東京映画日記

映画の鑑賞記録、映画情報へのコメント、個人の日記なんか書いてきます。毎日更新できるといいなぁ。

理解してきたこの業界

2005-05-31 20:40:46 | 日記
久々に日記を書く。
4月から一応映画業界へ入って早くももう2ヶ月。
字幕、吹き替え制作のアルバイトだ。

今はハリウッド大手がクライアントだ。
後は日本の大手も1社クライアントにいる。
守秘義務があるのでどのタイトルを扱っているか、クライアントの詳細は書けないのが残念。

この業界はそういうのを勝手に掲示板なんかに書いてしまってクビというのはよくある話。権利を売り買いするこの業界では内容を公開することは本当にタブーである。でも書きたい気持ちはよ~くわかる。おれも公開前の映画も観たりすることもあるので書きたくてしょうがないのを我慢してる。

この業界について思ったのが、まず、業界全体が古いということ。昔の素材なんかは紙で管理されているだけ、倉庫にどこに何があるかは担当者しか分からないように置いてある。担当者がちゃんと引継ぎできていないとほかの誰もわから~んというのが多々あり。あとは礼儀をわきまえるということが大事ということ。映画業界は人と人の手助けで動いている。個人一人ではどうにもならない業界。タイトル、担当者の名前間違えるなんてもってのほか。電話ひとつでも気を使う・・。SEあがりの俺には未知の世界だった。ま、2ヶ月もしたら慣れたもんだ・・。気を使いすぎると完璧に胃に穴が開いてしまうので、気をつけるところとつけないところをちゃんと見分けるところが重要と教えられている。
特にこっちが客のときと、社内はそれなりにずうずうしいくらいがいいみたい。

今後は日記としてこういうのを書いていくかも。
この業界に夢もってる人は見ないほうがいいかなぁ・・?

6月の期待作品:最後の恋のはじめ方

2005-05-30 01:09:35 | 映画情報
最近、劇場作品が観れていない・・。忙しいというかなんというか。
今後は観ないとブログ更新できないのも変だということで、現在公開中の映画、そして今後公開されてる映画をちょっとずつ個人の意見として勝手に前評判をつけてみたい。

今、一番のお薦めは「最後の恋のはじめ方」

アメリカでラブ・コメディで珍しく1位を何週もとった話題作。
特に、ウィル・スミスのラブ・コメディというからウィル・スミスのいちファンとしては見逃せない。ウィル・スミスは「インディペンデンス・デイ」で一気にファンになった。砂漠でエイリアンを引きずりながら「くっせんだよ!」とエイリアンを蹴り上げるシーンは思いっきり笑える大好きなシーンのひとつ。「メン・イン・ブラック」での演技は有名だし、近年では「アイ、ロボット」「バッドボーイズ2バッド」などのアクションスターとして活躍中の彼のユニークな演技がラブ・コメディとしてどこまで光るか楽しみだ。その役どころも好きな女性がいてもアプローチできない男たちを助けたいというデート・コンサルタントというから面白い。デートにはもってこいの作品だろう。ちょっとでも迷う人は公式ページで是非是非trailerをご覧ください。そして劇場で思いっきり笑ってください。観た人にはいい恋がはじめられるかもよ~。
6月4日公開です。お楽しみに。

最後の恋のはじめ方 (2005:アメリカ:HITCH )
配給:ソニー・ピクチャーズ

あと、このソニー・ピクチャーズの作品で個人として一番観たいと思っているのが7月に全米公開される「Bewitched」。日本でもおなじみの「奥魔女」の劇場版。このtrailerのニコール・キッドマンの鼻ピクがかわいくてしょーがない!秋に日本公開なので期待してまちましょ~。

ファイト・クラブ

2005-05-26 01:06:38 | DVD
自分個人として最も好きな映画である。
主演ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ=ボナム・カーター。監督デヴィット・フィンチャー。
特にブラッド・ピットとデヴィット・フィンチャーの大ファンである。
この二人といえば「セブン」。これ以上のサスペンスはないともいえる名作である。
「セブン」については今後ブログにも書くことになると思うのでここでは触れない。

