叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

やめなはれ   杉田

2008-11-30 22:26:38 | Weblog
私の場合も、どうしてもやむにやまれぬ事情があり、色紙など書く事があります。
一生懸命練習して、下手ではあるが誠意が通じればそれで勘弁して頂たい。そんな思いで書くわけであります。恥の開陳であります。
自ら進んで、それも西洋まで出張して、日本刀剣界の恥をさらさないでください。
やめなはれ。

鞘書きと表札         國正

2008-11-30 21:27:41 | Weblog
みんな、生きてはいるようでんな?

私はちょっと前に表札書きを頼まれ、この数日必死で練習しました。
楷書はごまかせないし、なんかサマになりにくいお名前でかなり苦心しました。
今日おそるおそるお渡ししたら大変喜ばれたので、本当に胸を撫で下ろしました。
また、10年程前から3年前にかけて数振り注文してくださった方から鞘書きを頼まれ今日一気に書き上げました。これはもう一発勝負、白鞘の表面は平らではないし、反りもあるしなかなかきれいにかけません。字をできるだけ揃えることだけを心掛けます。ぐったり疲れました...。
まったく、私程度書ける人はいくらでもいるし私より断然上手い、私の書の師匠みたいな人も大勢知っているのでこの手の頼まれ事は困り果てます。
きれいな字というより、私が書いた、と言う事に価値を見出してくれているのでしょうが。

とはいえ、欧米に出かけるときは必ず書道具に落款用の印まで持ってゆきます。持てる力は振りしぼらないと。
字下手の代表だったのに変われば変わるものです。