東京映画日記

映画の鑑賞記録、映画情報へのコメント、個人の日記なんか書いてきます。毎日更新できるといいなぁ。

ラスベガスをぶっつぶせ

2008-06-23 01:51:50 | 映画
半年ぶりの更新です。

最近また映画観るようになりました。
相変わらず字幕・吹替の制作会社にいるので自分がかかわる作品は嫌でもみなければならなく、映画自体にうんざりしていたのも確かです。
でもやっぱり良作を観ると映画っていいなーって思うのも確か。やっぱ映画好きなんですなー(笑)

今回はソニー・ピクチャーズ配給の「ラスベガスをぶっつぶせ」です。
劇場の客層は若い人がやはり多かったですね。男女問わず。でもおばあちゃんもいました。トレーラーが結構うまくできていて観た瞬間面白いだろうなーっておもいました。
主役のジム・スタージェスは期待の若手。去年、アメリカで公開された「Across The Universe」(日本公開は8月、配給は東北新社)で主役を務め、一目置かれた青年です。「Across The Universe」もかなり期待してます。

話はというと、主人公ベンはMIT(マサチューセッツ工科大学)で優秀な成績を勤める学生。友達とバーで酒を飲んだり、ロボット大会での優勝を目指したり、ずっと勉強をしてきた優等生でいわば日本でいうオタク系の学生。しかし、彼はハーバード大学の医学部へ進学するという目標があった。しかし、それには生活費と学費を合わせ30万ドルという途方もない金が必要だった。そんなある日、ベンは数学教授のミッキーに誘われ、秘密の研究をする部屋につれてこられる。その研究とはブラックジャックの研究。カウントというブラックジャックで必ず勝つ方法の研究だった。ミッキーはベンの類まれなる才能を見抜き、誘ったのだった。最初は乗り気もしなかったベンだが、学費と研究仲間のジルに恋心を抱き、研究に参加するのだった。そして、研究チームは週末ラスベガスへ行くのだが・・。

この話は本当にあった話をもとに製作されたとのこと。学生たちが変装し、カジノで勝ちまくるのは圧巻。そして最後のどんでん返しはあっけにとられること間違いなし。
そしてベンを研究に誘うミッキー役には名優ケビン・スペイシー、カジノでイカサマを見抜く用心棒コール役にはローレンス・フィッシュバーン。この二人の演技も光り、この二人の関係も面白い。

久しぶりに映画をみたあとにすがすがしい気分で出れました。帰りの雨も気にならないほどに。

★★★★

ブラッド・ダイヤモンド

2007-05-05 20:10:33 | 映画
映画を観たのは数ヶ月ぶり。
映画に関わる仕事をしてるのに劇場へ行っていないってのは問題だなと思い、
久しぶりに劇場へ。
特に、最近は字幕が見たくもないと、アニメや邦画ばかりみにいっていた。
せめて話題作ぐらいは目を通しておこうと思って今回は「ブラッド・ダイヤモンド」
を見ることに。「バベル」と迷ってました・・。「バベル」もあとから見たのであとで
ブログにUPしますが。

主演はレオナルド・ディカプリオ。監督はエドワード・ズウィック。
ディカプリオに関しては最初に劇場のスクリーンで見たのは「タイタニック」
そのあとは「仮面の男」「ザ・ビーチ」「ギャング・オブ・ニューヨーク」
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」からだから5年ぶりぐらい。
そのときのディカプリオは上手いけどいまいちな~って感じてた。
一番上手いなーって思ってたのはやっぱり「ギルバート・グレイプ」と「ボーイズ・ライフ」!
そこらへんからあんまり成長がないんじゃないかと。

エドワード・ズウィックに関しては最近の「ラスト・サムライ」、
「マーシャル・ロー」「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」そして「グローリー」。
特に「グローリー」は南北戦争でのアメリカ発の黒人部隊の結成と全滅までのドラマを描く秀作。
黒人部隊と白人の隊長との友情と苦悩と葛藤を見事に描いてました。これはお薦め。
監督がズウィックだったのは映画観た後にわかったんですけどね・・。

