東京映画日記

映画の鑑賞記録、映画情報へのコメント、個人の日記なんか書いてきます。毎日更新できるといいなぁ。

「奥さまは魔女」が2位!!?

2005-06-30 23:39:15 | 映画情報
映画に関してはできるだけ公平に見るようにしようと心がけているつもりだが、あえて言わせてもらおう。なんで今週のBOX OFFICE TOP10で「奥さまは魔女」が2位なんだ!?そりゃー、前回書いたとおりに今週1位の「バットマン・ビギンズ」は面白かったけど・・。とにかく、なぜ「奥さまは魔女」にこだわるか疑問な人はTrailerを観てほしい。今までのニコール・キッドマンの中で一番かわいいからっ!ま、最近、TVシリーズの「奥さまは魔女」にはまってるせいもありますが・・。

ま、私情はここまでにしておきます・・。ちょっと気になったのが、3位の「Mr.&Mrs. スミス」。いつのまにか1億ドルを超えている。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが夫婦で実は二人とも殺し屋だったというストーリー。二人の人気なら1億5千万ドルは堅いだろう。あと、かなり期待大なのが「ランド・オブ・ザ・デッド」!ものすごく観たい!「ドーン・オブ・ザ・デッド」をナイトショーで観にいったときの衝撃といったらなかった。最後の最後まで絶望的にさせる徹底さがものすごく気に入った。それ以来、ゾンビものと聞くと見たくてしょうがない。特にこの「ランド・オブ・ザ・デッド」は「ドーン・オブ・ザ・デッド」のもとの作品「ゾンビ」の監督ジョージ・A・ロメロ。現代でゾンビをどう魅せていくのか楽しみだ。

変わって日本興行収入トップ10では予想どおり、「電車男」の返り咲き。もうすぐ興行収入20億円だそうで・・。やっぱ映画の宣伝って流行にのっけたもんがちなのね~と思ってしまう。「映画の成績は映画の良し悪しよりも宣伝が全て」というセオリーどおり・・。ほかは「ダニー・ザ・ドック」が5位に食い込んだぐらいであとはほとんど先週と変わらず。しかし、「スター・ウォーズ」の先々行がものすごい数字を出していた。730スクリーンで、動員で34万5144人、興収で4億9511万1060円というのは先々行上映の新記録。さすがです。

今週は「宇宙戦争」が初登場1位になるだろう。「電車男」人気はどこまで続くのか見ものである。あとは何気に気になるのが今週末封切りの韓国映画の「マラソン」。実話に基づく本当にいい話だと、「マラソン」配給のシネカノン社長の李さんが語っておられました。是非、興味を持った方は劇場へ。

バットマン ビギンズ

2005-06-26 23:00:26 | 映画
映画のブログ書いてるのにお恥ずかしいことにバットマンシリーズを観たことがありませんでした!どーも、昔はアメコミってやつが好きになれなくて。スパイダーマンを観てから変わったけど・・。やっぱ今まで見た中では「スパイダーマン」シリーズがダントツでしょう!ほかには「SPAWN」「X-MEN」「HULK」なんかがあるがが、アクションもさることながら人間ドラマとしてもやっぱり「スパイダーマン」。主人公の葛藤と周りの友人、敵との人間関係も描写がとても上手かった。今回はバットマンシリーズの最新作だが、バットマンの始まりを描いた作品である。周りはみんなつまんねえよと言いまくっていたが、あえて見てみた。

ストーリーは・・、主人公、ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)は常に恐怖と苦悩を持ち続けて生きてきた。ゴッサム・シティのために貢献してきた両親が強盗に襲われ、目の前で殺されてしまいトラウマとなっていた。ブルースは復讐を誓い、犯罪を犯すものたちの心理を知る為に自ら犯罪者となり投獄されていた。そんな中、謎の人物デュカード(リーアム・ニーソン)が現われる。ブルースはデュカードに師事して心身を鍛え、不正と闘うことを心に誓う。そして、自衛団と名乗る「影の軍団」の長であるラーズ・アル・グール(渡辺謙)に入団を薦められる。しかし、ブルースは断り、ゴッサム・シティへ戻り、自分のシンボルを自分の恐怖の象徴であった「コウモリ」をシンボルとして犯罪者と戦うことを決意する。ここに「バットマン」が誕生した・・。バットマンはゴッサム・シティを救うことができるのか・・?

