品だけでなく、各お寺の書物や仏像、明治時代から文化財をどのようにして守られてきたかなどを紹介する資料の展示もあり、勉強になりました。
うううん、芦雪大好きになりましたよ。

11/6 南蛮文化館
5月と11月にしか開いていない南蛮文化館。日曜美術館で紹介されていたので気になって行ってみました。
その名の通り、戦国から安土桃山時代にかけてのキリシタン関係の美術品がところ狭しと並べられていました。螺鈿細工の大きな箪笥とかデーンとソファーに置いてあって「お手を触れないでください」と書かれてもなあ。
2階には南蛮図屏風とか洛中洛外図屏風とか世界地図の屏風とかバーンばーんっと展示されていました。萩焼や瀬戸焼、織部焼の十字架が入った茶碗とか、南蛮兜が面白かったかな。

11/13「壺中之展」大阪市立美術館
開館80周年の記念の展覧会ということで、陶芸や絵画書画、日本、中国など12のテーマに分けそれぞれ選りすぐりの品々を展示。橋本関雪の「唐犬」の笑っている犬や上村松園の「晩秋」でうひょうひょと喜んでいたら、次から次と楽しい作品があり、おしまいのほうでは、満腹、お腹いっぱいに。
桃山時代の肖像画がずら~っとか、光琳や抱一、其一や芳中の琳派の部屋、いちばん楽しかったのが若冲の「蔬菜図押絵貼屏風」がでーんとあり、谷文晁の「木村蒹葭堂像」、狙仙のかわいすぎるお猿さん、北斎の肉筆画「潮干狩図」などなど江戸時代の絵画がならんだ「燗熟の江戸文化」のお部屋でした。
そのほか、美術館の歴史や、コレクションを提供した人々の紹介のパネルがあり、よかったです。

11/19「真田幸村の生涯を彩った人たち」大阪城天守閣
真田幸村をはじめ、関ケ原や大坂の陣で活躍した武将たちの紹介展示。「真田丸」や「真田太平記」を見ていると、ふむふむふむふむ…と唸りたくなるような楽しい展覧会でした。特に石田三成の真田信之宛ての書状。(「さいつ」というのは「真田伊豆守」の略語?)や、大谷吉継の昌幸、幸村あての書状、真田信政の書状などなど、やはり書状が楽しかったです。片桐且元の熊みたいな毛だらけの甲冑も面白かった。

11/19「水滴」大阪市立東洋陶磁美術館
朝鮮時代の水滴の数々。金剛山(くむがんさん)を模したまるで置物のようなものから、さいころみたいな小さいものまでいろいろありました。写真OKだった「青花鉄砂海駝形水滴」が今回いちばんのお気に入りですかね。これも水滴というより動物の置物のようですが。

11/26「鈴木其一 江戸琳派の旗手」姫路市立美術館
師匠の酒井抱一から明治期の近代琳派まで、丁寧な解説で程よい展示数で良く、初期の抱一の賛のあるもの、応挙を模写したという作品もあり興味深かったです。
鳥さんやお花は写実的なのに、絵画としてはシュッとしてスタイリッシュ。まるでポスターのようです。動物たちは笑っていません。ポージングを決めています。伝統的家屋を改装したフレンチやイタリアレストランに似合いそうな作風に思いました。その特徴が生かされていて、私が欲しいなあと思ったのが節句画。雛人形の絵なんですが、描表装でまた本物みたいな蛤がこれまた配置がポスターのようなんですよねえ。琳派が人気あるのがちょっとわかったような気がしました。面白かったです。

11/27「若冲の京都 KYOTOの若冲」京都市立美術館
「とりあえず若冲見たい?ほんなら見せたげますわ、ほれ。」という感じで、鳥やったら鳥ばっかり、鯉やったら同じ構図の鯉ばっかりと水墨画がほとんどの、なんだか不親切な展覧会でした。
お目当ては「狗子図」だったんですが、ものすごい人だかりでゆっくり見れなかったのも残念。
入場者を立ち止まらせないようになのか、作品には全く解説文がありませんでした。
雨の日にもかかわらず、長い列がとぐろを巻いていました。30分ぐらい並んで入場。館内も人だらけで絵を見に来たのか人の頭を見に来たのかわからないほど。すごい人気ですね。
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妙心寺大法院