ストーリーはというと
内戦続くアフリカ奥地シエラレオネにて平和に暮らしていた漁師のソロモン(ジャイモン・フンスー)一家。ある日、反政府組織RUFがソロモンが住む村を襲撃し、ソロモンはRUFに連れ去られる。RUFの資金源である、ダイヤモンド採掘場にてソロモンは巨大なピンク・ダイヤを発見する。ソロモンは必死の思いでダイヤを隠す。
一方、ダイヤの密輸をしていたダニー(レオナルド・ディカプリオ)は密輸がばれ、投獄される。投獄された場所で、ピンク・ダイヤの存在とそれを隠したソロモンのことを耳にする。ダニーは釈放後、ソロモンを釈放させ、家族を探す手伝いをする代わりに、ダイヤの場所を教えるように迫る。ダニーから闇のダイヤ市場の情報を探っていた女性ライター:マディー(ジェニファー・コネリー )の協力を得て、ダニーはアフリカからの脱出の為、ソロモンは家族との再会のため、マディーは闇のダイヤ市場の実態、それぞれの思いのためにピンク・ダイヤを求める旅ででるが・・。

エンド・クレジットを観ながら、ディカプリオはいい俳優になったな~っていうのが一番最初の感想でした。とくにマディーと夜話すシーンでの会話以外の部分がすごくよかった。今回は元傭兵でソロモンを騙してダイヤを横取りしようとするが、旅の中で少しずつ変わっていく難しい役だったが、どの感動をさそうシーン、悪ぶるシーンどのシーンでも客を魅了させていたと思う。
今までの中で一番よかったかもしれない。まだ、「ディパーデッド」を観れてないのでDVDで演技をまた観たいと思った。

ディカプリオの演技も絶賛かと思うが、やはり、この作品で一番軸となるのはやはりこのダイヤモンドという光り輝く宝石の裏に潜む漆黒の闇市場。
これが全て本当かどうかというのは置いておいて、最も美しい光を放つこの石をめぐって血が流されているってことが衝撃的だった。
確かに言われてみれば、あんな石粒ひとつで何万という金が動く。これが紛争に関わらないわけがない。もしかしたらデパートで並んでるものもちょっと前まで血をまとっていたのかもしれないなんて思ってしまう。

そのダイヤをめぐって子供が兵士として訓練されるシーンははっきり言って見たくなかった。
子供が人を撃ち殺すのは「シティ・オブ・ゴッド」などで一度観ていたがやはり純粋でどんなものにも染まってしまう子供が
殺人が当たり前と思ってしまうのは、環境のせいとしても、見たくないものだ。
日本では到底考えられないが、世界ではこのようなことが普通に今でもおきていると思うと心が痛む。
平和ボケした日本人には少々衝撃が大きいような気もする。

これだけ社会問題を取り上げれば、俳優たちへの焦点はへるものだが、そこはエドワード・ズウィック監督の腕。
映像も迫力ある銃撃シーン、アフリカの迫力ある自然の映像、そしてダニーとソロモン、マディーの三人の人間模様
、そして闇のダイヤ市場の問題がうまく調和し、最高の映画になっている。

久しぶりの映画は最高の映画でした。

鉄コン筋クリート

2007-01-29 19:28:23 | 映画
公開開始当時は全然気にもとめてなかったが、正月にアジカンの新曲に乗せたTVスポットを見まくったせいか観たくなってしまった。


ストーリーはというと…、日本に宝町という小さな町があった。
この宝町にはネコと呼ばれる危険なガキが存在すると言われていた。
ネコの正体は、クロとシロと呼ばれる二人の少年。
クロは何よりも暴力を好み、血を求め毎日ケンカの日々、
シロは逆に純粋で二人で一緒に平和に暮らすことを夢見ていた。
クロはシロを守ること、シロはクロのそばにいることで互いを支え合い生きていた。
そんな中、ネズミというヤクザが宝町に戻ってきてから二人の生活が一変する。
ネズミの手下である木村というヤクザの事務所をクロが襲撃する。
その後、ヤクザは他のヤクザと手を組み、宝町に子供向けテーマパークを建設を目論み、邪魔な存在であるクロとシロを消すために殺し屋を送り込むのだった。
クロとシロは無事でいられるのだろうか…?


