東京映画日記

映画の鑑賞記録、映画情報へのコメント、個人の日記なんか書いてきます。毎日更新できるといいなぁ。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲

2005-03-29 23:47:20 | DVD
これをすすめても誰も見ようとしてくれない。
クレヨンしんちゃんは何故か好き嫌いがはげしいみたい。
はっきり言わせてもらう。この映画はジブリよりも面白い!
この前見たハウルよりも、千と千尋よりも!

あらすじは・・“20世紀博”というテーマパークにハマっていたひろしとみさえが、大人であることを放棄ししんのすけとひまわりの前から姿を消した。いや、ひろしとみさえばかりではない、春日部中の大人たちがいなくなってしまい、しんのすけたちは大人たちを探し始める・・。

最後にしんのすけがひろしとみさえのために一所懸命にがんばる姿は本当に泣ける。
大人は子供のころを懐かしく、自分の子供を忘れてまでテーマパークにはまってしまう。昭和のノスタルジーを漂わせ、大人のあり方をしんのすけの純粋な心を通して語りかけてくる。
この作品だけでなく劇場版クレヨンしんちゃんシリーズは確実に大人向けのアニメ映画。そこらへんの実写での映画よりも現実的な印象を持っている。
ぜひぜひシリーズ最高傑作といわれるこの作品を見てほしい。
必ずクレヨンしんちゃんへの見方が変わる。
そしてアニメ映画としてこのシリーズがジブリ、ディズニーと
肩を並べる新たなジャンルであると認識してもらえると思う。

★★★★

監督:原恵一
出演:矢島晶子(野原しんのすけ)
   ならはしみき (野原みさえ)
   藤原啓治(野原ひろし)
   こおろぎさとみ (野原ひまわり)

初の日記

2005-03-28 16:01:23 | 日記
これからは映画の鑑賞記録だけじゃなくて日記も付けていこうと思う。
続くかどうかは神のみぞ知る・・・。

今月会社を辞めて来月から配給会社でバイトさせてもらうことになった。
収入は今までの半分ぐらい。今までみたいに無駄遣いできないのが痛い・・。

仕事の内容はほぼ雑用とのこと。がんばれば契約社員、正社員にもなれるらしい。
映画業界へは狭き門というのが常識。
この1ヶ月転職活動をして本当に未経験でこの業界へ入るのは難しいと実感。何社も落とされた。
その中、バイトでやっと採用してもらった。

とりあえず扉は開かれた。
あとは一生懸命、上目指して駆け上がるのみ!

父と暮せば

2005-03-24 10:56:43 | 映画
初めての岩波ホール。昔ながらの映画館というイメージで味があっていいというのが第一印象。
5分前に劇場に入ると年齢層の高さにびっくりした。皆様、50~70歳くらい。内容が内容なだけに
やはり戦争体験者が興味を持つのだろう。

ストーリーというと、場所は終戦から3年後の広島。美津江(宮沢りえ)は図書館に勤め、戦争で生き残ったことを負い目に
感じながら暮らしていた。そんなとき、原爆の資料を探しに青年 木下(浅野忠信)美津江の勤める図書館に訪れる。
互いに惹かれ合うが、美津江は「うちは幸せになったらいけんのじゃ!」と木下への思いを抑えようとしてしまう。
そんな娘を見兼ねてか、原爆投下によって亡くなったはずの美津江の父 竹造(原田芳雄)の霊が現れる・・。

この作品は作成費がそんなにかかっていないだろうと推測される。大半が家での宮沢りえと原田芳雄の会話であり、セットも小さい。
しかし、そんなことはどうでもいいのだ。この作品には観る人に訴えるものがある。そしてわずかな音楽と名優の演技。
映画はこれだけで価値が出る。何よりも広島の原爆投下がどんなに恐ろしいのか、そしてこれを繰り返してはいけないとメッセージが
十二分に伝わる。はっきり言ってオレは戦争がどれだけ恐ろしいものかも解らない。しかし、どれだけ残酷なものかということは
すごく伝わった。年配の観客で終わったあともずっとないていた方もいらっしゃった。

毎週のように公開される映画。
楽しくて、笑い転げられる映画ばかりもいいが、たまにはこのような形の映画を観るのもいいのではないでしょうか。

★★★★

父と暮せば(2004年:日本)