2016年11月20日 | 旅行・お出かけ
真田信之の菩提寺が京都にあると知り、早速行ってみました。

JR嵯峨野線花園駅から徒歩5分ほどで妙心寺へ、そこからまた5分ほど歩くと大法院があります。



毎年4月と11月に公開されているそうです。早く気づいて良かったです

入り口で700円を支払うとお茶券が。どうやらお薄がいただけるそうで。

お墓も気になるところですが、とりあえずお茶を。



紅葉がきれいです。



真田家代々の方々のご位牌や徳川家康の長女?のご位牌にごあいさつしようと思うと、六文銭と葵のご紋が。肖像画もありました。

別の間には叭叭鳥の襖絵がありました。江戸中期のものらしいです。博物館ではなくて、こう普通にあるのは初めてかも。やっぱり襖絵はこうでないと。

しばらくぼーっとして、墓所へ。
佐久間象山のお墓はすぐわかったのですが、真田家はちょっと探してしまいました。



またご挨拶をして、大法院をあとにしました。

また春の新緑の季節に行きたいと思います。
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平成28年10月 展覧会まとめ

2016年10月30日 | 旅行・お出かけ
10/8「はなやか秋のしつらえ」泉屋博古館
「春のしつらえ」が良かったので今回も楽しみでした。
今回は近代美術とテーブルウェアということで、明治時代の絵画や陶磁器、豪華なテーブルセット?がたくさん展示されていました。
私好みの瀬戸物と思っていたら、宮川香山で、有名な高浮彫ではなく、有田焼?みたいなでも、とても凝った鳳凰の花入とか凸凹したお皿とか。いろいろ実験したのかなという、いろいろな色みのミニチュア花瓶?もよかった。
切手や美術の教科書でしか見たことがなかった、岸田劉生(「二人麗子図」)も見れてうれしかったです。それから、彼の日本画もありました。新しく気になったのが板谷波山。「葆光彩磁珍果文花瓶」や「葆光彩磁細口花瓶」のほわ~んとした赤と青の色みと、フォルムがいいなあと思いました。

10/15「ポンペイの壁画展」兵庫県立美術館
あのポンペイの壁画が見れるのはスゴイのではと思い、古代ローマの知識がほとんどないのに行ってきました。
思った通り説明書きがチンプンカンプンでしたが、2000年前のものとは思えない色鮮やか。写実的ですし、「100年ぐらい前の絵です。」と言われても「そうですか。」と言ってしまいそうな雰囲気でした。壁画制作に使われた道具も展示されていて、文明の高さがよくわかりました。最後に展示されていた「フェニックスと2羽のクジャク」が気に入ってしまいました。食堂の壁だったそうですが、
「PHOENIX FELIX ET TU」と文字が書かれていて「フェニックスは幸せである、君もまたそうであるように。」という意味だそうで。なんだか幸せになれそうな気がして、絵葉書購入。

10/16「コレクション展 小さな妖怪たち」大阪市立美術館
原在中の百鬼夜行絵巻が見たくて行ってきましたが、それ以外にも「化物草紙」、「鬼の片腕図」、名所図会の妖怪のページもあわせて10点ぐらい展示されていました。妖怪はかわいいですね。絵画だけでなく、印籠と根付も妖怪。こちらは主に明治時代のものでしたが、芸が細かいです。とくに道成寺の作品と、舌切り雀の着物を着きたスズメの根付がかわいらしかった。
妖怪のほかにも、中国の銅鏡、近代絵画など盛りだくさんな展示で300円。超お買い得な展覧会やと思います。

10/29「真田丸」大阪歴史博物館
展覧会が発表されてから楽しみで楽しみで。
大河ドラマ「真田丸」に関連した展示。甲斐武田の時代から、上田合戦、関ケ原、大坂の陣まで順を追って兜や指物、肖像画、古地図、合戦図、古文書などなど、ドラマのおかげでよくわかるし、楽しい♪興味深かったのは、蜂須賀氏が捕らえた豊臣方の罪人の一覧、秀頼、家康、秀忠両方からの平野郷を安堵するという禁制でした。
先週午後に行くと入場に30分ぐらいかかりそうだったので、開場30分前から並びました。開場時間には100人ぐらいの列になっていました。おかげで自分のペースでそれぞれの展示物を見ることができてよかったです。

