1979年に発表された小説『悪魔の選択』(F.フォーサイス著、角川書店)を久しぶりに再読した。この作品を読んだのが何時だったか正確には憶えていないが、'80年代前半だったと思う。発表から40以上経ても内容は全く色褪せず、ロシアとウクライナの複雑な関係が作品から浮かび上がっている。
この作品を再読した理由は、何といってもウクライナ情勢にある。ウクライナ民族主義者がテロリストグルーブと化し、100万トンのスーパータンカーをハイジャック、ソ連はもとより英米、西ドイツ(※当時のドイツは東西に分かれていた)オランダ、イスラエル各国の首脳陣等を追い込んでいく物語なのだ。
物語は東西冷戦中の1982年に始まる。この年の秋、農薬の製法ミスによりソ連の穀物収穫は激減、未曾有の凶作により飢餓が目前となる。米国もスパイ衛星でソ連の凶作を確認しており、直ちに対応策を決める。食糧輸出の見返りは大規模な軍縮条約の締結だった。
さすがのソ連も背に腹は代えられず、米国からの穀物提供と軍縮を受け入れる。もちろん陰では東西双方の活発な諜報活動と駆け引きが繰り広げられた。
それだけなら首脳部同士の交渉ですむはずだったが、ここにウクライナ人民族主義グループが絡み、事態は深刻化、国際問題化していく。本書に登場するウクライナ民族主義者にはテルノポリ出身者がおり、この地はウクライナ民族主義の温床だった。ソ連当局による故国の仮借ないロシア化政策は強い恨みを買っていた。本書には以下の文章がある。
「このロシア化政策は、1960年代に強化され、70年代から80年代にかけて、ウクライナの民族主義的な美術、詩歌散文、言語、意識といった精神活動の全分野において“最終的解決”を見るにいたったものである」(ハードカバー版上・15頁)
もちろんロシア化政策はウクライナだけに行われたのではないが、ソ連邦の中の数十の非ロシア民族の中で、最も人数が多く、最も民族意識が強いとされたのがウクライナ人だった。それだけに帝政時代からウクライナが特別な存在として扱われ、他の場合とは比較にならぬほどの過酷なロシア化政策の対象となってきたそうだ。ウクライナ人テロリスト集団のリーダーがツアーでキエフに行った時も、次の説明がある。
「1964年、科学アカデミーの図書館が火災にあい、ウクライナ民族文学と文化の宝庫と言われた貴重な写本、古書、文書の類が焼失したことなど、むろん、説明にははいらないだろうと、ドレーク(リーダーの名)は苦々しく思った。
いわんや消防隊の到着が三時間も遅れたことや、火災そのものが1960年代の民族主義者たちが世に問うた数々の啓蒙的な著作物に対してKGBが放火で応えた結果であることなど、言及されるはずがなかった」(ハードカバー版上・89頁)
図書館放火など、いかにもロシアや中共がやりそうなことだが、本書にはソ連時代の過酷なウクライナ政策であるホロドモールは載っていなかった。「1991年のソビエト連邦の崩壊にともなうウクライナの独立まで、飢饉について多くのウクライナ人は知らないままであったと、当時の飢饉を体験した生存者は語っている」(wiki)ので、さすがのフォーサイスも執筆時点では知らなかったかも。
下巻の訳者あとがきにはソ連内の非ロシア共和国における「反ロシア感情」の激しさが紹介されている。これらも強圧的なロシア化政策への反発があり、グルジアの首都トビリシでの事件が載っている。
1978年、民族主義者ウラジミール・ジバニアが市役所に火炎瓶を投げ込み、KGBの即決裁判で銃殺にされるという出来事があり、これに怒った労働者や学生が激しい抗議デモを行い、グルジア共産党第一書記に、自分たちの言葉で話がしたいというジバニアの叫びを認めさせた。こうした民族主義的な動きは各地にあり、クレムリンの首脳は、それが反革命運動に移行することを恐れていた。
またKGBは、西独ミュンヘンに亡命していた有名なウクライナ独立運動の指導者ステパン・バンデラを工作員・ボグダン・スタシンスキーを放って暗殺している。
以上の強圧的なロシア化政策の事例はすっかり忘れていたが、本書を再読して改めてロシアの苛政ぶりが伺えた。民族自決を強烈に掲げながら、共産圏ほど諸民族の民族自決権を踏みにじってきた地域もない。今にして思えば、左翼が盛んに民族自決権を叫んでいたのは、非共産主義圏への分断工作の一環だったといえる。