結論から言わせてもらおう。面白かった。ストーリーは確かに暗くて、主題は恐怖とは?犯罪とは?復讐とは?などエンターテイメント向きの映画ではない。しかし、このダークなイメージのドラマと思えばものすごく奥の深い作品と感じる。
描写もおもしろい、最初はとても弱く、いろんな人に助けてもらいながら成長していくヒーローの姿がとてもユニークで、人間味を感じる。昔Trailerでみたバットマンと違い、派手さは全くなく、ものすごく地味だ。乗り物もスーパーカーではなく軍隊用の戦車である。戦い方も影のヒーローらしく、人の影へ影へ移り、少しずつ敵を倒していく。最初の訓練で思いっきり忍者の訓練されているし・・。バットマン=忍者??と思ったり。
クリスチャン・ベイルが主人公でよかったと思う。ブルースのときとバットマンのときのテンションの違いは面白いし、何よりも周りを固める方々がすごい!執事にマイケル・ケイン、ちょっとさえない刑事にゲイリー・オールドマン、武器の開発にモーガン・フリーマン、バットマンの師匠にリーアム・ニーソン、そして影の軍団の長に渡辺謙。おっさんばっか豪華じゃん!と昔あった「仮面の男」を思い出してしまった。

はっきり言ってこのアメコミ作品は子供向きではなく、ダークで、大人向きの人間ドラマとして観てみると違和感なく楽しめるだろう。決して「スパイダーマン」のようなアクションを期待せずに観ていただきたい。

★★★ バットマン ビギンズ(2005:アメリカ:BATMAN BEGINS)

監督:クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
製作:ラリー・J・フランコ Larry J. Franco
チャールズ・ローヴェン Charles Roven
エマ・トーマス Emma Thomas
製作総指揮: ベンジャミン・メルニカー Benjamin Melniker
マイケル・E・ウスラン Michael E. Uslan
原案:デヴィッド・S・ゴイヤー David S. Goyer
脚本:クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
デヴィッド・S・ゴイヤー David S. Goyer
出演: クリスチャン・ベイル Christian Bale
マイケル・ケイン Michael Caine
リーアム・ニーソン Liam Neeson
モーガン・フリーマン Morgan Freeman
ゲイリー・オールドマン Gary Oldman
渡辺謙 Ken Watanabe
ケイティ・ホームズ Katie Holmes

海猿 ウミザル

2005-06-25 23:38:53 | 地上波
久々にTVで映画を観た。
基本的に映画を地上波で映画を見るのは好きではない。
特にゴールデンでは。なぜかというと、洋画の場合は吹き替えばかり、枠の関係でCM前などは必要と思われるシーンがよくカットされている。地上波での放映権は半端じゃなく高い。それに見合った放送をしてほしいとよく思う。一般の人はあまりしらないと思うが、映画の配給権と放映権は異なる。特に大作になるとテレビ局が放映権だけを買い付けるということも多い。そして吹き替えはDVDが出ていても地上波ように吹き替えることが多い。吹き替えを作るのもただではない。それなりに金はかかるがテレビ局での独自の演出などを個性を出したいというのが大きな理由らしい。

しかし、今回は邦画。シーンカットはやむなしとして、劇場やレンタルするほどではないと勝手に決めつけ、観てしまった。

ストーリーは・・・、海難救助の最前線で活躍する潜水士を目指し、若き海上保安官14名が集まり、過酷な訓練が開始された。その最中、山崎(伊藤 英明)は訓練をこなしていくが、14名の中で唯一足を引っ張る存在である、工藤(伊藤 淳史)とバディを組むこととなった。工藤は山崎に励まされながら訓練をクリアしていくのだが、事故により亡くなってしまう。山崎はショックを受けてしまい・・。果たして山崎は潜水士を諦めてしまうのか・・?

過酷な訓練をこなしてく海上保安官を、友情あり、恋ありで描いてく青春ものである。この手のものはありふれているが、訓練をちゃんと描かれているし、恋も若者同士、夢へ向かう同士で心境の変化もちょうど良く描かれていてドラマとしても完成されていると思う。もっと友情を描くシーンが多くてもいいのではないか?とは思ったけれども楽しめた。
7月からテレビでこの海猿のドラマが始まるそうだ。ちょっと見てみたいかもしれない。原作の漫画も面白いらしいのでこれも見てみたい。ドラマでこけないことを祈る。

★★ 海猿 ウミザル(2004年:日本)

監督:羽住 英一郎
脚本:福田 靖
出演:伊藤 英明
   加藤 あい
   藤 竜也
   伊藤 淳史
   海東 健

東宝をバットマン・ビギンズが阻止!

