第25回参議院選が昨日行われた。事前予測どおり与党が議席の過半数を確保したが、改憲勢力の3分の2を割る結果で圧勝とは言えない。河北新報の発表によれば、宮城選挙区の投票率は51.17%(男51.87%、女50.52%)で、2016年の前回(52.39%)をさらに下回った。期日前投票をしたのは有権者全体の16.4%という。
改選数1減の宮城選挙区は激戦区であり、自民党現職・愛知治郎氏(50)と立憲民主党新人・石垣のり子氏(44)両氏の闘いとなったが、後者が9,498票の差で初当選を果たす。
3期18年の実績を訴えた愛知だが、「「顔が見えない」と地元での活動量の少なさを嘆く声」(河北新報)もあり、後援会の高齢化や頼みの組織票も全国屈指の激戦区と言われた宮城選挙区では通じず、立候補表明から3月足らずの新人が勝利する始末。
私は暫く前から期日投票をしており、今回も青葉区役所で投票している。別に政治意識が高いからではなく、区役所の食堂はワンコイン内で食べられ美味いので、投票後に昼食をするパターンとなっている。ランチ目当てで投票所に行ったようなものだ。
私が投票したのは比例代表では和田政宗氏だが、地元選挙区では愛知でも石垣でもなく、NHKから国民を守る党から出馬した三宅紀昭氏(57)だった。死票になるのは確実だが、愛知、石垣のどちらにも入れたくなかった。36,321票の得票数から、同じ思いの宮城県民が他にもいたとなる。市民活動家が担ぎ上げた女アナウンサーは論外にせよ、愛知は地盤看板基盤の古いタイプの三世議員、投票する気も失せる。
実は私は第23回参議院選(2013年)でも愛知には投票せず、和田政宗氏に投票している。動機は何としても当時民主党現職だった岡崎トミ子を落選させたかったから。その理由を、2013-07-22付の記事でこう書いた。
「岡崎が嫌でも愛知に投票しなかったのは、昔見た街頭演説での印象が良くなかったため。やたら祖父の愛知揆一や父・愛知和男の実績を強調するボンボン3世、というのが第一印象。2世、3世議員全てがダメとは言わないが、血族主義を訴える手法は興ざめさせられる。
選挙前での河北新報のインタビューにも尊敬する政治家に祖父を挙げており、未だにじーちゃん、とーちゃんの七光りに頼っているのだ。それならば、NHKを辞めてまで立候補した東京出身の和田の方がマシ…」
愛知は未だに祖父や父の威光頼みであり、80過ぎの実父が選挙応援する情けなさ。これでは新人の女候補に敗れて当たり前だ。河北新報は石垣の勝利を草の根運動と絶賛、自民の敗北に喜色を隠さない。元からこの地方紙は野党への肩入れがあからさまで、読者コーナー「声の交差点」にも「野党に投票しよう」と呼びかける投稿を載せたほど。
宮城選挙区では女アナウンサー上がりの候補者が当選するのが恒例化しているようだ。岡崎トミ子にはじまり現仙台市長・郡和子、そして今回の石垣。旗振り役が河北新報なのは書くまでもなく、2017年3月19日に岡崎が死去した時は称賛一色の追悼記事をあげている。この女たちがこぞって反日国家に肩入れしていることには一切触れない。
せめてもの救いは和田氏が再選したこと。ただ、和田氏は選挙活動中の7月10日午後4時頃、暴漢による襲撃を受けている。しかも場所は青葉区中心部の商店街で衆人環視の中だ。この事件を取り上げたまとめサイトには暴漢の画像が載っており、和田氏自身も同日のツイートで取り上げている。河北新報もベタ記事扱いで報じていた。
尤も和田候補への暴力事件を中部日本放送(CBC)が公式アカウントで「大げさというより、売名行為」とツイート、炎上する派目となった。もし野党候補者が襲撃されたならばメディアはこぞって非難、民主主義への許せぬ暴挙と報道していたはずだ。
改めて日本の報道姿勢には憤りを覚える。ムードに流される国民性はともかく、今の選挙制度では現状は変えられないことが突き付けられ、何とも陰鬱な想いにさせられた。
全国比例はブログ主に同じ。選挙区は維新のオバチャンに投票。
愛知選挙区は、自民、国民、立民、公明で4議席が決まった。第5位に投票した候補者が来て「うぉー」と高揚したが、得票が43万対26万ぐらいと「越えられない壁」でショボーン。
