去る3/23、南座へ三月花形歌舞伎昼の部を観てきました。
今回も先週同様、座席は後部中央ブロックでした。
1.吹雪峠
直吉…亀三郎
おえん…梅枝
助蔵…松也
吹雪の中の山小屋でのできごと。
登場人物はわずか3人。兄貴分の妻と密通した男助蔵と、その兄貴分直吉、
夫を捨て今は助蔵の妻おえん。
助蔵とおえんが吹雪の中みつけた山小屋で暖をとっていると、同じく直吉が入ってくる。
始めは助蔵に口移しで薬を飲ませるなど仲睦まじい助蔵とおえんであったが、直吉に刀で脅されると一変、助蔵はこんな女殺してくれ、おえんは本当は直吉を愛していると命乞い。
二人の様子を哀れに思った直吉は「命を大事にしろ」と一人大吹雪の中小屋を出て行く。
いやあ、良かったです。ちょっと亀三郎さん力み過ぎ?という感じもしましたが、これくらいで丁度良かったかも。
松也さんってこう頼りない子分が上手いですね。瞼の母の時も思いましたが。時代劇にどんどん出て欲しいです。
2.素襖落(すおうおとし)
太郎冠者…松緑
太刀持鈍太郎…亀寿
三郎吾…巳之助
姫御寮…新悟
次郎冠者…松也
大名某…権十郎
吹雪峠でちょっと重たい気分をぱぁっと明るくさせてくれるかと思った狂言ものでしたが…。
狂言ものだからあらすじ読まなくてもわかると思って見始めたのですが、太郎冠者の松緑さんが何言ってるかわからない。先週と同様、声が通ってなく、口の中でもごもご言ってる感じ。かろうじて大名某の権十郎さんがものすごく良いお声だったので、かろうじて、大名のおじさんのところへ迎えに行ってこい、というのがわかりました。
さて、おじさんの家には家来の巳之助さんと松也さん、おじさんの娘の新悟さんがいて、わお、美男美女、声の通りもよいなあと思っていましたが、太郎冠者が振る舞い酒を飲んで酔っ払って、踊りを所望する段になると、あわわわわわ。三人さん頑張って欲しいです。
そして、太郎冠者が那須与一の話を語りだすと、また何言っているかわからない…。
今回義太夫さんと長唄さんの掛け合いで、那須与一と義太夫さんが言ってはったのでかろうじてわかった次第。
踊りになると松緑さんはお上手でした。
さて帰って来て、素襖を隠したり見せたりする笑いの場面なんでしょうけど、何を喋っているのかわからない太郎冠者に、めちゃくちゃ良いお声の権十郎さんと亀寿さん。
ううううん。笑えな~い。
番付に長唄禄丈さんとあったのに、舞台にいらっしゃらなかったのもさらにテンションを下げていたのでした。
狂言は背景が無いので、声がいちばん大事ということが今回よくわかりました。
狂言でも観てみたいです。
3.与話情浮名横櫛 (よわなさけうきなよこぐし)
木更津海岸見染めの場
源氏店の場
与三郎…菊之助
お富…梅枝
蝙蝠の安五郎…團蔵
鳶頭金五郎…松緑
和泉屋多左衛門…彦三郎
2週間前に「切られお富」を見ていたので、はて与三郎が切られるって?と原作はこっちなのに、不思議な感覚でいました。
木更津海岸で出会った伊豆屋の若旦那与三郎とやくざの妾お富。
二人の仲を知ったやくざに与三郎は体をめった切り、お富は海へ身を投げるが商人和泉屋に助けられ、妾として囲われる。
ゆすりの蝙蝠安と供にお富宅へ訪れた与三郎。妾となって暮らすお富へ恨みつらみつらつら。
しかし和泉屋は与三郎に金を渡す。そして、彼はお富の兄であることをお富に明かす。
それを聞いていた与三郎。一緒になろうと誓う二人であった。
菊之助さんは素晴らしかったです。
木更津海岸見染めの場ではものすごくかっこいい二枚目の若旦那、源氏店ではドスのきいた声のならず者。
差がはっきりしていて気持ちよかったです。恨みを言う段は本当素晴らしかった。
というのも、4年前に見た弁天小僧がちょっと中性的だったので、どうかなと思っていたのですが、大変失礼いたしましたでした。
海岸を散歩する段では松緑さんと二人客席を歩いて、花道横の席と席の間を通って花道に出て本舞台へ。
後ろの席でとても楽しめました。
花道で酔っ払いに絡まれると松緑さん「あっしはさっき飲みすぎましたので。あ、こいつ(菊之助さんのこと)は宮川町で飲みすぎまして。」と笑いをとられてました。
お富の梅枝さんも色気があって良かったです。もう少ししたら切られてもいいかも。
できれば一幕増やして、与三郎が切られる場が見たいかも。