10/29「大妖怪展」あべのハルカス美術館
土偶から妖怪ウォッチまでの妖怪に関する展示ということでした。北斎の「狐狸図」はかわいかったなあ。最晩年の卍老人時代の作品は初めて見たかも。錦絵コーナーは国芳と芳年だらけで、見たことあるものばかりでさすがにスルー。江戸時代の書籍もなんとなくスルーしてしまい…。おしまいの土偶(これって妖怪か?)は楽しかったです。遮光器土偶って教科書でしか見たことがなかったですから。いちばん最後の妖怪ウォッチはいらなかったかも。

10/30「陽明文庫の名宝6」京都文化博物館
近衛家に伝わる収蔵品から和歌懐紙、詩懐紙を中心に展示。平安時代や鎌倉時代の国宝が惜しげなく展示されていてびっくりです。天皇家や貴族の文字はほんとうに柔らかでいいですね。読めなくても見ていて楽しいです。
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九度山散策 その3

2016年10月24日 | 旅行・お出かけ
一昨日(10/22)和歌山・九度山へ行ってきました。

赤備え列車に真田庵とすでに満腹状態でしたが、真田ミュージアムへ。



よくある大河ドラマ館かと思っていましたが、昌幸と幸村の九度山の生活から大阪の陣までをパネル展示してある施設でした。
書状の複製とか、月岡芳年の浮世絵とかありましたが、もうお腹いっぱいでスルーしてしまいました。ごめんなさいです。
最後の真田丸コーナーは実際の台本や衣装、「真田丸」と描かれた土壁(横文字バージョン)があり、面白かったです。
特に台本はト書きも面白くて、本として面白そうでした。

ちょっとお腹がすいてきたので、道の駅でパンとたこ天の昼食をとり、10分くらいつらつらと歩いて、慈尊院へ。


女人禁制だった高野山へ女性がお参りに行くのはここやったとか。
境内には乳房の絵馬がたくさん奉納されていました。

その奥には丹生官省符神社がありました。


ものすごく急な石段が119段(やったような気が)あり、確か宝暦のころ(またあやふや)のものらしいです。

帰り道、慈尊院の裏門?にあった灯篭と柿。


至るところに柿の木があり、わっさわっさとなっていました。

ゆっくり見て回って3時間ほど。見どころがコンパクトにまとまっていて、道に迷うこともありませんし、いいところでした。

九度山から橋本の各停電車は赤備えではなかったのですが、つり広告、ドア横の広告がほとんど「真田丸」で、最後のトドメをさされたのでした。
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九度山散策 その2

2016年10月23日 | 旅行・お出かけ
昨日(10/22)和歌山・九度山へ行ってきました。

九度山駅を出てすぐの歩道橋を渡ると、真田のみち。商店街のようです。



商店はもちろん、お家お家が赤い提灯やのぼりで盛り上げてはりました。

まずは真田古墳。真田の抜け穴といわれていたところ。





そして、真田庵(善名称院)。昌幸、幸村の住居跡に建つお寺。



戸にはやはり六文銭。



雷封じの井戸。「幸村が真田屋敷に落ちた雷を井戸に封じ、里人の難を救った」とありました。


昌幸の供養のために幸村が植えた松の二代目らしいです。


資料館もあり、大阪の陣で幸村が使用した槍とか鐙(あぶみ)、おそらく「真田太平記」の時に訪れたのであろう若い草刈正雄さんの写真とか、20年くらい前の近鉄劇場のミュージカル「SANADA」のポスターまで。バラエティーに富んだ展示でした。

塀の瓦も六文銭と結び雁金。


これでもう満腹になってしまったのでした。


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九度山散策 その1

2016年10月23日 | 旅行・お出かけ
昨日(10/22)和歌山・九度山へ行ってきました。

赤備え列車で九度山駅へ到着。

駅ももちろん赤備え。


何のお花でしょうね、赤いです。


ベンチも結び雁金にクッションは赤。電灯のカバーにも六文銭。


駅を出るとゆっきーくんがお出迎え♪
巡回バスも赤備え。

これで結構お腹いっぱいになってしまったのでした。


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南海・真田赤備え列車

2016年10月23日 | 旅行・お出かけ
昨日(10/22)和歌山・九度山へ行ってきました。

楽しみのひとつは南海電車の真田赤備え列車♪

南海のホームページを見てみても発車時刻など乗っていなかったので、なんば駅に問い合わせ、11時17分橋本発極楽橋行きに狙いを定めることにしました。
11時14分橋本着の急行ではなく1本前の急行に乗り、10時53分に到着。
ほとんどの方はすぐ来た極楽橋行きへ乗り換えてしまわれましたが、「次の電車は赤いのに(しめしめ)」と思いながら、待ち構えておりました。

