東京映画日記

映画の鑑賞記録、映画情報へのコメント、個人の日記なんか書いてきます。毎日更新できるといいなぁ。

ターミナル

2005-01-24 13:07:49 | 映画
スピルバーグとトム・ハンクスのゴールデンコンビ。
Trailerをみるいかにも感動を誘うような感じに仕上げられている。
うわさによるとアメリカのTrailerと趣旨が違うらしい。
トム・ハンクス主演=感動ものという概念が日本にはあるようだ。
今回もなけるのかなぁ?と思って見にしまうオレもいっしょか。

ストーリーはというと、アメリカのJFK空港でクラコウジア(もちろん架空の国)からきたビクターが入国検査で
アメリカへの入国を拒否される。クラコウジアで内戦が勃発し、無政府となってしまい、国が消滅してしまった
状態となったのだ。無国籍状態のビクターは空港のターミナルから出るなといわれてしまう。
そこからビクターの言葉も通じない、知り合いもいない孤独なサバイバル生活がコミカルに描かれていく・・。

一見、主人公の孤独な生活が描かれていくのだが、その一つ一つの行動がくすっと笑えるように描かれるのが
トム・ハンクスの演技とスピルバーグの演出が光り、コミカルで楽しく、そしてやさしく描かれていく。
なぜ、ビクターはNYにきたのか?なぜビクターはターミナルに居続けるのか?ということを隠しながら話は展開し、
ビクターは恋に落ちる。不倫を続けるスチュワーデス(キャサリン・ゼダ・ジョーンズ)である。
このときから少し、本筋から離れ、ラブ・ストーリーへ。。
周りの友人も巻き込みながらビクターの片思いを成功させようとしていくというラブ・ストーリーの典型が展開される。
これはこれで面白いのだが、明らかに時間稼ぎのように見えてしまう。ビクターのターミナルに残るのは何のため?という
目的が曲げられるようになる。
そしてその目的が明らかになると、その目的のスケールの小ささに落胆してしまった・・。
全体のテンポはよく、笑いもあり、最後のジャズ・バーのシーンは心打つものはある。
しかし、もっと本当の主題を盛り上げていってほしかった。

★☆


ターミナル(2004年:アメリカ:the terminal)
監督:スティーブン・スピルバーグ
製作:サーシャ・ガバジ
   ジェフ・ナサンソン
出演:トム・ハンクス
   キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
   サミュエル・エル・ジャクソン

カンフー・ハッスル

2005-01-05 13:32:04 | 映画
かつて大ヒットした「少林サッカー」のチャウ・シン・チーの新作となれば
期待せずにはいられない。
「少林サッカー」はtrailerを見たときに「みたい!、絶対面白い!」と思った。
しかし、劇場で見れずにDVDで見た。あの時ほど劇場で見れば・・と後悔したことは無かった。
そのこともあり、tarilerで見る限りそそられもしなかったが、カンフー・ハッスルは面白いに違いない!
と意気揚々と見に行ったのが失敗だった・・。

少し前の中国が舞台で、ストーリーはというと、斧頭会というやくざがあたり一帯を仕切っていた・・。
町のチンピラのシンが裕福とはいえないマンション(?)に目をつけ、脅そうとするが斧頭会がそこにやってくる。
しかし、そのマンションの住人はかつてカンフーの達人と呼ばれていた者たちが住んでいた・・。そして
シンを巻き込み、住人と斧頭会の熾烈な戦いが始まった・・。

見てて明らかに無理があるストーリー。なぜ、斧頭会がそのマンションに執着するのか?
なぜシンは正義に目覚めたのか?ん??と思わずにいられなかった・・。
「少林サッカー」の場合は無理はあったが、明確な目的があった。かつての仲間を集め、サッカーで
カンフーを広めようという映画全体の筋だ。今回はそれがない。
シンは子供のころに悪ガキに袋だたきにされ、ずっと悪になりたいと思っていた。それがそのとき助けようとした
少女に会って正義に目覚める。という形にしたかったのだろうが、明らかに描写不足。
うすっぺらい恋愛を見せられてもなんの感情ももてない。

しかし、忘れてはいけない。この映画の核は「カンフー」なのだ。
そのカンフーとコメディ。これだけで楽しめることはたしか。
本当に頭を空っぽにして純粋にアクションと笑いで楽しんでいただくことをお勧めする。

★☆
カンフー・ハッスル(2004年:中国:)
監督:チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー
   ユン・ワー
   ドン・ジーホウ