ああ、次に菊之助さんにお会いできるのはいつかなあ。
今回も先週同様、座席は後部中央ブロックでした。
1.吹雪峠
直吉…亀三郎
おえん…梅枝
助蔵…松也
吹雪の中の山小屋でのできごと。
登場人物はわずか3人。兄貴分の妻と密通した男助蔵と、その兄貴分直吉、
夫を捨て今は助蔵の妻おえん。
助蔵とおえんが吹雪の中みつけた山小屋で暖をとっていると、同じく直吉が入ってくる。
始めは助蔵に口移しで薬を飲ませるなど仲睦まじい助蔵とおえんであったが、直吉に刀で脅されると一変、助蔵はこんな女殺してくれ、おえんは本当は直吉を愛していると命乞い。
二人の様子を哀れに思った直吉は「命を大事にしろ」と一人大吹雪の中小屋を出て行く。
いやあ、良かったです。ちょっと亀三郎さん力み過ぎ?という感じもしましたが、これくらいで丁度良かったかも。
松也さんってこう頼りない子分が上手いですね。瞼の母の時も思いましたが。時代劇にどんどん出て欲しいです。
2.素襖落(すおうおとし)
太郎冠者…松緑
太刀持鈍太郎…亀寿
三郎吾…巳之助
姫御寮…新悟
次郎冠者…松也
大名某…権十郎
吹雪峠でちょっと重たい気分をぱぁっと明るくさせてくれるかと思った狂言ものでしたが…。
狂言ものだからあらすじ読まなくてもわかると思って見始めたのですが、太郎冠者の松緑さんが何言ってるかわからない。先週と同様、声が通ってなく、口の中でもごもご言ってる感じ。かろうじて大名某の権十郎さんがものすごく良いお声だったので、かろうじて、大名のおじさんのところへ迎えに行ってこい、というのがわかりました。
さて、おじさんの家には家来の巳之助さんと松也さん、おじさんの娘の新悟さんがいて、わお、美男美女、声の通りもよいなあと思っていましたが、太郎冠者が振る舞い酒を飲んで酔っ払って、踊りを所望する段になると、あわわわわわ。三人さん頑張って欲しいです。
そして、太郎冠者が那須与一の話を語りだすと、また何言っているかわからない…。
今回義太夫さんと長唄さんの掛け合いで、那須与一と義太夫さんが言ってはったのでかろうじてわかった次第。
踊りになると松緑さんはお上手でした。
さて帰って来て、素襖を隠したり見せたりする笑いの場面なんでしょうけど、何を喋っているのかわからない太郎冠者に、めちゃくちゃ良いお声の権十郎さんと亀寿さん。
ううううん。笑えな~い。
番付に長唄禄丈さんとあったのに、舞台にいらっしゃらなかったのもさらにテンションを下げていたのでした。
狂言は背景が無いので、声がいちばん大事ということが今回よくわかりました。
狂言でも観てみたいです。
3.与話情浮名横櫛 (よわなさけうきなよこぐし)
木更津海岸見染めの場
源氏店の場
与三郎…菊之助
お富…梅枝
蝙蝠の安五郎…團蔵
鳶頭金五郎…松緑
和泉屋多左衛門…彦三郎
2週間前に「切られお富」を見ていたので、はて与三郎が切られるって?と原作はこっちなのに、不思議な感覚でいました。
木更津海岸で出会った伊豆屋の若旦那与三郎とやくざの妾お富。
二人の仲を知ったやくざに与三郎は体をめった切り、お富は海へ身を投げるが商人和泉屋に助けられ、妾として囲われる。
ゆすりの蝙蝠安と供にお富宅へ訪れた与三郎。妾となって暮らすお富へ恨みつらみつらつら。
しかし和泉屋は与三郎に金を渡す。そして、彼はお富の兄であることをお富に明かす。
それを聞いていた与三郎。一緒になろうと誓う二人であった。
菊之助さんは素晴らしかったです。
木更津海岸見染めの場ではものすごくかっこいい二枚目の若旦那、源氏店ではドスのきいた声のならず者。
差がはっきりしていて気持ちよかったです。恨みを言う段は本当素晴らしかった。
というのも、4年前に見た弁天小僧がちょっと中性的だったので、どうかなと思っていたのですが、大変失礼いたしましたでした。
海岸を散歩する段では松緑さんと二人客席を歩いて、花道横の席と席の間を通って花道に出て本舞台へ。
後ろの席でとても楽しめました。
花道で酔っ払いに絡まれると松緑さん「あっしはさっき飲みすぎましたので。あ、こいつ(菊之助さんのこと)は宮川町で飲みすぎまして。」と笑いをとられてました。
お富の梅枝さんも色気があって良かったです。もう少ししたら切られてもいいかも。
できれば一幕増やして、与三郎が切られる場が見たいかも。
ああ、次に菊之助さんにお会いできるのはいつかなあ。