2005-06-24 14:34:16 | 映画情報
先週は忙しくてかけなかった・・。
先週は東宝作品が123フィニッシュを決めるという何十年かぶりの快挙を成し遂げた。1位「戦国自衛隊1549」、2位「電車男」、3位「交渉人 真下正義」である。
今週も東宝が2週連続で123を決めるかと思いきや、ワーナー期待の作品「バットマン・ビギンズ」が初登場1位に輝いた!その影で初登場5位に甘んじたのがアスミック・エース配給の「ザ・リング2」。監督は日本人監督でもあり、日本のリングシリーズを手がけた中田秀夫監督。やはり、リメイク・ジャパニーズ・ホラーは早くも陰りが・・?ま、個人としてはこんなもんだろうと思ってはいたが。

今週はリュック・ベッソン脚本のダニー・ザ・ドッグがトップ10のどこに食い込むか?そしてついに先々行での「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」がどれだけの人を動員するのかが見ものである。とくに六本木ヒルズでは土曜は全スクリーンでかけるそうで・・。みたらもうほぼSOLD OUT・・。

あとは水曜公開という「宇宙戦争」。スピルバーグとトム・クルーズのタッグの大作も控えている、今年の夏はなかなか熱い夏になりそうです。

ひとまず走れ!

2005-06-21 20:57:30 | 映画
最近の韓流ブームはすごいと本当に思う。
とくにおば様方のヨン様人気は半端じゃない。
普通、前売り券なんて1万枚も売れたらものすごい人気といわれているのにもかかわらず、ヨン様主演の最新作「四月の雪」の前売り券が2万枚も売れたというニュースが飛び込んできた。映画関係者はみんな度肝を抜かれていることだろう。

個人としては韓国映画はこのブログで紹介しているとおりにレベルは高い。
何よりも脚本がしっかりしている。前々からいってるとおりに内容が濃いものが多い。
韓国映画でお勧めをあげると「殺人の追憶」、「オールド・ボーイ」、「シルミド」
「シュリ」、「猟奇的な彼女」、「ラブ・ストーリー」など。
個人としてはやはり一番は「殺人の追憶」と「オールド・ボーイ」。ダントツで面白いと思う。是非この二つは観てない方は観ていただきたい。

そして、今回は「ひとまず走れ!」。
ストーリーはというと、ソウルの高校に通うウソプ(クォン・サンウ)は、出張ホストに忙しい毎日。アメリカ留学中にギャング活動をしていたソンファン(ソン・スンホン)は、2つ年上の同級生。そしてジノン(キム・ヨンジュン)は、これといって特徴のない普通の高校生だ。ある夜、3人が乗った車に、札束が詰まった袋と血まみれの男が落ちてきた。動揺しながらも、3人は金と男を積んで逃げ出したが、男がいなくなってしまい、高校生3人、強盗、それを追いかける刑事、金をめぐる三つ巴戦が始まった・・。金と3人の運命は?

久々に軽いというか爽快感のある韓国映画だった。
主人公が3人の若者で笑いがところどころにあり、勢いで引っ張っていくようないままで観た韓国映画とは違うタイプの映画だ。脚本ははっきりいって濃くはない。
ずっしりとした韓国映画ばかり観てきた自分にとっては最初は物足りないかなと思ったが、話の展開が早く飽きが来なくて楽しめたと思う。特に韓国のスピード感ある音楽が脚本の勢いを加速させていると思う。脚本としても、逃げる高校生、追う刑事と強盗との展開が早いが分かりやすい形になっているので調度いい。特に主演のクォン・サンウは「火山高」で少しひかえめで、最後の鬱憤を晴らすかのようなはじけた演技をしていた。今回は見事な肉体美を披露し、演技もクールっぽく、ときには無邪気に演じてなかなかなものだ。若い世代が主人公となれる映画もレベルが高いとはやはり、韓国映画はあなどれない。

★★★ ひとまず走れ!(2001年:韓国:MAKE IT BIG)
監督:チョ・ウィソク
製作:ユ・インテク
脚本:チョ・ウィソク
撮影:キム・チョルジュ
出演:クォン・サンウ
   ソン・スンホン
   キム・ヨンジュン
   イ・ボムス
   イム・ジョンウン

桃色 Colour Blossom

2005-06-17 07:20:18 | 映画
松坂慶子主演の香港映画である。
日本人が主演での香港映画はなかなかめずらしい。
公式サイトでは「香港、韓国、台湾のコラボレーションによる、官能と興奮のアジアン・エンターテインメント、と呼べる作品」と紹介している。