その二に続く
戦後ソ連でホロドモールに関して言及されたのは1987年のウクライナ共産党の70周年記念での書記長の演説です。ただし、原因は干魃とされたといいます。いずれにせよ、ソ連で公に語っても処罰されなくなったのはこの時期からなのでしょう。
>さすがのフォーサイスも執筆時点では知らなかったかも。
1950年代(?)にホロドモールの研究書が出ましたが一般には知られず、1985年にアメリカでホロドモール調査の特別委員会が設立されたそうです。資料として集めるのは分量が足りなかったのかもしれません。
こちらにはTBSでウクライナでの戦争特集が放映した際、ホロドモールに触れた話が掲載されています。小泉悠氏はウクライナに行った際、高官からホロドモールに関する本を渡されたと述べています。こんな経験がある上、今でもロシアはウクライナ人の誘拐をしていると言いますから、降伏などできる状況ではないでしょう。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6009572.htm?1648265929755
ウクライナ語のウィキでも、ホロドモールの具体的な内容が記されたのは2004年12月からでしたか!ソ連でホロドモールに関して言及された1987年はゴルバチョフの時代でしたね。先日ゴルバチョフの父親はロシア人、母親はウクライナ人ということを新聞のコラムで初めて知りました。
日本語版wikiの「国際社会の反応」には、ソ連はあらゆる手段を用いて飢饉を作り話だと否定、ソ連に同情的な世界中の知識人を利用して飢饉の隠蔽工作を行っていたことが載っています。ニューヨーク・タイムズ特派員記者のウォルター・デュランティは、ソ連では「現実に飢饉などない」と断言したほど。
アメリカでホロドモール調査の特別委員会が設立されたのが1985年では、フォーサイスも執筆時点で知らなかったのは無理もありません。英国の知識人にもソ連シンパが多かった。
2014年のクリミア併合時にはウクライナ軍はとても弱かったとは知りませんでした。同じ元駐ウクライナ大使でも馬○なる者は、今回のウクライナ戦争もディープステートの計画であり、ロシアはそれに巻き込まれていると主張しているとか。
主に庶民を対象とした北朝鮮と違い、ロシアは市長さえ拉致していますよね。ウクライナ人は誘拐された後、どうなるのでしょうか?僻地への強制移住や強制労働も考えられます。
ロシアが制圧した都市で、ソ連がウクライナ人を弾圧した資料が破壊されたそうです。戦争目的に関してこんな話は盲点でした。資料が破棄されロシアに有利な歴史が作られるのは困りますね。
ttps://twitter.com/IN_Japanologie/status/1507960858474790912
>同じ元駐ウクライナ大使でも馬○なる者は、今回のウクライナ戦争もディープステートの計画であり、ロシアはそれに巻き込まれていると主張しているとか。
私もその話を一部見ました。しかし、非常識の極みなので逆に影響はそこまでないのですね。個人的には鈴木宗男氏の発言が実に不快でした。病院がロシアに攻撃されている話も、ロシアが手加減しているからそれだけで済んでいると主張し、絶句させられました。あれはロシアの工作員と見ていいです。ウクライナの駐日大使に名指しで非難されていました。
>ウクライナ人は誘拐された後、どうなるのでしょうか?僻地への強制移住や強制労働も考えられます。
サハリン送りと言う話があります。ソ連時代から一つも変わっていません。
ttps://twitter.com/sho_tada/status/1507494777998442497
誘拐に対する橋下氏の見解です。知識がないのか、知っていて逆張りしているのか気になるところです。シベリア抑留でも幸運だと言うのでしょう。この人物は首相になるつもりだったと個人的に思っていますが、国政に絶対登場させてはいけない人物です。日本が外国に占領されたら、逆に自分が協力者になりかねません。ジョージア大使にも批判されていました。
