昨日(4/20)南座の歌舞伎鑑賞教室(午後の部)へ行ってきました。
今年はどうしても、花道沿いブロックの6列目に行きたかったので、昨年よりちょっと早めに12時半に南座へ到着しました。
さすがに2番目でしたが、10分も経たないうちにあれよあれよと50人ぐらいの列になっていて、タッチの差と言う感じ。危ないあぶない。
1時ぐらいになると午前の部が終演でお客様がぞろぞろ。
その中にブレザーやセーラー服などの制服姿の学生さんがたくさん。
どうやら関西圏(関西弁だったので)の学生さんのようでしたが、感想はどないやったんでしょう。
気になりながら開場時間を待ちました。
やはり、1時半をすぎると鴨川沿いに列がのびていました。
開場は2時過ぎかなと思っていたら、1時50分過ぎに開けてくださいました。
2番目に入場ですから、おちついて私のお好み「花道沿いブロックの6列目」に着席。
これできっと藤娘では舞台全体を、供奴では花道の吉太朗さんの踊りをかぶりつきやわ♪ともうかなりハイテンションでした。
1.解説 南座と歌舞伎(15:00~15:50)
幕が開くと舞台には「吉田屋」の暖簾がかかった店先が。
すると床から「かみこのなんちゃら~♪」との歌詞。「おおおおお、今年は純弥さん伊左衛門かぁ!」と喜んで思わず早く出て来はれへんかなあと揚幕のほうを見てしまいました。
暫くすると花道から(どうやっても紙の着物に見えない)紙衣衣装に、笠(名前失念)を被った伊左衛門が登場。
吉田屋の前で来たことを告げると、中から九雀さん登場。
廓文章のあらすじを軽く説明された後、純弥さんが紙衣と初代上村吉弥が発明したという「吉弥結び」を後ろを向いて説明。
純弥さんの素のお声初めてお聞きしたかも。嬉しかったです。
続いて恒例の変身コーナー。
今年は5人の方にということで、あれよあれよと決まっていき、徳島や石川など遠いお客様と驚きながらすぐに準備ということで舞台を下がられました。
その後、いつもの破風や芝居、すっぽんからうらめしやの説明があったり。
そして、今年は黒御簾の太鼓で雨や風、雪を実演。
九雀さんがとてもお上手に演じられていて、さすが!でした。
廓文章の舞台よろしく、店先が左右に分かれて座敷が現れると、先ほどの五人の方が梅川、八汐(先代萩の)、傾城、町娘(妹背山のお三輪みたいな緑の)、赤姫とそれぞれポーズを決めて立っていらっしゃいました。
なんとまあ、今年は本舞台から花道の七三でポーズをとって引っ込んで行かれました。
八汐の方がとてもお似合いだと思いました。
九雀さんの時おり「ぷっ」と笑えるつっこみを交えながらの、わかりやすい解説はもとより、構成がこれまで見た中でいちばん面白かったです。
2.1.藤娘 上村吉弥(16:05~16:25)
さてお待ちかねの吉弥さんの藤娘。場内真っ暗になりました。そしてちょん!ぱっと明るくなると舞台いっぱいの巨大な藤の花、上手には三味線と長唄さん、下手にはお囃子さん(鼓お二人)が。
黒のお着物(だったと思う)笠をかぶって、藤の枝を持って踊ったり、半分がオレンジと黄緑色のお着物、藤色のお着物、肩脱ぎで赤いお着物、衣装替えがたくさんあってほんと観てて楽しい踊りです。
すごく好きなのが、上手、下手、中央とかわいくお辞儀してくれる振りです。
袖を徳利や杯に見立てた振りとか、手招きしたりとかそのほかにもたくさん…。
そんな美しい吉弥さんを観たいけど、長唄の禄丈さんが気になったり、お能を知ってから大好きになった五人囃子さんたちの「よおぉ~、ポンっ!」「カン!」も気になるしで大変でした。
三味線に長唄、笛に鼓の方が金属製の鳴り物(名前がわからない)を鳴らしているときの件が最高でした。
すみません、吉弥さんがこんなに美しいとは知りませんでした。
6列目で観ても十分大丈夫(すみません)でした。
20年前から観てるはずなのに、なんでかなあ。
あっと言う間に終わってしまいました。
2.2.供奴 上村吉太朗(16:30~16:45)
とうとう今年はソロデビューの吉太朗さんの踊りです。
藤娘に続いてちょんぱで。舞台は吉原の仲之町。中央に長唄さんたちが。
提灯を持った奴の吉太朗さん。なんか大きくなられてましたよ。
5分くらい七三で踊られていて、もお、かぶりつき状態で私大興奮。
「中1の男の子が踊る上手な踊り」ではなく、完璧「上手な大人な踊り」だと思いました。
昨年の連獅子のときよりもさらに腰がすわっていて(多分大きくなったから)、まわるときの上半身の安定がすばらしい
本舞台に来ると、後見の純弥さんが出てこられて草履を脱ぎ、肩脱ぎ。
もう、さらに力強い踊りで、時々後ろを向いて奴さんの型になったり、タップダンスみたいにどんどんどんどんとステップ踏んだり。本当客席のすべてが吉太朗さん集中でしたね。
吉太朗さんが出てこられたらもう長唄さんたち見てなかったですもん私。
特にお酒を杯に注いで飲む振りが上手かったなあ。
見得も大人そのもの。某アラフォー役者さんより上手いかも。
昨年で十分興奮、感動したんですけど、今年はさらに「うまいわ、うまい、うますぎる。」と声に出そうなのを必死に抑える観劇でした。
是非、来年は「雨の五郎」をお願いしたいものです。