ストーリーは・・、自動車メーカーで調査員として働いていたジャック(エドワード・ノートン)は不眠症で困っていた。自分が起きているのか、寝ているのかも分からずに会社へ行き、自社の車のリコール調査の出張の毎日。ジャックはブランドものを買いあさり、完全に物欲に支配されていた。不眠症で困りはて、医者に泣きついた。そこで医者に「不眠症では死ねない、本当に苦しいのは睾丸患者だ」と伝える。それを聞き、ジャックは睾丸癌患者の会に参加する。そこで患者達の本音を聞き、不眠症が治り、いろんな病気の患者の会へ参加するようになる。しかし、そこにマーラ・シンガー(ヘレナ=ボナム・カーター)が現れ、ジャックはまた不眠症へ陥る。そんな中、ある出張の帰りの飛行機の中で、ジャックは石鹸の製造販売を職業とするタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)と出会う。この二人出会いが大きな事件へと発展していく・・・。

この作品は賛否両論だと思う。特に女性に関しては非難する方も多いだろう。暴力的な描写も多く、とても血なまぐさい部分も多い。しかし、この作品に込められたものはものすごく大きいと思う。誰もが思う人並みに生きたい、贅沢をしたい、危険なんか全部さけたい。これらははっきりいって無意味だとこの作品は語る。この映画でブラッド・ピット扮するタイラー・ダーデンが語りかける。そういう人と同じ考えは捨て、個人で自分らしい生き方をしろと。もっと本物を感じろと、痛みを感じてこそ生きてるってことだと。もっと人間はリアリティを感じるものだと。
また、語りかけるものは大きいが、映画というエンターテインメントとしてもこの作品はクオリティが高い。何よりもデヴィット・フィンチャーの遊び心に脱帽である。サブリミナル効果、家具の爆発時、オープニングのCG。タイラーたちの革命の中身といい。本当に楽しんで映画を作っているのが伝わってくる。音楽もダスト・ブラザーズのノリに乗った軽快な音から腹に響くようなものまで多様である。暗くなりがちなストーリーもブラッド・ピットとヘレナ=ボナム・カーターの遊んでいるような演技、エドワード・ノートンとブラッド・ピットの掛け合いも殴り合いのシーンも見物の一つ。

映画というものはエンターテイメントであり、世間への批判でもあり、意見でもあると本当に感じさせる作品である。これをみていない方はすぐにでも観てほしい。

★★★★

ファイト・クラブ(1999年:アメリカ:FIGHT CLUB)
監督:デヴィッド・フィンチャー David Fincher
製作:アート・リンソン Art Linson
シーン・チャフィン Cean Chaffin
ロス・グレイソン・ベル Ross Grayson Bell
原作:チャック・ポーラニック
脚本:ジム・ウールス Jim Uhls
撮影:ジェフ・クローネンウェス Jeff Cronenweth
編集:ジェームズ・ヘイグッド James Haygood
音楽:ザ・ダスト・ブラザーズ
出演:エドワード・ノートン Edward Norton
ブラッド・ピット Brad Pitt
ヘレナ・ボナム=カーター Helena Bonham Carter
ミート・ローフ・アディ Meat Loaf Aday
ジャレッド・レトー Jared Leto
ザック・グルニエ Zach Grenier
ピーター・ラカンジェロ Peter Lacangelo

ノッティングヒルの恋人

2005-05-24 01:39:15 | DVD
ラブ・コメディ。かなり好き嫌いが分かれる分野である。
個人としてはかなり好きな分野である。最終的には二人は結ばれるんだろうと結末はわかっているのだがそこまで持っていくところがいろんな演出、台詞があり、ここを楽しみでいろんなラブコメを観ている。ラブコメやドラマだと劇場でなくDVD,またはビデオでもいいと思っている方も多いだろう。一度騙されたと思って劇場で見てほしい。家でみるのと雰囲気も異なり、違った一面も感じられることだろう。