ttps://twitter.com/combatmedic/status/1507686635026415616?cxt=HHwWgIDUlbXAsOwpAAAA
こちらは、子どもたちの避難と引き換えにロシアの人質になったウクライナ警察総監だそうです。正しく漢ですが、この人の身の上が心配です。市長は奪還されましたが、この人も取り戻して貰いたいところです。
ttps://twitter.com/paramilipic/status/1507303413260120066
リンク先に「ソ連国家による文書押収は、国内知識人だけでなくベルリンをはじめとする海外で何度も行われた」とあったのは絶句しました。
「敵の都市を占領したらまず最初にやることの一つは、歴史文書(特に歴史認識問題に関わる厄介なもの)を押収すること」なのは、ロシアに限りません。戦後の日本でもGHQによって没収された書は相当ありますから。
元駐ウクライナ大使の発言を鵜呑みにする輩は頭の程度が知れます。しかし現役の国会議員の発言は実に不快なだけでなく、利敵行為そのものですよ。既知かもしれませんが、「プーチンは人情家」とまで言っていました。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/2015055.html
誘拐されたウクライナ人、やはりサハリン送りとなりましたか。ソ連時代もクリミア・タタール人が強制移住を強いられ、相当な犠牲者が出ました。
悲しいことに戦火から逃れても、人身売買組織が待ち構えているようです。今日付の河北新報にも↓と同じ記事が載っていました。赤ちゃんを連れ出そうとしたのが中国人というのはいかにも……
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c945540c6e3658693333818510dc5fb2511c416
橋下はソ連時代の強制連行の実態に無知ではなく、無視している確信犯だと私は見ています。ジョージア大使に批判されてもナザレンコ・アンドリー氏への執拗な人格攻撃を続けている、心底腐った男にしか見えません。
もっと不愉快なのは、コイツを盛んに登場させているメディア。在日ウクライナ人のグレンコ・アンドリー氏は、こんなツイートをしています。
https://twitter.com/Gurenko_Andrii/status/1507714074976882690?cxt=HHwWhMDU3dD9vOwpAAAA
戦時には命や金目当てに同胞を売る者がいますが、ウクライナ警察総監のような漢も現れます。この方の無事を心から願いますが、何しろ相手はロシアです。
ttps://twitter.com/karizo2022/status/1509894208102203393
ロシアに対する経済制裁がロシアに与える影響の話。ロシアの弱みは日本でも他人事でない部分があり、かなり日本についても考えさせられます。
ttps://twitter.com/karizo2022/status/1508016905675997187
戦争後のロシアの未来。国民が貧困生活を送ってもそれは上位層の利益になると言う話。
ttps://twitter.com/karizo2022/status/1508715704224456705
上記3つのツイートは、ロシアの国立大学を卒業し、世界各国で優秀な人間に与えられる奨学金で勉学している人物が記載した、ウクライナに対するロシアの戦争がロシアに与える影響を論じた内容の翻訳です。筆者の略歴はこちらです。
https://ru.linkedin.com/in/kamil-galeev-66577039
1.ロシア国立研究大学経済高等学院(the Higher School of Economics (Moscow))を卒業
2.北京大学燕京学堂を卒業
3.セント・アンドルーズ大学で近世史を勉学中