発車5分ぐらい前に、極楽橋方面から来ました、赤備え列車♪
ホームにはほとんど人がいません。撮りほーだいです♪






ドア横は結び雁金。


シートも赤備えに六文銭。

橋本から九度山までは約10分ほどでしたが、とっても楽しい時間を過ごせました♪

南海ホームページによると、運行は平成27年11月1日より約1年間ということですのでお早めに。
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平成28年9月 展覧会まとめ

2016年10月01日 | 旅行・お出かけ
9月の展覧会まとめです

9/4「与謝蕪村」京都国立博物館
呉春の肖像画から奥の細道絵巻まで、各時代の作品を2部屋でコンパクトに展示。
呉春が蕪村の弟子って知りませんでした知っている画風が違うもので
南蘋派っぽい写実的な作品もあり勉強になりました。

9/11「近世京都の宮廷文化」城南宮/京セラ美術館
近世から大正~昭和にかけての大礼を中心にした展示。
城南宮では大正天皇の即位式?の模型がデーンっと。明正天皇、孝明天皇とほとんど文字でしか見たことのない天皇の即位式の絵巻とかが興味深かったです。江戸時代は装束が中国風だったとかで見学が多くて人数制限(切手札)されたって面白い。
京セラ美術館では個人蔵の「東山天皇御即位図屏風」が目玉になっていました。バーンっと即位の様子が描かれた屏風なんて珍しいのではないでしょうか。細かく描かれていて楽しかったです。
荷田在満が閉門100日になったという「大嘗会便蒙」や東福門院(秀忠の娘、後水尾天皇の中宮)の木造の座像、それからたくさんの複製された装束をまとったマネキンさんたちも面白かったです。
江戸時代の宮中文化ってなかなか目にする機会が少ないかと思うので、いやあ良かったなあ。

9/18「明石藩の世界4」明石市立文化博物館
今年も楽しみにしていた明石藩の世界。今回のテーマは「藩領の村々と大庄屋」。
領知朱印状や藩領への触書、庄屋の日記、播磨国や明石藩領の絵図、そして明石城内の絵図まで、盛りだくさんの内容をわかりやすくコンパクトに展示。
「尾張前大納言様が長州征伐へ行かれるので、本陣に布団を持ってこい」とか、年号が変わったという知らせでも、郡代からのお触れを昼夜とわずに村々へ回していくとか、楽しく勉強させていただきました。あまりにも面白い内容でしたので、初めて目録を買ってしまいました。しかし、こんなに上質な展覧会が200円!!次回も楽しみにしています

9/24「キリシタン墓とその前史」大阪府立弥生文化博物館
キリシタン墓に興味があって行ったのですか、洗礼名が彫られた墓石がひとつあるのみで、あとはパネルと映像展示のみでした
「その前史」というのもなぜか古代のみで、須恵器と土師器の展示という感じで、まあ弥生文化博物館だからこうなるのも仕方ないのですが
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平成28年8月 展覧会まとめ

2016年08月30日 | 旅行・お出かけ
今年の夏は暑すぎた
今月は3つしか行けなかった

8/11「富士と女性-日本の心-」小林美術館
高石市の羽衣に今年の6月にできたばかりの美術館。といってもフツーの会社の部屋の壁にばんばんばんっと額や掛け軸がかかっているのみ。クーラーも家庭用?みたいな感じで、美術好きな方のお宅にお邪魔したような雰囲気でした。
3階はテーマの特別展、美人画や富士山の絵が17点ほど。竹内栖鳳、上村松園、伊東深水、鏑木清方…のいつものメンバーをはじめ、棟方志功、北野恒富、池田遙邨など、名前は知ってるけどあまり見ない人とか、片岡球子とか藤田嗣治はテレビしか見たことがなくてうれしかったな。
2階は常設展らしく、文化勲章を受章した作家のコレクションを展示。
これまた、名前は知ってるけど作品は知らないとか、作品は知ってるけど名前がわからないとか、普段見ない作家さんだらけでなかなか勉強になりました。この中で藤田嗣治の「アラブの子供」という鉛筆?で描かれた作品がすごく気になってしまいました。