監督:黒木和雄
出演:宮沢りえ
   原田芳雄
   浅野忠信
配給:パル企画

エターナル・サンシャイン

2005-03-22 17:31:40 | 映画
最近暇なくせに映画がなかなか観にいけてない。うーん。

久々に観にいったのがアカデミー賞で脚本賞を受賞した「エターナル・サンシャイン」。脚本がチャーリー・カウフマン。「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」の脚本家である。どっちの作品もオレの好きな作品だ。あるひとつ不思議な出来事を用いてストーリーにどんでん返しをもってくるのが特徴。今回は記憶を消すことができるということがテーマ。

ストーリーは普通の地味な会社員ジョエル(ジム・キャリー)が奇抜で衝動的な女性クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)とは恋人同士だった。しかし、バレンタインの前に別れてしまう。悲しみにくれるジョエルに不思議な手紙が届く。「クレメンタインからジョエルの記憶を消した」と。そこでジョエルは記憶を消した医者を訪ね、自分からクレメンタインの記憶を消すように頼む。そして記憶を消す作業中に・・。

失恋において、男がずっと引きずり、女はすぐ切り替えることができるというのがよーく表現されている。オレはこの映画は男の人に見てもらいたい。映画館で見ている最中に気づけば涙が出ていた。それも簡単には止めれなかった。失恋したことがある人なら共感できるところがあると思う。
「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」とは違っていて、すごく切ない、センチメンタルな作品だと思う。

見た人は分かると思うが、最後のジョエルのセリフ「いいよ」という一言が胸に響いた。

最後にアメリカのtrailerは日本とぜんぜん違う。かなりPOPな感じ。
宣伝ひとつで変わるものだと痛感・・・。

★★★

エターナル・サンシャイン(2004年:アメリカ:Eternal Sunshine of the Spotless Mind)
監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:チャーリー・カウフマン
出演:ジム・キャリー
   ケイト・ウィンスレット
   イライジャ・ウッド
   キルスティン・ダンスト

ボーン・スプレマシー

2005-03-09 14:29:51 | 映画
2000年以降のスパイもののシリーズ化として名高いボーン・アイデンティティーの続編ボーン・スプレマシー。
前回のボーン・アイデンティティーのイメージはマット・デイモン強すぎ・・・。今まで頭がよくてお人よしみたいなイメージ
が浸透していたマット・デイモンを覆すような強烈なインパクト!どんどん人殺すわ、格闘技半端じゃねーと、そして
マット・デイモンの一人の映画として初めてヒット。展開のはやさで一気に人を魅了したシリーズ化されると言われている。

ストーリーはというと、前作で恋人となった??といっしょに暮らすことになったジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は
ずっとCIA時代の過去の記憶に苦しめられていた。何も思い出せずにいたが、いきなりある殺し屋に襲われる。その殺し屋はジェイソン
にある事件の罪を被せ、殺そうとしていたのだった。襲われたときに、??がジェイソンの代わりに殺され、深い悲しみを背負い、ジェイソンは
真実を探しに旅立つのであった・・。

前回の売りはなんといってもスパイ映画としては強烈な格闘シーンとハイスピードの展開の速さ。これがうまくマッチしていた。
今回はジェイソンが逃げるシーンが大半。謎の内容もたいしたものではなく、格闘シーンも激減。ほとんどが、CIAとジェイソン、殺し屋とジェイソンの
逃亡劇。今回の見せ場は最初と最後のカーチェイスだろう。007みたいにハイテク兵器も出てくることもなく地味な感じでうまくまとまっていた良さ
をふつうのアクション映画にしてしまったという印象を受けてしまった。これであれば、昔あったRONINなんかのカーチェイスのほうがどれほどよかったか。
しかし、最後にジェイソンが一人である女の子を訪ねるシーンはよかったと思う。これで少し救われたほうが気がした。
前作ほどではないが、ヒットはヒット。それなりの興行収入を得ている様子。3作目があるのであれば、原点に戻った形で見たいものだ。



ボーン・スプレマシー(2004年:アメリカ:The Bourne Spremacy)
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン
   フランカ・ポテンテ
   ブライアン・コックス