この作品は『ピンポン』でおなじみの松本大洋原作の漫画の映画化である。『ピンポン』は実写で今回の『鉄コン筋クリート』は
アニメという違いはあるが松本大洋という作者の世界観はさほど変わらない。
映画を観た後に原作を読んだが改めて松本大洋の表現力の素晴らしさが分かったような気がする。
シロの意味不明な言動は松本大洋自身が感じたことであり、そのシロを理解するじっちゃや、
ネズミが話すことばが松本大洋自身の訴えたいことなんだとオレは思う。


この作品の一番の見せ場は光と闇の間ので揺れるクロの決断のシーン。
原作では、意外と淡々と描かれているが、映画では迫力ある映像で観客を圧倒する。
このクロの心の揺れは誰しもがもつ闇と光の部分である。
主人公の二人がシロとクロは互いに必要不可欠で、人間の心はこのクロとシロのオセロみたいなものオレはこの作品をこう感じた。


シロのセリフでこんなセリフがある。

「コンクリートにも匂いがあるんよ。知ってた?夏と冬、朝と夜で全然違うの。
シロは雨降った後が一番好きだな。マーガリンみたいな匂いなの。」

コンクリートなんて無機質で路傍の石以上に気にもしないと思っていたが、このシーンを劇場で観たときすごく新鮮な感じがした。それであったかいものを感じた。

ただ一つの街でそこに住む、少年二人の物語が世界と人間の現実のような大きなものを表現しているかのよう。


「ソコカラ、ナニガ、ミエル?」とチラシには書いてある。


映画の最後にはこんなメッセージが。

「ココカラ、ミンナガミエルヨ」

これが松本大洋ワールド。
おそらく好き嫌いは分かれると思うが、オレは好きだ。

16ブロック

2006-10-23 21:37:12 | 映画
ブルース・ウィリスの最新作。
トレーラーを初めて見たとき、このウィリス老けたな~ってのが最初の感想。
あとあと見るとメイクでおっさん役にやってんだなって分かりました。

内容はというと、NY市警のジャック・モーズリー刑事はベテランだが、
人生にむなしさを感じていた。殺人現場に行っても、鑑識がくるまで死体のお守りを
させられ、勝手に事件現場の酒を飲んでしまうダメ刑事。そんな日々を送るさなか、
ある日、非番明けに上司から残業をやれと命じられる。その残業とはある裁判の証人を
16ブロック先の裁判所まで118分で送り届けると簡単な仕事だったのはずだった・・・。
しかし、その途中、証人が銃をもった男に襲われる。間一髪でジャックはその犯人を撃ち殺し、証人を助ける。この一発の銃弾で、ジャックの空しかった日々が一変する、そしてジャック・モーズリー自身も・・。

ブルース・ウィリスといえば、ダイ・ハードみたいなド派手なアクション映画の主人公でスーパマン的なイメージがあるが、俺個人としては「シックス・センス」「ストーリー・オブ・ラブ」のときのようなドラマとして人間味あふれる役も好き。
今回の「16ブロック」はどっちかというとスーパーマンというよりは人間味があるしょぼくれた刑事という感じ。アクションもそこそこあり、過去の作品でいうと「マーキュリー・ライジング」。内容は駄作だが、ウィリスの芝居は好きだった。

この映画を観ていて一番気になっていたのがこのジャック・モーズリーがなぜ、この証人を守ろうとしたのか?この答えは作品が進むうちに明らかになっていくのだが、この答えがすごくシンプルであっけにとられるほど。でも俺はなんだかジーンときてしまった。この一言がジャックという単なるおっさん刑事というキャラクターに人間味をあふれんばかりのキャラクターに一変させてしまったと俺は思う。