8/12「伊藤若冲展」承天閣美術館
今年は若冲生誕300年とかで、京都のあちこちで若冲の展覧会が開かれています。
こちらの目玉は「植物綵絵」の複製全30幅展示でした。複製とはいえ、よくできていて、テレビや写真集で見るよりは楽しかったです。実物は宮内庁にあるらしいのですが、もともとは相国寺に奉納されたもの。明治20年ぐらいに宮内省へ献上されたらしく、宮内省から当時の1万円が下されたとか。その実際の目録が展示されていて、絵も良かったのですが、歴史好きとすればこっちもうれしかったなあ。

8/27「藤田嗣治展」兵庫県立美術館
小林美術館で見た藤田嗣治の絵が忘れられず、思い切って行ってみることにしましたが、大正解でした。
藤田の一生を丁寧な解説とたくさんの作品で、全くの初心者な私でも十分楽しめました。こんなにわかりやすいのは初めてかも。フランスばかりかと思えば、日本で戦争画を描いていたり、中南米を旅していたり、画風もいろいろあってほんと楽しかったです。彼は猫ちゃんが好きなんですね。やたら女性のそばに猫ちゃんがいて、かわいい。
細い輪郭線に白い肌の女性を描いた作品がいちばんのお気に入り。晩年の宗教画もよかったな。
戦争画の「アッツ島玉砕」は「うっ」ときました。苦しいとか悲しいとか、そんなんではなく、胸に「うっ」と。こんな感覚は初めてです。
洋画に興味はなかったはずなのになあ。初めて洋画を見て楽しいと思える作家に出会えました。また機会があれば他の作品も見てみたい。

ついでに常設展?にも入ってみたのですが、現代アートのような橋本関雪の屏風絵とか、竹内栖鳳の掛け軸もまた川?滝?をバックにひらひらと舞う数枚の桜の花びら。こんなのもあるのかと感心しながら見ていると、やはりわたしにはよく理解できない様々な作品がたくさん展示されていて、その中で「!」だったのは「影」という作品で、近くからみるとなんとなく灰色がかったボードで、後ろにさがっていくほどに、少女の影が浮き上がる。これはスゴイなと。あとは「何もすることがない」。大きな黒い板に小さい文字で「何もすることがない何もすることがない何もすることがない何もすることがない何もすることがない…」と延々彫って?ある作品。強烈なインパクトでしたね。現代アートも面白いかも
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平成28年7月 展覧会まとめ

2016年07月31日 | 旅行・お出かけ
7月の展覧会感想まとめです
今月はたくさん行きましたねえ。

7/2「俺たちの国芳 わたしの国貞」神戸市立博物館
ボストン美術館所蔵の国芳と国貞の展覧会。
二人とも大好きな浮世絵師のせいか、展示品の半分くらいは見たことあるような気がしました。
国芳コーナー、国貞コーナーという分け方ではなく、テーマに沿って二人の作品が比較されるような展示の仕方で面白かったです。全作品写真撮影可だったのもうれしかったです。
国芳の「初雪の戯遊」で猫の雪だるまがあったり、国貞の「御誂え三段ぼかし」の背景の着物の柄のようなかわいい淡い色調のぼかしのデザインの作品は初めて見ました。ほかにも格子とかあるんですよね、いつかは見てみたい。

7/3「神々の姿」香雪美術館
神仏習合をテーマにした展覧会。平安時代から江戸時代までの仏像や絵画、書など。神鹿に仏が描かれた図というのはわかりやすかったのですが、どうも神さんや仏さんについては勉強不足やなあと思いました。
松花堂昭乗の楷書?な作品が見られてうれしかったです。綺麗な字ですねえ。
藤原家隆の「熊野懐紙」の書が気に入ってしまい、はがきを購入。どうも書が好きみたいです私。