Ray レイ

2005-03-08 09:54:25 | 映画
去年、レイ・チャールズが亡くなった。しかし、俺はレイ・チャールズを詳しくしらない。
曲をいくつかきいたことあるーという程度。はじめは知らないしいっか、と無視していたが、よくよく
見ると、主演はジェイミー・フォックス!あのトム・クルーズの「コラテラル」に出演して光まくってた
タクシードライバー!そして気づけば、オスカーの男優賞二つにノミネート!これだけ話題揃えば行かないわけに
いかないでしょーと勢いづいて見に行った。

ストーリーはレイが地元の町を出るところから始まる。レイは過去のある出来事がずっとトラウマとなりずっと幻覚に苦しんでいた。
レイはピアノと歌の才能を開花させ、スターへの道を駆け上がる。しかし、過去のトラウマから逃げたいがために麻薬へものめりこんでいく・・。

昔からよく言われているのが、「潜水艦映画にはずれなし」という言葉。クリムゾン・タイド、U-571など潜水艦映画はたしかにはずれがない。
音楽をテーマとした映画にもはずれがないと思えるのは俺だけでしょうか?ここ最近ではスウィング・ガールズ、8マイルなどのヒットもあるし、
古いのでいえばアマデウスなんかは最高に面白い。音楽映画にはずれなしって言ってもいいなじゃないかなー?
このレイは伝記と音楽がうまく配分されていて、麻薬にのめりこんでいくレイと音楽でどんどん自分の才能を開花させていくレイといろんな
面に関して描かれていて観客は魅了されていく。レイ・チャールズの本当に歌っているシーンなんかは数回ぐらいしかないが、ジェイミー・フォックスは
マネだけでなく、演技としてやはり光っている。コラテラルのときとは全然違う役を演じ、その演技は見た人の印象に強く残ると思う。最後の回想シーンと
麻薬に苦しむシーンは本当に心に焼きつけれられた。演技によってこれほど強烈なインパクトを出せる人は少ないだろう。レイ・チャールズをよーく知ってる人
が見たらどう思うか聞いてみたい。

★★★☆

Ray レイ(2004年:アメリカ:Ray)
監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイミー・フォックス
   ケリー・ワシントン

ネバーランド

2005-03-07 11:55:12 | 映画
アカデミー賞がこの前の2月28日に決定した。この時期はやはりオスカー関連作品が気になるところ。
さっそく公開終了間際のネバーランドを見にいった。何といってもこの主演がジョニー・デップ。主演男優賞の
ノミネート。去年のパイレーツ・オブ・カリビアンといい、好きな俳優の一人。ジョニー・デップのすごいと思えるところは
やはり、あの年代ではいろんな役ができること、パイレーツ~などの狂った役、今回のネバーランドの静かな役、ギルバート・グレイプの普通の人の役など
あれだけ、いろんなイメージを出せる俳優はなかなかいない。個人としては狂った役のほうがすき。シークレット・ウィンドウなどの主人公とか。

ストーリーは・・、舞台の有名劇作家ジェームズ(ジョニー・デップ)はスランプに陥っていた。
そんな中公園でシルビア(ケイト・ウィンスレット)とその子供たちと会い親しくなっていく。
その子供とシルビアと仲良くなっていき、ジェームズは昔頭に描いていたネバーランドを思い出し、それを基に「ピーターパン」の脚本を書き始める。
そんな中、ジェームズの妻メアリーは孤独感を感じるようになり、ジェームズとすれ違いが大きくなっていく・・。

終盤、もちろん、ピーターパンの舞台が見られるのだが、信じることのすばらしさ、楽しさが描かれていく。
画がすごくきれいで、見ている人を魅了していく。ピーターパンが作られていく過程での子供とジェームズ自身の成長も
描かれているが、どうも話の展開が遅いような気がしたのは俺だけでしょうか?ピーターパンの名前のもとになったピーターと
ジェームズの絆の部分がなぜかあいまいな感じを受けてしまった。ジェームズとシルビアも恋仲なのか、友達なのか煮え切らない。
画がきれいで心打つ場面もあるが、歯切れが悪いなーという感じが消えなかった・・。

★★
ネバーランド(2004年:アメリカ:Finding Never Land)
監督:マーク・フォースター
出演:ジョニー・デップ
   ケイト・ウィンスレット
   ダスティン・ホフマン