ただし、落選者でも、得票があまりに少ないと「供託金没収」という、泣きっ面に蜂状態になってしまうので、当選おぼつかない候補に入れる意味は、多少ともある。
落選者に選挙違反の捜査が厳しいのは、もちろん「自己責任」。
N国のたった1議席は、「されど1議席」。今後6年過ぎてみたら、「あれがルビコン河だった」になってたりして。
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しかしながら(その中にあって)改憲勢力が3分の2を超えるのを押しとどめることができたのはひとつの成果と言えるでしょう。
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今の時代、政治への関心はごく低い世の中になってしまいました。それこそ『スマホ以外に興味のない若者』ばかりになっているのです。
新しく政治家になろうという人はごく少なく、二世議員と創価学会ばかりが跋扈する。これが日本の政治を腐らせている、そうとしか言いようがありません。
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早々に『スマホ投票』制度でも確率すべきかも?
『清き一票』ではなく『イイネ!』をお願いします、にでもしないと政治離れは止まらないのではなかろうか?
という報道で安心してましたが残念な結果でした。
消費税は我慢するからせめてと思ってたのですが。
地元議員は一択だったのですが、鳳山さんの所
で書きましたが、比例は迷い
和田さんに入れた口です。あんまり比例の順位
高くないんで心配しました。がNHK速報でも
即時当確で余計な心配でしたがw
石垣氏の主張見ました。
頭を抱える公約で参りました。これはキツイ。
しかし、東北はあれだけ震災で酷い目にあって
なんでこう旧民主系が強いんでしょうね?
全国比例でのらくろさんや私が投票した現職ですが、意外に高位当選していたのですね。あのヒゲの隊長よりも票は多かった。河北では「あまりにも保守寄り」と腐していましたが、岡崎の様なビッチには「庶民派」と持ち上げるのです(怒)。
宮城のN国候補者も「供託金没収」の憂き目に遭っています。確かにN国はたった1議席ですが、是非この疑惑を追及してもらいたいものです。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1992308.html
仰る通り今回は争点がなかったし、関心が低くなったのは仕方なかったと思います。ただ、投票率の低さは今回だけではなく暫くずっと続いている現象です。少なくとも東北では保守は惨敗、革新というより似非リベラルばかりが得をした選挙となりました。
あれだけメディアが一丸となって護憲キャンペーンを繰り返せば、改憲勢力が3分の2を超えないのは当然でしょうね。おそらく他の地方紙も同じでしょうが、河北新報は護憲派の意見ばかり載せており、これに世間知らずの若者は影響されてしまう。改憲への議論さえ許さない、というところは全体主義にそっくり。
良くも悪くも食べる心配がない社会では、政治への関心は低くなる傾向があります。若者が政治に関心が高い地域は総じて社会が不安定なのは否めません。意外に知られていませんが、二世議員は欧米諸国も少なくないのです。
『スマホ以外に興味のない若者』がいるのは確かですが、ワザとそう仕向けている?と疑いたくなります。スマホは既存メディア以外から政治社会情勢を知るのに便利なツールでもありますが。
現時点での『スマホ投票』は背乗りの危険性があるので考え物。税金をかけて投票キャンペーンをするよりも、棄権者には罰金の方が効果的、とさえ思っています。
和田政宗さんは私も投票したので当選して良かったです。
震災であれだけ酷い目にあっているから、東北は旧民主系が強いと思います。被災地は活動家の草刈り場となり、海外からも宣教師が続々と東北入りしたことは河北新報も報道していました。実際にどれだけ改宗者が出たのかは不明ですが、プロ市民の動きはさらに活発でした。
臆面もなく実現不可能な公約を掲げる候補者と、ムードに流され票を投じる有権者。これが宮城選挙区の現状です。