7/9「静かなる動物園」高島屋資料館
高島屋の輸出用(?)の染織品の下絵を中心に動物をモチーフにした作品の展示。
下絵なため、本画?とは違った趣がありました。
すごく大きな孔雀の絵があり、本番では刺繍やったとか、竹内栖鳳のお猿さんの絵や都路華香の鷺の絵とかがよかったな♪

7/10「始皇帝と大兵馬俑」国立国際美術館
大阪城築城400年祭以来の兵馬俑見学です。兵馬俑だけでなく、青銅器や武具、宝飾品や水道管まで。すごい人でした。
テレビで見た銅馬車が本物でなく複製品だったのが残念でした。

7/10「コレクション2」国立国際美術館
特別展の半券で入場できるというので、興味のない現代アートの展覧会へ。
お月さんを撮影したフィルムで楽譜を作って演奏したテープが流れる部屋から始まり、ただ缶を包んだだけとか、うぉ~っ!わからないぜぃ!日曜美術館で見たことのある蔡國強の火薬を使った作品はちょっと知ってたからうれしかったかな♪
もういちばんワケがわからないのに印象的だったのが、白髪一雄の作品。絵の具を置いてそれをぐちゃぐちゃ混ぜただけのような作品。どうも、上からロープにつかまって足で絵の具をひっかきまわしてできているそうな。
世の中に理解できない芸術、美術があるんやなとわかっただけで儲けもんかなと思いました。ある意味兵馬俑展より面白かったかも。

7/17「忍たま乱太郎ミュージアム」尼崎市総合文化センター
忍たま乱太郎の原画と忍者道具?の展示。漫画のほうは読んだことがないのですが、ものすごくかわいい♪鎧、甲冑類やお城の絵がかなり細かい。忍者大好きな尼子騒兵衛さんなんやろうなあと思いました。写真撮影可でしたので、乱太郎、しんちゃん、きりちゃんの3人が舞楽している作品を撮りました。

7/17「尼崎の戦国史探訪」尼崎市総合文化センター
忍たまと同時開催。こんな素敵な展示があるとはうれしやうれし。忍たま女子(というのか?)がまったくおらず、いつもの(?)ご年配が数組いるだけ…(汗)まあ、おかげでゆっくり見学することができました♪
戦国期の尼崎の古地図や、三好長慶、織田信長の書状や、豊臣秀吉、秀長の朱印状、月岡芳年の武者絵、豊原国周の絵本太閤記とか面白いものだらけ。大正時代のすごろくに「テンセンヲキリヌキ オカチンヲシカクニキリ ナカニツツミ ノリトシルシタ トコロヘ ノリヲツケテ オハリナサイ」とさいころの展開図に書いてあり、「おかちん」ってなんやろう?と思ったらお餅のことだそうで。お餅をさいころに使うって、知らなんだ…。

7/17「白髪一雄の愛したものたち」尼崎市総合文化センター
戦国史探訪を楽しんだあと帰ろうと思ったら、なんと先週国際美術館で見た白髪一雄とは!!!
尼崎出身の画家さんやったんですね!何か縁を感じてしまったので迷わず入室。
出身は呉服商で裕福だったようですね。「一流の美術品を見なければいいものは生まれない」みたいな(?)お考えやったようで、そのコレクションが多数展示されていました。刀剣とかパイプとか中国の硯とか能楽の面とか、自身も能楽をされてたそうで、自身作の能楽の衣装とかもありました。
日本画から洋画に、そしてあのアクションペインティングになったそうで。デッサンや水墨画も展示されていました。やっぱりうまいなあ(←あたりまえ)。中央にバアーーンッと「太丞」という作品が展示されていましたが、もう少し広いところで引いて見たほうがいいのではと(引いてみたところで私は理解できませんが)。ちょっともったいない気がしました。
忍たまだけのつもりで来ましたが、ついでのほうが楽しかったりして。