この作品は宣伝文句として「現代版のローマの休日」というのが使われていた。名作「ローマの休日」はある国の王女と新聞記者の身分違いの恋だった。新聞記者はスクープと思い、近づくが彼女の無邪気さに引かれ、ずっと見守り、最後には男らしかった。やはり、名作である。今はデジタルマスター版でDVDが発売されているので観ていない人はお薦めなので是非是非観てほしい。

ずいぶん「ノッティングヒルの恋人」から離れてしまった。
ストーリーはというと、ノッティングヒルでウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)は旅行専門書店を営んでいた。ある日、世界で人気ナンバーワンのハリウッドスターのアナ・スコットが客として現れた。タッカーは店員として本を売り、彼女は客として本を買って出て行った。その後、タッカーは飲み物を街角で人にぶつかった拍子に相手にかけてしまう。その相手はさっき本屋に現れたアナ本人だった・・・。本屋とハリウッドスターの恋が成就するのだろうか・・?

この作品はジュリア・ロバーツの魅力とヒュー・グラントのボケたいつものかっこよさと、本屋で出会った二人が街角でぶつかり、再会するというお約束が見所ではない。この二人の恋を盛り上げる周りが本当に楽しく、光っている。毎回でるたびになにかやってくれる、タッカーの居候役のリス・アイファンズが主役の二人を食ってしまうくらいにいい演技を見せている。特に身分違いの恋に戸惑うタッカーを回りのみんなが励ますシーンはすごく印象的だ。この映画を観ていなくてこれから観る人は主演二人とそしてリス・アイファンズの楽しい演技に注目して観てほしい。
ストーリーはお約束でも、これだけの俳優と演出があればこれほどの映画になるというものの典型だと思う。これをみて是非、ラブ・コメディファンになってほしい。

★★★☆

ノッティングヒルの恋人(1999:アメリカ:NOTTING HILL)
監督: ロジャー・ミッシェル Roger Michell
製作: ダンカン・ケンワーシー Duncan Kenworthy
製作総指揮: リチャード・カーティス Richard Curtis
脚本: リチャード・カーティス Richard Curtis
撮影: マイケル・コールター Michael Coulter
編集: ニック・ムーア Nick Moore
音楽: トレヴァー・ジョーンズ Trevor Jones
出演: ジュリア・ロバーツ Julia Roberts
ヒュー・グラント Hugh Grant
リス・アイファンズ Rhys Ifans
ジーナ・マッキー Gina McKee
配給: ギャガ・ヒューマックス

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

2005-05-23 01:51:14 | 映画
CMで「史上最大のファンタジー」という宣伝文句。
どっかで聞いたことないっけ?
その”どっか”の「ハリー・ポッター」シリーズがファンタジー映画でもヒットが可能と証明された。この作品も「世にも不幸なできごと」という童話を映画されたファンタジー映画である。どこまでハリポタのようなヒットができるのか?というところが最大の関心だろう。

もうひとつこの映画はジム・キャリーが重要な役で出ているということ。最近、「マジェスティック」「エターナル・サンシャイン」などで普通の男を演じたジム・キャリー。かつては「マスク」「グリンチ」などで顔を変形させるぐらい本来の面白い演技をしていたものが再度できるのか?というところも見所だろう。個人としてはジム・キャリーの普通の演技も好きなのだが・・。

ストーリーはというと・・・・、裕福なボードレール家に育った裕福な三姉弟妹が主人公。その主人公というのは天才で発明好きのヴァイオレット、本の虫、読書家のクラウス、何よりも噛むことが大好きなサニーの三人。ある日、三人の愛する両親が火事によってなくなってしまう。三人は仕方なく、遠縁のオラフ伯爵のもとに預けられるが、その伯爵は遺産目当ての悪党だった。危うく殺されかけそうになったところを三人は自分たちの能力を発揮し、助かり、別の親戚に預けられることになるのだが・・。そこで諦める伯爵ではなかった。伯爵の魔の手から逃れ、三人は幸せになれるのだろうか・・?