ストーリーはというと・・・、不動産業を営むメイライ(テレサ・チョン)は、若い恋人と部屋を捜している日本人女性、梅木夫人(松坂慶子)と出会う。梅木夫人は自分が長年所有したまま、埃に埋もれた状態になっている、プリンステラスの高級アパートを誰かに貸して欲しいとメイライに依頼する。その依頼にはひとつだけ条件があった。「あの部屋にピッタリあった人に・・」と・・。そのマンションはかつて梅木とその恋人が愛しあい続けた部屋だった・・。

この映画の内容はエロスと芸術との一体。
映像は本当にきれいで花びらの舞うシーンなどは見る価値はあるだろう。
しかし、ストーリーが困難というかわかりずらいのが難点である。
何よりも、松坂慶子が日本語を話したり、英語を話したり、テレサ・チョンも台湾語、英語、日本語を。どういうときにどう使い分けているのか意味不明だし、日本語自体も聞き取りづらい。
終わったあとに「意味解らん・・」と???で頭が一杯になってしまった。
松坂慶子の魅力とエロスとSMチックなものに興味のある方にはお薦め・・。
芸術的といわれるアート系映画はどうも苦手だ・・。


(☆なし)
桃色 Colour Blossoms(2004:香港:COLOUR BLOSSOMS)
監督: ヨン・ファン Yeung Fan
製作: ヨン・ファン Yeung Fan
   フルーツ・チャン Fruit Chan
脚本: ヨン・ファン Yeung Fan
撮影: ウォン・ユー Wang Yu
音楽: サレンダー・ソディー
 
出演: テレサ・チャン Teresa Cheung
   松坂慶子
   ハリス Harisu
    ショー Sho
    カール・ン Carl Ng

東宝の黄金時代キター----!?

2005-06-08 07:43:07 | 映画情報
先日発表された全米ボックスオフィストップ10。
ついに「Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith」が3位に陥落し、1位に「シュレック」「シャーク・テイル」でおなじみのドリーム・ワークスのアニメ映画「Madagascar」が1位に。
ここ最近ドリーム・ワークスアニメは全米でヒットしている。日本ではあまりぱっとしないんだが・・。
そして2位には「The Longest Yard」。これは昔あった「ロンゲスト・ヤード」のリメイク。アダム・サンドラー主演作品。コメディ映画の第一人者、アダム・サンドラーも日本ではあまりヒットしない。レンタルのほうではかなり人気があるようだが・・。個人としては大好きなのに・・。
アダム・サンドラーで一番すきなのが、「ウェディング・シンガー」。
「パンチドランク・ラブ」「ウォーター・ボーイ」なんかもお薦め。
「Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith」は3億ドル突破!これもすごい!4億いけるのかがかなり気になるところ。

そんでもって日本の興行収入トップ10。
やっぱりキター「電車男」!!
この前お薦めした「最後の恋のはじめ方」が7位・・・。ウィル・スミス主演だけではこんなもののか・・?個人的にどうだろう?と思っていた「フォーガットン」が3位とは・・。オチに興味を示す宣伝うまかったんだろうなぁと思う。
それにしてもかわいそうなのが東映配給の「四日間の奇蹟」。去年は「世界の中心で愛を叫ぶ」と「今、会いにいきます」で散々稼いだ東宝の流れに乗りたかったのに、乗り切れなかった・・。これは東映側にとってはかなり痛手だろう。これよりもさくっと権利買ってさっさと作ってしまった「電車男」が1位というところが東宝にとってはうれしい悲鳴が出てきそうだ。
やっぱこの興行っつうやつは話題性が一番重要なのだと見せ付けた一例だろう。
東映期待作と東宝お遊び作品の勝負がこれでは、今年も東宝が一人勝ちだろうなぁ。
ま、「戦国自衛隊1549」と「星になった少年」はこけそうな気もするが・・・。

字幕ができるまで

2005-06-04 00:49:05 | 日記
もう字幕、吹き替え制作のバイトについて2ヶ月。
友達に何してんの?と聞かれるのちょっとどんな風に字幕ができていくのか教えましょう!

洋画という前提で流れをざっと書くと
①クライアントから素材を受注する
⇒クライアントというのは配給会社。素材というのは映画自体のデータ。劇場用であれば、フィルム(プリント)をテープに起こしたもの、DVDなどに関してであれば、テープで渡される。テープはVHSではなくデジタルテープという業務用のテープである。種類がたくあんあり、昔だとものすごく大きく、重い。

②素材の中身チェック
⇒クライアントからの素材といっても海外で作られていたり、国内で作られていたり素材作りのマシンの種類によってそのまま使えないときもあるので必ず素材はチェックすることになっている。そのチェックをしてくれる会社もあるのだ。デジタルテープをそのまま再生するには編集室が必要なので大体はそのような会社に任せる。