との事です。ググってみると、1番のロシアの大学は実業界の評価トップで、燕京学堂は優秀な学生を世界中から集め、無料で中国関係の学問を履修させ、修士の資格を与えるシステムです。また、Chevening Scholarshipは英国外務省が関係する奨学金で、これまた世界の指導的立場になる人物に与えられるものです。実際非常に優秀な人物と見受けられます。
こちら2つのツイートは、ロシア出身でドイツ在住のコンサルタントが執筆したものです。ロシアの大地やロシアの歴史の苛烈さが伺えます。
ロシア兵の出身地域の環境。これを見ると中国はまだ民生に力を入れていると言えます。故郷を離れてこんな場所で労働させられたら精神的に参ります。
ttps://twitter.com/karizo2022/status/1509150216418914308?cxt=HHwWiMDTpYiIyvEpAAAA
ウクライナ語弾圧の歴史。ウクライナ人のロシア語話者と言うのはこの辺りから出ているのかと思いました。
ttps://twitter.com/karizo2022/status/1507632009493245952
しかし、このような内容を読むと、橋本氏や鈴木氏の発言は空虚そのものです。
仮蔵氏のツイート、本当に参考になります!軍事オンチの私にはロシア戦車隊の長々と続く車列を見ただけで、ウクライナは陥落目前と思いました。しかし軍事に通じているブロガーさんは、長々と続く車列だけで兵站が危なく、地勢からも苦戦していると見ていました。
そしてトゥバ民族という少数民族は初めて知りました。顔を見たらどう見てもアジア系と感じましたが、プーチンの側近にトゥバ人がいたとはいかにもロシアらしいですね。
ロシアへの経済制裁を疑問視する人は少なくないですよね。現に印中が支援したら効果なしでは?と私さえ思いました。その回答には感心させられます。
「ただ、石油、天然ガス、小麦、砂糖等の材料系の融通はつけることはできても、機械の部品やメンテナンス、それを動かす技術者などは短期的には融通するのは難しいのではないかと思います。」
「地方自治体が地元優先で行動する結果、経済的分離主義に陥り国内が分断されていく」ロシアの弱みは、確かに日本でも他人事はありませんね。
戦争後のロシアの未来のひとつに北朝鮮化がありましたが、独裁体制が強化されれば上位層の利益になります。意外だったのはソ連は常に集団で運営されていて、「ソ連はより寡頭政治的であり、現代のロシアはより独裁的である」の見解は目からウロコでした。
北朝鮮化の予想を指摘したら、反論にも値しないリツイートがありましたね。「ローリスク投資法」を説いていた者のツイートは傑作でした。こんな論者を信用するのはハイリスク。
「ロシアを経済制裁しない賢く公正なインド、中国、ASEAN、中東、アフリカ、中南米など60億人が独自の経済を形成します。英米がリードしてきた10億人のイカサマ社会はオシマイです。日本はG7に見切りをつけてアジアに復します。」
ロシアの病院での写真は仰天しました。地方の寒村ではなく大都市郊外であれほどだったとは……東北の地方病院が超近代施設に見えてきます。
「2019年、ロシア人の22.6%が水道のない家に住んでいた。農村部では66.5%だった」のでは、中国のほうが民生に力を入れていると思えます。
ご存知かもしませんが、チョルノービリ原発を占拠していたロシア兵が多数被ばくしたという話があります。
ウクライナ語弾圧は帝政ロシア時代から行われていましたか。在日ウクライナ人アンドリー・ナザレンコ氏の家庭での会話はロシア語だったそうです。橋本氏や鈴木氏はこの過去を知っていたとしても無視すると見ています。後者は日本の国会でのウクライナ大統領の演説に、北方領土に触れないのは歴史を検証した上で言わなかったのかな、とケチをつけていましたが、お前が言うな!ですよ。
ロシアに比べウクライナは貧しいというイメージがありますが、必ずしもそうではなかったとは驚きます。これでは貧しいロシア兵がウクライナを憎むのは当然でした。