この映画で一番に注目は独特の雰囲気だろう。CGをふんだんに使用しており、暗い感じをもち、ハリポタに近い雰囲気。話は簡単でジム・キャリー扮する伯爵のしつこいくらいの暗殺計画を3人で乗り切っていくという形。しかし、この形を繰り返し、途中で飽きてしまった。主人公3人もそこまで光るものもなく、ジム・キャリーの濃い悪役の一人舞台といったところだろうか。せっかくの独特の雰囲気も淡々とした繰り返しに少しぼやーっとした感じされてしまった。ジム・キャリーの演技は見ていて楽しい。しかし、逆に彼しか光らない。CGをふんだんに使い、画は見ごたえ十分だし、話がもっと盛りあがればとちょっとがっかり。童話を映画化してるから仕方ないと思うしかないのだろうか?

最後のエンド・ロールでレモニー・スニケット役に一番びっくりした。知らずに観ることをお勧めしたい。



レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
(2004:アメリカ:LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS)

監督   :ブラッド・シルバーリング(キャスパー:1995)
制作   :ローリー・マクドナルド(ザ・リング2:2005)
      ウォルター・F・パークス(ザ・リング2:2005)
製作総指揮:アルビー・ヘクト(タイムマイン:2002)
原作   :レモニー・スニケット
出演   :ジム・キャリー(エターナル・サンシャイン:2004)
      メリル・ストリープ(クライシス・オブ・アメリカ:2004)
      エミリー・ブラウニング(ゴーストシップ:2002)
      リーアム・エイケン(ロード・トゥ・パーディション:2002)
      カラ・ホフマン
      シェルビー・ホフマン
配給   :アスミック・エース エンタテインメント

交渉人 真下正義

2005-05-13 01:53:03 | 映画
ドラマ、映画と大ヒットを飛ばす「踊る大捜査線」の脇役だった真下を主人公としたシリーズ初のスピンオフ!青島に代わって無事主人公ができるのか~!?
日本ではあまりスピンオフというのは聞かない。簡単にいうと脇役を主人公としてちょっと本シリーズからの作品を作り出すことである。最近であったのは「ハムナプトラ2」で敵キャラだったのを主人公にした「スコーピオン・キング」などがある。東宝はここで大ヒットできれば今年も邦画で今年の上位作品を独占していけるだろう。特にこのあとにつづく容疑者室井慎次も大ヒット間違いない。ユースケサンタマリアのマイペースキャラはどこまで観客をつかめるか興味深いものである。

ストーリーは・・、踊る大捜査線2の「台場殺人事件」から1年。真下(ユースケ・サンタマリア)は警視庁初の交渉人として注目され、インタビューなどもされ、テレビで流れていた。そんなとき、クリスマスイブに地下鉄にて最新車両であるクモと呼ばれる試行中の地下鉄がのっとられるという事件が起きた。室井(柳葉敏郎)に呼び出され、この事件の担当を命じられる。犯人は交渉人である真下への挑戦へしてきたのだった。はたして真下は犯人との知能戦に勝利し、事件を解決できるのか!?

踊る大捜査線は基本的に所轄と本庁のやりとりがメインであり、その枠を取払おうとする青島と室井の友情が中心であり、脇を個性ぞろいの役者がそろい、たくさんの見どころある作品であった。今回はその踊る大捜査線とは別路線の形になっている。やはり、真下だけでは少々主人公としては頼りない。周りを固める脇役たちも個性派ぞろいだが少々頼りない。やはり踊る大捜査線とは別物と考えたほうがよいだろう。特に今回大いに関わるオーケストラの音楽をバックに事件を解決というのはこの作品の目玉であろう。それに地下鉄に関わる作品自体が日本では初めてではないだろうか?この点に関しては目のつけどころはいいと思える。
しかし、踊る2のときから気になっていたのだが事件をあまりにも難しくしすぎなのではないかと。事件を面白くしようとして爆弾やら地下鉄やら使うわりには今回のメインとなるはずの交渉があまりにもお粗末。たんなる犯人とクイズをしているようにしか見えない。犯人との交渉と呼べるものがあまりも足りない。今回に関しては「容疑者室井慎次」への布石であると思いたい。