③素材をワーク用のVHSに落とす
⇒②で書いたようにデジタルテープでは普通のビデオデッキでは見れないし、重いので扱いづらい。なので、ワーク用、つまり作業用にVHSに落とすのだ。コピーなどがでまわるんじゃないの?とかいう心配が出てくるだろうが、それはこっちでちゃんと管理し、破棄も行っているので問題はおきない。データでいいじゃん?とも思われるが、映画業界はけっこう古い業界。PCをちゃんと扱える人など少ないのだ。いまだにVHSじゃないとできないよーと言ってくる翻訳者さんも多いのだ。それにここでビデオにアドレスをつけてやる。テープにTC(タイム・コード)というものをつける。これによってテープの内容の場所を指定してできるようになる。

④ワーク用のVHSとスクリプト、資料を翻訳者に渡す
素材といってもテープだけではない。スクリプトというものが必要になる。これは台本とほぼ同等で、台詞全てが記述されている。洋画だと英語で書かれている。邦画だと台本自体がスクリプトになる。翻訳者はだけだとさすがに正確なものは訳せない。イギリス英語とアメリカ英語で発音なども違ったり、数字が多いものだとさすがに不安になるらしい。なので、スクリプトは必須。資料というのは映画はこのような映画でこのキャラクターはこのような感じだと掴んでもらうためのもの。

⑤翻訳があがったら演出家が字幕を作成
翻訳があがったら字幕完成!と思うひとも多いだろう。こっからがあまり知られていない字幕演出家さんたちが舞台にあがる。字幕の演出家は何をするのかというと、まず、字幕の出すタイミング。口と全くあっていない字幕があったら変だ!ってみんな思うでしょ?
あとは、字幕は1秒で4文字と決まっている。台詞が3秒続くのであれば、12文字で台詞の内容を解りやすく伝えなければならない。よく英語を知ってる人は字幕って内容全然足らないじゃん!というのはあたりまえ。全部訳してだしても誰も全部よめません・・。翻訳者さんもそのルールは知っているのだけれどもちゃんと演出家さんがチェックして直したりするのだ。あとは言葉が映画の時代背景にあっているか?誤植はないか?放送禁止用語をつかっていないか?などなど。大変だ・・。

⑥字幕をつけたVHSをクライアントへ渡す
字幕が完成し、演出家さんと翻訳者さんと制作進行の3人で試写を行い、仮に完成したものを見てもっと完成度を上げる。そして、そこで完成したものをクライアントに見てもらい、チェックをしてもらう。もちろん一発オッケーなどほとんどない。

⑦クライアントのOKがでたら完成!
クライアントにOKが出たらその字幕データ(字と出すタイミングのデータ)を納品して、完了である。こっからはお金の請求書などちょっと金がらみになるのでやめときます。

そんでオレがバイトしているのはこの流れを進行していく、制作進行のバイトである。いわゆる字幕作成プロデューサーのバイトである。この途中途中の作業をちょこっとずつお手伝いしてるのだ。今はあまり吹き替えは関わってないのでそのうち、これの吹き替え版を書こうと思います。吹き替えになるとアフレコ、台本作成など字幕にないことも。

とりあえず、今日は字幕制作のお話でした。

恐るべし、STAR WARS!!!!

2005-06-01 00:23:38 | 映画情報
日本では今、オレがブログで駄目だしした、「交渉人 真下正義」が驚きのV4で、興収が累計20億円を超えている。踊る人気はすげえなぁ~と驚いて、ランキングを見ていた。東宝はこのあとに「戦国自衛隊1549」「電車男」「タッチ」「ポケモン」「容疑者室井慎次」とそれなりに入りそうなものばっかり。今年も東宝一人勝ちか~?と思っていた瞬間。

アメリカのBOX OFFICE TOP10を見て、ブホォッ!!!

先週公開したのは知っていたが「STAR WARS :epspodeⅢ」がなななんと、

12日間でのBOX OFFICEは2億7000万ドル!!!!

これでまだリピーターが続出してるからすげーったらありゃしねえ。
2位「The Longest Yard」も、3位「マダガスカル」も4500万ドルを超えて最近では大ヒットと言えるほどなのに!今週も1位は5500万ドルも稼いでしまった・・。やっぱ今年はSTAR WARSが全てなんすかねえ?
ま、前売りはもちろん購入済みですが・・。
日本はどこまで盛り上がるか、見ものですね~。

※BOX OFFICE = 興収(興行収入)
映画館ではチケット売り場(BOX OFFICE)に興行でのお金が全て集まるという考えより、興行収入をBOX OFFICE と呼んでいる。