伯母が独ソ戦を知らないと言いましたが、私も第二次世界大戦一番の激戦だと言う程度の知識しかないので、岩波新書から出ている「独ソ戦」を購入して読みました。今回の戦争は嫌な形で独ソ戦をなぞっている印象があります。ドイツはロシアを格下と見做して杜撰な戦争計画で独ソ戦に突入、今回のロシアも同様。意外にソ連が踏ん張り、アメリカが参戦して反撃、ウクライナも踏ん張り、大量の援助を欧州他国やアメリカから得て反撃。ウクライナ戦争でアメリカがレンドリース法を成立させたといいますが、これも独ソ戦の再現です。個人的には第三次世界大戦の前夜になっているのではないかと感じました。
そして、ロシアもドイツも相手を殲滅すべき相手として戦争を行うのですが、ロシアもウクライナ消滅計画を国営報道機関で言い出しています。国営報道で言い出すなら、クレムリンの意向があると見るべきでしょう。それに、大型の墓穴を掘るマニュアルとか(実際に教会で掘っていた)、45000人分の遺体袋とか。すぐ降伏した場合、行政部門の上位、知識層が処刑されていた可能性は大です。捕まっていたキーウ州の村長は一家皆殺しです。
ttps://note.com/_ajisai_san_/n/ne3bb0a6e3d36
> ロシアに比べウクライナは貧しいというイメージがありますが、必ずしもそうではなかったとは驚きます。これでは貧しいロシア兵がウクライナを憎むのは当然でした。
新書「独ソ戦」によると、独ソ戦では最終的にソ連軍がドイツに流れ込みますが、ドイツ人の生活水準が高いので略奪がエスカレートしました。何しろ、中産階級の住宅を貴族の邸宅と勘違いする有様だったとか。そして、略奪目的で住宅に入ると、他の部隊に獲物をやりたくないと言う理由で徹底的に略奪したそうです。
ロシア軍が子どもたちを人質にして逃亡したとか攫っていると言う報道もありますが、これもドイツが占領地から子どもたちを攫ったと言う話にも重なります。それにしても、子どもたちの消息が出てこないので本当に心配です。どこにいるのでしょう。とにかく、ロシアの行動は略奪とか誘拐とか中世の軍事行動と同レベルですし、そもそもロシア軍に軍規は存在するのでしょうか。
私も独ソ戦は第二次世界大戦最大の激戦と言う程度の知識しかなかったし、映画『スターリングラード』で激戦だったことを知りました。この映画を見たのは戦争映画を見たかったためではなく、主演のジュード・ロウ目当てです。
今回のロシアは独ソ戦の再現に感じた人は多かったと思いますが、牛蒡剣さんは他のブログで、「レンドリースに救われたロシア(ソ連)が今度はレンドリースに苦しめられるのは歴史の皮肉ですね」と言っていました。
>>個人的には第三次世界大戦の前夜になっているのではないかと感じました。
私も全く同感です。そのためか共産党トップまでもが自衛隊の存在を認める発言をしています。尤も選挙目当てなのはバレバレだし、選挙後は撤回するかも。
八仙花さんの記事は大変参考になります。以下は記事で衝撃的だった文章です。
「ナチスの要素を排除した地方自治、警察、防衛機関の組織化から始まり、それらに基づいて新しい共和国国家の創設プロセスを開始し、この国家をロシアの非ナチ化機関(独立国家共同体・在外同胞・国際人道協力局[Rossotrudnichestvo。通称、ロシア連邦交流庁]から新たに創設…」
「バンデラ版ナチス・ウクライナだけでなく、西側の全体主義、文明の劣化と崩壊の押し付けプログラム、西側とアメリカの超大国への従属のメカニズムも根絶の対象になるからです。」
「ロシアは20世紀、西洋を救うためにできる限りのことをしました」
現代最大のナチス後継者こそロシアでしょう。プーチンはプトラ―と揶揄されてますが、最後まで忠臣がついていたヒトラーの方が「人情家」に見えてきます。ソ連より遥かに先進的なドイツ軍も略奪や誘拐を行っていたし、ロシアは未だに中世から進歩していないと感じました。
ご存知かもしれませんが、ロシアはウクライナで戦死したチェチェン共和国兵士の遺族にジャガイモと玉ねぎを支給、露テレビは誇らしげに報道していたそうです。いくらチェチェン兵でも本当に命が安すぎ。
https://twitter.com/nippon_ukuraina/status/1510602772919762944