この「16ブロック」は16ブロックという短い距離(東京でいうと東京駅から新橋駅ぐらい)を118分という短い時間でという時間と距離の制限がある。潜水艦映画などに代表されるように観客は制限というものがあれば緊張感が増すというのは折り紙つきだし、展開の早さも見事。そして、この刑事と証人の友情と男の信念が加わればよい映画になるのは間違いない。尺も103分とちょうどよい。すごくいい映画だと思う。女性にはあまり受けないのかもしれない。しかし、観て損はしない映画だと思う。

★★★★

アンダーワールド:エボリューション

2006-05-22 08:01:18 | 映画
今から3年前、ヴァンパイア族と狼男族の凄まじい戦いを描いた映画があったことを覚えていますか?主人公はケイト・ベッキンセール。月をバックに黒の衣装をまとったヴァンパイアのDVDパッケージはかなりクールで誰もが目にとまるはず。それが「アンダーワールド」。
今回はその続編「アンダーワールド:エボリューション」です。
1作目が公開当初観たくてしょうがなかったんですが、何かと忙しくてDVDでみて劇場で観ればよかったーと嘆いた作品です。何よりも主人公のケイト・ベッキンセールがきれいでクール!あれだけの美貌の人が容赦なく次々と敵を倒していくスタリッシュな感覚が当時新鮮でした。映画もダークな雰囲気が存分に出ていて「バイオ・ハザード」のようなすべてはミラ・ジョボビッチのためにーみたいな感じではなかったです。物々しい感じとクールな感じにとても惹かれました。

前作がそんな感じだったので今回はかなり期待して見に行きました。
話は前作のすぐ続き。今後、みたいと思う人は必ず前作を見ていきましょう。
そうしないとおれのように思い出しながらみることになってしまうので・・。
前作の回想はありますが、とても短いです。

見終わって感想のまずの感想は戦い方がえぐくなってない?ということ。前作はヴァンパイアながらも現代に生きるように銃を持って戦っていくという感じがとてもスタイリッシュな感じがしてましたが、今回はやたら殴りやら、突き刺すやらでえぐさだけが強調された感じがどうしても感じられずにはいられませんでした。
あとは主人公よりももっとその祖となるヴァンパイアの話が大半であり、90分ぐらいでしたが少し話にだるさを感じました。もっとテンポがよくてもいいのでは?

この物語はこの2作がそろって終演を迎える形です。もっと1作目のよさをそのままだしてほしかったです。少し、強引な感じがしたのが残念でした。でもセットは相変わらずこっていたり、ダークな雰囲気がものすごくましています。ホラーが好きな人にはいいのかも・・。


ロード・オブ・ドッグタウン

2006-05-21 09:52:10 | 映画
1975年。スケートボードブームの中心となり、いろんなものを巻き込んでいった伝説といわれている”Z-BOYS”。その本人たちが集まりその青春時代を映画にしたのがこの「ロード・オブ・ドッグタウン」。

スケートボードとサーフィン。両方とも人気あるスポーツなのだが、おれ自信は全くやったこともないし、やりたいとも思ったことはありません。でもそんなおれでもこの映画を観たらやってみたいなって思えるようになるくらい熱く、いい映画でした。

話は最初にも書いたようにスケートボードブームの火付け役となった"Z-BOYS"の結成からの話。トニー、ジェイ、ステイシーの三人は毎日、サーフィンとスケートボードに夢中。ただ毎日、いっしょにサーフィンとスケートボードに乗れることが幸せだった。この幸せがずっと続くと三人は思っていた。そんなある日、たまり場としていたサーフボードショップでスケートボードチームZ-BOYSが結成される。その中で3人は滑りに磨きがかかる。そしてストリートを走るような単調なものではなく、サーフィンのような立体的な滑りができる婉曲のかかったプールで滑ることに快感を覚えていく。この快感がさらに滑りに磨きをかけ、三人は大会で全米でトップレベルと周りからヒーローのようにもてはやされる。しかし、ここから3人は別々のものを目指すようになっていくのだった・・。