★☆

交渉人 真下正義(2005:日本)
監督:本広克行
脚本:十川誠志
音楽:松本晃彦
出演:ユースケ・サンタマリア
   寺島進
   小泉孝太郎
   高杉亘
   松重豊
   柳葉敏郎
   水野美紀
配給:東宝

ブルー・クラッシュ

2005-05-08 00:06:38 | DVD
ハワイが舞台の青春サーフィン映画。
サーフィンはやったことがない・・。どーも海は苦手で・・。
やってる人に聞くと本当に面白いと聞く。これを観てサーフィンをはじめた人もいると思う。
そのくらいサーフィンの楽しさが十分に理解できると思う。ちょっと興味ができてたりして。

ストーリーはハワイ、オアフ島ノースショア、サーフィン大会での優勝という夢を持つアン・マリーはサーファー仲間で親友のエデン(ミシェル・ロドリゲス)、レナ(サノー・レイク)
そして妹のペニー(ミカ・ブレーム)と一緒に住んでいた。出ていった母親のかわりにペニーを学校へ行かせ、3人はホテルのメイドをしていた。そんなとき、ホテルの客の説教をしてしまい、アン・マリーはクビになってしまう。その客の中にNFL選手のマット(マシュー・デイヴィス)にサーフィンのコーチを頼まれ、恋に落ちてしまう。恋にのめり込んでいくアン・リー。はたしてアン・リーは大会に出場し、優勝できるのか・・・?

軽快な音楽とハワイのきれいな海をバックにプロのサーファーをスタントとして撮影したというライディング・シーンは本当に一見の価値あり!
夢と現実と恋に揺れ動く女性の描写はとてもきれいで、気持ちがいい。
最後の大会でのライディングはサーフィンやったことはなくてもがんばれ!と言ってしまうほど!エンディングのあともスポーツしたあとのような清々しい気持ちいい気分になった。
このあと梅雨でじめじめしたシーズンはこんな映画を観て過ごすのはいかがでしょう?

ブルークラッシュ(2002年:アメリカ:BLUE CRASH)
監督:ジョン・ストックウェル
出演:ケイト・ボスワース
   ミシェル・ロドリゲス
   マシュー・デイヴィス
   サノー・レイク
   ミカ・ブレーム
配給:ギャガ・コミュニケーションズ

コンスタンティン

2005-05-06 01:24:41 | 映画
久しぶりのキアヌ・リーブス主演の大作である。
今回は仮想世界ではなく天国と地獄の間にある人間界の物語。
キアヌは人間界にでてくる悪魔を地獄へ送り返す悪魔払い。
エクソシストの雰囲気とCGふんだんのアクションで「マトリックス」と同じようにヒットさせることができるのか?

最近キアヌ・リーブスはスリムだなとつくづく思う。マトリックスがはじまるまで
キアヌ・リーブスはやせたり太ったりの繰り返しだった。
「チェーン・リアクション」のときと比べると全然違う・・。
キアヌもやっとおちついたのかなぁ?
ヒロイン役はレイチェル・ワイズ。2,3年前にヒットした「ハムナプトラ」に出演していた。あれもCG満載の映画だったのでまたかぶるなあと・・。

ストーリーは、昔から霊感が強く、悪魔を見分ける能力に持つジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)は、人間界に潜む悪魔を地獄へ送り返し続けていた。しかし、コンスタンティンの体は昔からの1日30本というタバコによって蝕まれ、肺ガンを煩っていた。そんな中、ある悪魔の復活とともに天国と地獄の均衡が崩れようとしていた・・。コンスタンティンは悪魔の復活を阻止し、世界の均衡と保つことができるのだろうか・・?