そして日本も無関係ではいられません。ついには北海道の領有を主張しています。冷戦時代も駐日大使ポリャンスキーがパーティーで北海道をソ連領にと口にしていました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
この本にソ連の犠牲者は2700万人とあったのですが、よく国家が崩壊しなかったものです。当時の日本の人口だと、1100万人が犠牲になっているレベルです。更に、旧ソ連では故意に犠牲者を少なめにしたと言う辺り、歴史とは実に政治的なものです。また、日本の一般的な独ソ戦理解は非常に古く、ナチス関係者が身元を隠して書いた捏造入り書物の内容が未だに通用しているとありました。外国語が読めないと、外国の歴史研究に取り残されるのです。尤も、ドイツ語が読めるのに、間違いだらけのナチス本を書く学者もいましたが。ナチスは当初ユダヤ人絶滅を考えてはおらず、状況の変化により絶滅させる事にしたと言うのも、まだ一般的な理解ではないでしょう。
>そのためか共産党トップまでもが自衛隊の存在を認める発言をしています。
節操がないですが、共産党は今まで自衛隊を否定していたのを謝罪するべきでしょう。シンパは自衛隊の訓練を妨害していましたし。
>ロシアはウクライナで戦死したチェチェン共和国兵士の遺族にジャガイモと玉ねぎを支給
見ました。弔慰金とか出さないのですかね。だから略奪に走るのでしょう。下記のツイートもこちらに通じます。例の独ソ戦を知らなかった伯母は90年代ロシアとウクライナを観光したのですが、エルミタージュ美術館は素晴らしくてもロシア自体はボロボロでロシア人は横柄、ウクライナは秩序だっていて、人もきちんとしていたそうです。
ttps://twitter.com/ameayunon/status/1512717696189620227?cxt=HHwWhoCj7duuoP4pAAAA
>駐日大使ポリャンスキー
相当無能な人物のようですね。あらゆる場所に敵を作って自爆するとは。しかし、北海道にロシアが上陸すると、北海道知事以下の行政・警察関連の上中層部は皆殺し、海があるので民間人を移動させるのもすぐは無理、ウクライナより難しい立場です。
例え新書「独ソ戦」に「徹底的に略奪した」という内容がなかったとしても、ロシアならさもありなん……と思います。既知かもしれませんが、ウクライナでロシア兵は何とТVや洗濯機まで略奪していたそうです。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/2015441.html
あるブロガーが言っていた通り、まさに「白いタタール」ですね。但し現代のタタール人はロシア人より遥かに文明人でしょう。
第二次世界大戦で最も犠牲者が多いのはソ連でしたね。犠牲者数は諸説あり、3千万人とする意見もありますが、その半分でも凄まじい。日本は民間人も含めて約3百万人とされ、参戦国の中では少なめのほうです。
>>ドイツ語が読めるのに、間違いだらけのナチス本を書く学者もいましたが。
もしかして、イスラム思想研究者・池○氏の父君のドイツ文学者でしょうか?
節操があれば共産党指導者などしていられないでしょう。シンパは自衛隊の訓練妨害は当たり前、人殺し集団とまで罵倒していたほど。
伯母様は90年代ロシアとウクライナを観光したとは羨ましい。私もエルミタージュ美術館は見たいと思いますが、例えロシア人が親切であったとしても、東北人の私は南国に憧れます。
ツイートによれば、ロシア兵がウクライナ人の各家庭にパソコンや電子レンジがあったことに怒っていたそうですが、このリツイートには驚きました。
「昔アフガン侵攻で避難民がウォークマンを持っていてロシア人が持ってなかったのを思い出した」
かつてアフガンの首都は近代的だったし、女性も西欧風の服装でいられました。ソ連が侵攻するまでは。
ポリャンスキーは左遷で日本大使になったようですが、「北海道をソ連領に」発言をして、側にいた武官に「注意」と書かれたメモを渡されても平気で持論をぶっていたとか。
北海道の漁民は知事に北方領土での軍事訓練に不安を訴えているそうですが、まるで取り合わないようです。ロシアが上陸したら真っ先に殺害または拉致対象なのに、この能天気さは不思議です。