ああ、楽しかった
今年はどうしても、花道沿いブロックの6列目に行きたかったので、昨年よりちょっと早めに12時半に南座へ到着しました。
さすがに2番目でしたが、10分も経たないうちにあれよあれよと50人ぐらいの列になっていて、タッチの差と言う感じ。危ないあぶない。
1時ぐらいになると午前の部が終演でお客様がぞろぞろ。
その中にブレザーやセーラー服などの制服姿の学生さんがたくさん。
どうやら関西圏(関西弁だったので)の学生さんのようでしたが、感想はどないやったんでしょう。
気になりながら開場時間を待ちました。
やはり、1時半をすぎると鴨川沿いに列がのびていました。
開場は2時過ぎかなと思っていたら、1時50分過ぎに開けてくださいました。
2番目に入場ですから、おちついて私のお好み「花道沿いブロックの6列目」に着席。
これできっと藤娘では舞台全体を、供奴では花道の吉太朗さんの踊りをかぶりつきやわ♪ともうかなりハイテンションでした。
1.解説 南座と歌舞伎(15:00~15:50)
幕が開くと舞台には「吉田屋」の暖簾がかかった店先が。
すると床から「かみこのなんちゃら~♪」との歌詞。「おおおおお、今年は純弥さん伊左衛門かぁ!」と喜んで思わず早く出て来はれへんかなあと揚幕のほうを見てしまいました。
暫くすると花道から(どうやっても紙の着物に見えない)紙衣衣装に、笠(名前失念)を被った伊左衛門が登場。
吉田屋の前で来たことを告げると、中から九雀さん登場。
廓文章のあらすじを軽く説明された後、純弥さんが紙衣と初代上村吉弥が発明したという「吉弥結び」を後ろを向いて説明。
純弥さんの素のお声初めてお聞きしたかも。嬉しかったです。
続いて恒例の変身コーナー。
今年は5人の方にということで、あれよあれよと決まっていき、徳島や石川など遠いお客様と驚きながらすぐに準備ということで舞台を下がられました。
その後、いつもの破風や芝居、すっぽんからうらめしやの説明があったり。
そして、今年は黒御簾の太鼓で雨や風、雪を実演。
九雀さんがとてもお上手に演じられていて、さすが!でした。
廓文章の舞台よろしく、店先が左右に分かれて座敷が現れると、先ほどの五人の方が梅川、八汐(先代萩の)、傾城、町娘(妹背山のお三輪みたいな緑の)、赤姫とそれぞれポーズを決めて立っていらっしゃいました。
なんとまあ、今年は本舞台から花道の七三でポーズをとって引っ込んで行かれました。
八汐の方がとてもお似合いだと思いました。
九雀さんの時おり「ぷっ」と笑えるつっこみを交えながらの、わかりやすい解説はもとより、構成がこれまで見た中でいちばん面白かったです。
2.1.藤娘 上村吉弥(16:05~16:25)
さてお待ちかねの吉弥さんの藤娘。場内真っ暗になりました。そしてちょん!ぱっと明るくなると舞台いっぱいの巨大な藤の花、上手には三味線と長唄さん、下手にはお囃子さん(鼓お二人)が。
黒のお着物(だったと思う)笠をかぶって、藤の枝を持って踊ったり、半分がオレンジと黄緑色のお着物、藤色のお着物、肩脱ぎで赤いお着物、衣装替えがたくさんあってほんと観てて楽しい踊りです。
すごく好きなのが、上手、下手、中央とかわいくお辞儀してくれる振りです。
袖を徳利や杯に見立てた振りとか、手招きしたりとかそのほかにもたくさん…。
そんな美しい吉弥さんを観たいけど、長唄の禄丈さんが気になったり、お能を知ってから大好きになった五人囃子さんたちの「よおぉ~、ポンっ!」「カン!」も気になるしで大変でした。
三味線に長唄、笛に鼓の方が金属製の鳴り物(名前がわからない)を鳴らしているときの件が最高でした。
すみません、吉弥さんがこんなに美しいとは知りませんでした。
6列目で観ても十分大丈夫(すみません)でした。
20年前から観てるはずなのに、なんでかなあ。
あっと言う間に終わってしまいました。
2.2.供奴 上村吉太朗(16:30~16:45)
とうとう今年はソロデビューの吉太朗さんの踊りです。
藤娘に続いてちょんぱで。舞台は吉原の仲之町。中央に長唄さんたちが。
提灯を持った奴の吉太朗さん。なんか大きくなられてましたよ。
5分くらい七三で踊られていて、もお、かぶりつき状態で私大興奮。
「中1の男の子が踊る上手な踊り」ではなく、完璧「上手な大人な踊り」だと思いました。
昨年の連獅子のときよりもさらに腰がすわっていて(多分大きくなったから)、まわるときの上半身の安定がすばらしい
本舞台に来ると、後見の純弥さんが出てこられて草履を脱ぎ、肩脱ぎ。
もう、さらに力強い踊りで、時々後ろを向いて奴さんの型になったり、タップダンスみたいにどんどんどんどんとステップ踏んだり。本当客席のすべてが吉太朗さん集中でしたね。
吉太朗さんが出てこられたらもう長唄さんたち見てなかったですもん私。
特にお酒を杯に注いで飲む振りが上手かったなあ。
見得も大人そのもの。某アラフォー役者さんより上手いかも。
昨年で十分興奮、感動したんですけど、今年はさらに「うまいわ、うまい、うますぎる。」と声に出そうなのを必死に抑える観劇でした。
是非、来年は「雨の五郎」をお願いしたいものです。
ああ、楽しかった