最初はどーせ、やんちゃなガキどものストリート映画だろって決めつけていました。しかし、中身はスケートボードにのって時代を駆け抜けた3人の青春映画でした。さすが、本人たちが関わった映画だけあってそれぞれのキャラクターにスポットがちょうどいい具合に当たり、それぞれが個性を出し合って、ぶつかりあいながらもそれぞれを認めていたりするところがすごく心地よくて終わったはちょっと思い出にふけられるような感じが残りました。

ちょっと昔にふけりたいとか、友情ものを観たいという方にはおすすめの映画だと思います。もう少しでDVDも出るようなので劇場で見逃した方は是非レンタルでもご覧ください。

★★★☆

スポンジ・ボブ スクエア・パンツ

2006-05-20 05:48:23 | 映画
みなさんは「スポンジ・ボブ」をご存じだろうか?

♪スポーンジ・ボブ ズボンは四角~
という歌は聴いたことないでしょうか?

アメリカの子供たちの中では大人気のアニメなのです。
日本では「ニコロデオン」で放映中!

はじめて観たときはきもい!って思いましたが、見慣れてくるとおもしろくてしかたない。アメリカのアニメって気持ち悪さというか、下品さが売りというか。「ラグラッツ」「サウス・パーク」なんかでもアメリカのキッズたちに受けるのはちょっとブラックなユーモアが入ったものが多い。これの典型的というのがこの「スポンジ・ボブ」。

話は主人公スポンジ・ボブは人気ハンバーガー・ショップ”カニカー二”の従業員。彼のどでかい夢は”カニカー二”の店長になること!ある日、”カニカー二”の2号店がオープンが決まるが、スポンジ・ボブは”子供”だからという理由で店長への昇進は見送り・・。悲しみに浸るスポンジ・ボブは親友パトリックとともにパフェをやけぐいしてしまう。そんな中、事件が起きる。スポンジ・ボブたちがすむビキニ・ボトムを統治するネプチューン王の王冠が何者かに盗まれ、その犯人としてオーナーのカーニに容疑がかけられてしまう。カー二を助けるべくスポンジ・ボブは王冠を取り戻す長く、危険な海の旅を始めることになる・・・。はたしてスポンジ・ボブは王冠を取り返し、夢を実現できるのだろうか!?

初日の次の朝一にいきました。渋谷の朝に立ち見ありの満員御礼となってました。
さすがにびっくり。で、観たわけですが、これがおもしろい!本当にすなおに下品で馬鹿な子供向けアニメという感じで頭からっぽにして腹かかえて笑えました。最近、日本のアニメはこりすぎというか、大人向けのものも多い。このくらいに馬鹿で子供向け!ってアニメももっとあってもいいんじゃないの?って思います。

本当におもしろいので皆さん、だまされたと思って観てみてください。
特に歌は頭にのこりますよー。

さあ、皆さんごいっしょに。


♪スポーンジ・ボブ ズボンは四角~
♪スポーンジ・ボブ ズボンは四角~
♪スポンジ・ボーーーブ ズボンは四角~!!

★★☆

ドラえもん のび太の恐竜2006

2006-03-12 08:19:29 | 映画
ついに二年間の沈黙を破り、劇場版ドラえもんが復活です!その一発目が名作と名高い「のび太の恐竜」。
いろんな意味で今後のドラえもんを決める大事な作品です。オレ的には不安要素があります。まず声優陣が一新されたこと、昔の作品のリメイクだということ、そして去年なかった分のブランクがあるということ。これらが興行収入にどこまで影響及ぼすのか?

見おわって、はじめの感想は昔と全然違う!ということ。今のテレビも同じなのかわからないけれども、声はしかたないにしても、画も、それぞれのキャラも何か性格がちがう感じがした。それがドラえもんのイメージを崩しているかとお思うとそうではなく、また違った意味で原作に近い感じがしました。画もCGをふんだんに使っており、風景もアクションシーンも迫力満点!あとはCGのせいか細かいドラえもんのひげやのびたたちの髪がなびいたりと現代の技術をとりこんでいておもしろい。
でも、技術が取り込まれていても、画が変ろうとも、声が一新されても、「ドラえもん」の本質は変らないんだと思え、この作品が去年から始まった「ドラえもん」革命の序章にふさわしい作品だと思います。今後の作品も期待していきたいですね。

