ソーチェンの目立て
ソーチェンの目立ては仕事のうちと言う事で普段はスピード重視、
村人は66Eのソーチェンの目立てなら10分位で終わらせていると思います。
「便利な道具で早く仕事が出来るのならそれを使うのもプロ」と言う言葉を
どこかで読みましたが、村人の目立てもそんな方向で行っております。
まあ、フリーハンドで目立てを行う技量がないというのが本音なのですが。
☆チェンソーを固定する台
写真の様な台にチェンソーを固定して、自分の立ち位置にチェンソーを合わせます。
100円ショップの老眼鏡は作業用ルーペとしての便利グッズ。
良くソーチェンを固定してと言いますが、村人はソーチェンの固定はしておりません。
ソーチェンを研ぐ時、左手は常にソーチェンを押さえて居るのでそれだけでOK。
ヤスリは右手だけで操作して、アングルプレートを兼用してヤスリのふらつきを確認します。
オレゴンのアングルプレートは必需品。
最終的な研ぎ上がりは目と、ソーチェンの先を指先で触って確認しますが、
ルーペを使って確認する事もあります。
☆目立て用具
ハスクの目立てゲージはスペアのソーチェンと一緒に携行して現場用。
常に2本の予備ソーチェンを携行しているので出番はないですが保険代わり。
刃先の状態はスチールのヤスリホルダとアングルプレートにおまかせ。
ソーチェンの刃先がどうであれ、それで十分切れる状態なので良いではないか。
☆FF1を使って研いだPS3の右カッターは何故かめくれる
スチールのホルダーガイドFF1は刃先30度手前下げ0度の固定ですが、
スチール純正のカットシステムでソーチェン研ぎが苦手な方には良いかも。
ただし、右カッターにめくれが出ます。
写真では分かりにくいけれど、指で触るとメッキのめくれが分かります。
対策としては通常とは逆の先端から研ぐと良かった様な。
この件については、今はFF1を使っていないので確認していません。
☆廃品利用の研ぎ台
ソーチェン単体の場合、写真の様な廃品利用の台を利用します。
いずれの場合もスチールのヤスリホルダーとオレゴンのアングルプレートを兼用。
デプス調整の話
ソーチェンのデプス調整は大切で、樹種や作業内容・チェンソーの状態などを考慮して
調整を行うべきでしょう。
デプスが高いと作業効率が悪いし、落としすぎるとソーチェンの振動がひどくなり
タイストラップの破断に繋がります。
村人はハスクのデプスゲージのSOFT側でデプスゲージを調整しますが、フリーハンドで
デプス調整している仲間は落としすぎの様で、タイストラップへのダメージが多いそうです。
たまにタイストラップの破断もしているそうなので落としすぎには要注意。
☆デプス調整用具
村人が愛用しているデプスゲージはハスクバーナ製。
デプス落とし用のヤスリは単目で、ハスク・スチール共に同サイズ。
ハスクのヤスリホルダに付けると使い心地がよいです。
村人の作業はトドマツの間伐が多く、デプスは標準より少し落とし気味。
ハスクの325用デプスゲージはとても使いやすく、デプスが斜めに落ちるので
角を丸め直す必要が有りません。
3/8用は水平に落とすので丸め直すべきなのだろうけれど面倒なのでやらない。
☆3/8インチ(91VX・PM3・PS3等)は矢印のふくらみをカッターに乗せます
力を入れて押すとデプスゲージがしなるので力加減が必要。
☆.325(21BP・21LP等)はゲージを当てたままヤスリで削るので調整がしやすい
飛ばしておられますね。負けそうです。(笑)
僕はマニアックな目立てをしているので治具がなくフリーバンドですが、金属加工は治具を使用するのが基本ですよね。
ヤスリホルダーの使用はとても合理的だと思います。
「めくれ」はヤスリの目の向きに原因があります。
右カッタは切上げ、左カッタは切下げになりますから。
だんさんのブログはいつも拝見して参考にしております。
村人は5月まで仕事がオフなので、今までため込んだ事をブログに紹介しております。
すぐにネタ切れになるかも知れませんが、よろしくお願い致します。
素晴らしいチェンソーと刈払機の記事に絶句です。
驚きでございます。
これほどに、チェンソーと刈払機を詳細に研究されておられる方がおられる事にも大変な驚きでございます。
当方は、信州 姨捨山の近くでチェンソーと刈払機用の笹刃目立て装置を個人的に開発しております「キマル」でございます。
こちらは、金属加工業の集積地で、何でも図面さえあれば、簡単に形になりますのでブログ「「キマル」の開発日記をご覧ください。
そして、村人様のコメントを頂ければ 大変に光栄でございます。
今後も お付き合いをして頂ければと思います。