天国と地獄。誰もが一度はどんなところなのか?と考えることだろう。
この作品では地獄の風景がCGふんだんで描かれている。水もなく、荒廃したところに突風がふいている。この世界観は絶望しかないという雰囲気で見事。
アクションもスピード感とゲームのような破壊だらけのシーンは見ごたえは十分。
しかし、悪魔祓いはエクソシスト、銃の乱射シーンはバイオハザード、虫の大群が動くところはハムナプトラのパクリじゃんと言いたくなってしまう。しょうがないといえばしょうがないのだが・・。
それになぜかキアヌのタバコのすい方がぎこちないと思ってしまうのはなぜ?
我々日本人にとって天使と悪魔というのものはなかなか把握しにくいものである。
なかなか大ヒットとまではいかなさそうだ。
しかし、このキャラはなかなかキアヌ・リーブスははまっている。マトリックスのときのようないかにもうそくさいカンフーもないし。終わり方も続編作ること想定してるなーと思えるような形だった。
エクソシストが好き、もしくはド派手なCGアクションが見たい方にはお薦めです。

★★☆

コンスタンティン(2005年:アメリカ:CONSTANTINE)
監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌ・リーブス
   レイチェル・ワイズ
   シア・ラブーフ
   ティルダ・スウィントン
   ブルイット・テイラー・ビンス
   ジャイモン・フンスー
   ギャビン・ロズデイル
配給:ワーナー・ブラザース映画

インファナル・アフェアⅡ 無限序曲

2005-05-01 01:45:59 | DVD


2003年の夏に公開されたインファナル・アフェアの続編である。
今、インファナル・アフェア・が公開されている。この作品は3部作。
1は本当に面白かった。俺の中でその年のベスト3には入るであろうと思われる。
1はトニー・レオンとアンディ・ラウの演技、警察とマフィアにそれぞれ潜入している
二人の掛け合いと緊張感がたまらなく面白く2時間があっというまだった。

2のストーリーはというと、時は1991年、場所は返還前の香港。香港マフィアのボス、クアンが
暗殺されるところから物語は始まる。クアンと手下だった4人は全員で離反を企てるがクアンの跡を継いだハウに抑えられてしまう。その4人と同等だったサムはじっと時期を待っていた。そんななか、サムはラウ(エディソン・チャン)を警察へ潜入させるべく、警察学校へ行かせる。同時に警察学校で主席だったヤン(ショーン・ユウ)はハウと異母兄弟ということが学校にばれてしまい、退学となるが、組織犯罪課のウォン警部によりマフィアへの潜入を開始する・・・。

今回は前作の続きではなく、二人がどのような形で潜入が始まったのかという前史という形になっており、アンディ・ラウとトニー・レオンは出演していない。しかし、1での重要人物は全員出演している。1のときのようなそれぞれの正体がばれる、ばれないという駆け引き的な緊張感は薄くなっているが、雰囲気はそのまま。今回は周りの人物にスポットが当たるというストーリー展開である。ここでは警察とマフィアの関係とマフィア内部の駆け引きがメイン。

2は1ほどのインパクトは感じられない。しかし、続編としては面白いと思う。1のメインの二人ではなく周りにスポットを当てるのはうまく、主人公二人を消してしまうわけでもない。そして、1作目、3作目へ続く、3部作の序曲であり、これがあってこそ、3作目が光るであろうと期待できる。しかし、登場人物が多くなり、話をつかむまでは時間がかかってしまったし、あくまで続編であり、単品とした作品としては評価しにくいのが難点。この「インファナル・アフェア」は・まで観てからよかったかどうか判断したい。

★★☆

インファナル・アフェア・ 無限序曲(2004年:中国(香港):INFERNAL AFFAIRS II)
監督:アンドリュー・ラウ
   アラン・マック
脚本:アラン・マック
   フェリックス・チョン
出演:エディソン・チョン
   ショーン・ユー
   アンソニー・ウォン
   エリック・ツァン
配給:コムストック