★★★

蝉しぐれ

2005-11-24 06:08:47 | 映画
書くの忘れてました・・。
久しぶりの時代劇映画。といっても年に3本も見れば多いかもしれない。
とくにこの原作者の藤沢周平の映画化作品は面白いと思うものが多いのです。「梟の城」「たそがれ清兵衛」などです。特に「梟の城」は傑作でした。それからですね、劇場で時代劇を観に行きたいと思うようなったのは。今回は原作者にひかれたのと、脇役として今田幸司とふかわりょうが主人公を助ける重要な役で出ているとの情報にもひかれてぜひとも観ないと!と意気込んで劇場へ向かいました。
観てまず気になっていた二人の演技はまずまずで上手とは言いがたいですがそれぞれ個性を消さずによかったと思います。この作品で一番光っていたのはダントツでヒロイン役の木村佳乃です。最近、あまりテレビでも見ていませんでしたが、静かで落ち着いていて、存在感があって素晴らしかったです。この演技を見れただけでもこの映画は当たりだと思います。
脚本も藤沢さんの原作らしく、立ち会いもシンプルですが、力強く、恋愛もとても切なくきれいなイメージそのままでした。身分違いの恋愛と子供からの幼馴染たちの友情の踏まえ、いいお話です。20年間も思い続けた恋が、身分の差を越えて実るのかどうかというところが一番の見所です。映画であまり時代劇を観ないという人も観たいと思えるようなきっかけになる作品です。ぜひともご覧ください。

春の雪

2005-11-20 22:27:33 | 映画
原作「春の雪」は三島の最高傑作とも評価されており、これを映像化するのは不可能といわれている作品を手がけたのは去年大ヒットした「世界の中心で愛を叫ぶ」の行定勲監督です。オレは全然、小説とか読まないので・・、三島由紀夫という方がどういう人かよくわかりません・・。主役の二人が、妻夫木聡と竹内結子ということで、周りの女の子が見たいーと騒いでいたのですが、あまり興味がわかなかったのですが、ちょっとわけがあり、観ることになってしまいました。でもよくよく考えてみるとけっこうお気に入りの「GO」「Jam Films」の行定勲監督だよなぁと観てみてもいいかなぁと思って観てみました。

終わってまず、思ったのが、「なげえよ・・」と。邦画でラブストーリーで2時間半は長いですよ・・、マジで。どっと疲れてしまいました。「スター・ウォーズ」なんかのアクションもので2時間半とかなら耐えれますが・・。けっこうきつかったです。最近、映像のチェックが仕事ということもあり、120分超の作品は長すぎと思うようになってます。ま、作品の長さは置いておいて・・。

すごく切ない話でした。あまりにも昔から一緒にいたせいか、大事な存在に気づかず、失って初めて、その大切さに気づくというベタと言えばベタな話です。しかし、主人公がずっと子供のように素直になれず、最後には二人はお互いに好きなまま取り返しがつかないことになってしまう悲しく、そしてその二人があまりにもきれいで見惚れしまいました。この悲しくも美しいという表現は日本的な表現なのでしょうか?あまり、洋画でこのような感情を覚える作品が記憶にありません。行定勲監督はこの作品の一番、切なく美しいところは存分に役者の演技、演出、映像美で見事に表現していると思います。それが彼の表現したかったところであればすごいと思います。しかし、映画としてみるとして、やはり、無駄に描写が多かったのも事実。もう少し、簡潔に表現できたのでは?と思うこともできると思います。特に最後のエンディングの宇多田ヒカルの歌ははっきりいって不要です。これが一番無駄だと思います。宣伝用に使えといわれたのかもしれませんが、最後にきれいな静かな音楽で終わらせてほしかったと思います。

★☆

監督: 行定勲
原作: 三島由紀夫
脚本: 伊藤ちひろ
佐藤信介
出演: 妻夫木聡
竹内結子
高岡蒼佑
田口トモロヲ
高畑淳子