7/18「郷土建築へのまなざしと日本建築協会」大阪歴史博物館
予定では「昭和初期の町家や明治の洋風建築」となっていたのに、ちょっと残念…。
大正時代から昭和初期にかけての都市開発の様子とともにそれによりなくなっていく歴史的建造物の展示。
すでに昭和初期から「昔の風景がなくなっていく…。」と思われた方がいたんですね。そんな方の昔の風景のスケッチが面白かったです。
あと、道幅拡張工事中の御堂筋の写真(まだ屋根瓦の民家?がたくさん)や、春に見学した泉布観の設計図が面白かったなあ。明治の洋風建築については、昭和30年代まで結構残っていたとかで、いろんな写真がありました。もっと残してくれていたらよかったのになあ。

7/18「都市大阪の起源をさぐる」大阪歴史博物館
上町台地や難波宮跡の発掘調査からの展示。どうやっても子豚か子犬にしか見えない埴輪さんがいました。もうむちゃくちゃかわいい♪大好きな土師器や須恵器がたくさん並んでいました。
窯にあってひっついた土師器とか、ガラスの小玉を作るための鋳型とか、塩を作るための陶器とか(馬に塩が必要って知らなかった)初めて見るものがたくさんあり大変勉強になりました。やっぱり古墳時代は面白い♪

7/23「世界の文字の物語:ユーラシア 文字のかたち」大阪府立弥生文化博物館
和泉市の池上曽根遺跡にある弥生時代の博物館の特別展。甲骨文字から楔形文字、アラビア文字の元とか、エジプトの象形文字、それから漢字文化の縦書きが入ってきてチベット文字や満州文字になったとか、ひたすらいろんな文字の展示。
本物の骨に彫られた甲骨文字は初めてかも。満州文字の織物はきれいでした。
李氏朝鮮時代の漢字とハングルが混じった書物も初見。この漢字はこう読むみたいなことが書かれているようでした。一部今では使われていないハングル表記もあって面白かったです。

7/30「江戸の遊び絵づくし」明石市立文化博物館
判じ絵や寄せ絵、大小暦、福笑いから組立絵(?)、鞘絵などなど、楽しい浮世絵がたくさん。
国芳や国貞、北斎などはこれまでに見たものがたくさんありましたが、解説が丁寧なのと、鞘絵やあべこべの絵、組立など、作品の前に実際の楽しみ方の展示があって楽しかったです。
それに国芳さんの猫ちゃんたちは何回見ても飽きません。
気になっていた小林清親の当時の人気の舞妓、芸妓3人の顔がひっついた作品があり、うれしかった。顔が肖像画というか、銅版画っぽかった。
有卦、無卦というのも知らず、有卦の時には福の「ふ」から始まる「ふ尽くし」の絵を飾ったりする習慣があったとは。
漫画ちっくな「鳥羽絵」というのも知らず、まだまだ知らないことだらけですわ。
150点くらいの展示と、大小ごよみや判じ絵で遊んでいたら、優に2時間を超えていました。

7/31「東アジアの螺鈿 ―山の漆と海の貝―」京都国立博物館
中国、朝鮮半島、琉球王国、日本と、豪華な螺鈿細工の数々。
展示室に入ったら、螺鈿の赤、緑、白などのきらびやかな光でいっぱい。貝の赤と緑を分けて細工したものや、琉球の朱塗のもの、輸出用の海賊の宝箱みたいな大きな「青海波文蒔絵螺鈿洋櫃」は全体に青海波の模様が施され、まるで魚のうろこのよう。螺鈿細工といってもいろいろあるものだと勉強になりました。
「やまとなでしこ―江戸時代のアイドルたち―」京都国立博物館
江戸時代の美人図がずらり。「邸内遊楽図」から独立して美人図になっていったそうな。もともと女性一人の作品というのはなかったのか。大好きな西川祐信と河鍋暁斎の作品を目当てに。西川祐信の「二美人図」は寒山拾得がモチーフになっているそうで、そういえばほうきと絵巻を持ってました。おもしろいなあ。河鍋暁斎の「大和美人図屏風」は屏風絵の中にさらに屏風絵。農耕の様子が描かれていました。いいなあ、暁斎。
「芸能の装束」京都国立博物館
舞楽と能楽の美しい衣装の数々。
大正時代の舞楽のお人形がとてもかわいらしかったです。ほしいなあ。能装束の展示会は行ったことがありますが、舞楽は初めて。きれいな朱色に緑色。解説に右方、左方とかあって、意味がわかってよかったです。
お能も雅楽もご無沙汰なので、ちょっと見に行きたくなりました。
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