むさしドリーム眼科

「社会に対する感謝の気持ちを持って、
来院された方々に健康・元気・夢を提供します」

手術の失敗って・・

2009年01月15日 | Weblog
手術の失敗、とはどこで線を引くのでしょう。
医師が感じる失敗と、患者さんの感じる失敗はどうも違うようです。



白内障手術を例に挙げますと。
1万件の手術に1眼起こるといわれている術後感染症は、治療経過によっては失明につながるものですが。これはどのような施設でも起こりうるものです。しかも予測がつかない場合も多いです。

後嚢破損といわれる合併症は約3%の方に起こります。
術後に飛蚊症を強く感じることもありますが、長期的にはほとんどの場合で良好な視力が得られます。


これらは「失敗」でしょうか?




手術に全く問題無かった場合でも。
①矯正視力は満足できるが、裸眼視力が思ったより悪い。
②目がゴロゴロする。
③視力は良いが、何やら光がにじむようだ。
白内障の術後にこのような症状を強く感じて、「あの病院でした手術は失敗じゃなかったのか」というセカンドオピニオンを受けることがあります。


この場合はどうでしょう。




手術が失敗したかどうかは、医師が決めるものではなく、患者さんが決めるものだと私は考えています。あくまで医師は、医療を患者さんに伝える代理人です。



ただ、患者さんが白内障手術に対してもたれているイメージが、テレビからかご友人の話からか分かりませんが、「非常に簡単」な手術と思われ、「手術の後はメガネ無しでも全く不自由しない」と思われているケースがあります。その場合、我々が正確に医療を伝えても間違って理解されてしまうことがあります。


白内障の手術は「安全」に「短時間」で終わる手術になりましたが、決して「簡単」ではありません。手術に伴うリスクは、大きいものから小さいものまで、必ず理解しておいていただかないといけませんし、我々には伝える義務があります。


私は、患者さんと正しく健全なコミュニケーションが築けるよう、いつも心がけています。ですが、やはり人間です。機械ではありませんので、伝えきれていない時もあるかもしれません。そういう時は反省しますね。。



医師は医療の代理人です。医療技術以外に医療知識を伝えることも大事なんです。「手術の失敗」は医療技術の伝達ではなく、医療知識の伝達がうまくいかなかった時に起こるようです。

新年

2009年01月02日 | Weblog
あけましておめでとうございます。
院長の武蔵です。


さて。
ドリーム眼科が開院してから2回目の正月です。
毎年私は、自分に課題を与えて一年を過ごすようにしていますが、
2009年は、自分の専門外の知識を積極的に習得しようと思います。


斜視・弱視・眼形成手術、、です。


近年の開業医は、勤務医時代と同じように研鑽を積まないといけません。
来院された方々に少しでも喜んでもらえたら何よりです。


それでは皆さん、今年もよろしくお願いします。