雅藍(がお)っぽさまるだし2。

芝居やゲームやWWEや映画やライブを糧に人生を何とか過ごしてる、そんな雅藍(がお)さんの日々をまるだし。

体が大きくなって、世界が狭くなれば、見なくなるものも増える。

2006年04月30日 | それでもナントカ生きてます(日記)
前々から入るだろうなぁと考えていた予定がなくなったので、
逆に今日は予定が全くなくなってしまった。

非常にいいタイミングの「全休日」かもしれない。

それでも最近は10時前後には確実に目が覚めてしまう。
たとえ前日が28時就寝とかになったりしてても。
ちょっと前までは平気で13時まで寝てたりしてたのに。

年取った…ってことじゃ、ないと思うんだけど。


スーパーで頼まれ物を買うついでに、
タレに漬けてあるラム肉なんぞを買ってくる。
こういうのもありかなと思う、今日この頃。
もっとも、他に冷凍エビチリとかいわしの缶詰とか食べてるから、
昼食としては微妙にカロリーオーバーな気がするんだけど。

昼食を食べたあと、フト思い立って、
新宿→中野散策に繰り出す。

GW前半2日目。
新宿は思ったほど混んでないように見えた。
普通の休日並みというところか。
ゲームの攻略本なんかを買って、すぐに中野へ。

中野は相変わらずのコース。
3階と2階を中心に、同じく攻略本の古本をあさるのがメイン。
最近もう、フィギュアとか食玩には食指が動かない。
「よく出来てるなぁ」とか「よく考えるよなぁ」って言うのはあるけど、
見て「ふーん」で完結してしまう。

なので、中野に行っても時間はつぶせるけど、お金は意外と使わない。
実にリーズナブル&チープフル。
今日も結局古本の攻略本を1冊買って、あとは1時間ばかりブラリブラリ。

帰りはそのまま高円寺駅経由で30分かけて歩いて散策。
途中、気になる場所が。



そこはもう20年以上前に、よく通っていたおもちゃ屋。
昔ながらの個人経営だけど、その割に結構大きい3階建てで、
ファミコン全盛の頃には「5分30円」とかの値段で遊ばせてくれたお店。

私の知る限り、高円寺の個人経営のお店は意外と子供に厳しかった。
そのお店も例外ではなくて、
実はそんなにいいお店だとは思ってなかったのだけど、
当時は新宿に出ることが大冒険に等しい年頃。

そのお店が私にとって、
それでも自分の中で大きなポジションにあったことは否定できなくて。
ガンプラと「模型情報」と言う雑誌、ファミコンと、
気難しい店長の親父の印象は、今でも強烈に憶えている。

いつしか年を経て、行動範囲が広がると、
もっと安くて手軽に色んなものが手に入るようになって、
趣味嗜好の変化もあって、そのお店に行くこともなくなり、
たまに懐かしくなって立寄るけど、何を買うこともなくすぐに出て行く、
そんな風な「関係」になって、10年以上は経っただろうか。


数年ぶりに立寄ったら、今日を持って完全閉店するのだそうだ。


投売りのように半額以下で売られた在庫はほとんどなくて、
もう何年も残されて埃を被っているような商品しか残されてなくて、
今日もやっぱり買うものはなかったのだけど、
こんなにこのお店は狭かったんだっけと、感じずにはいられなかった。
久しぶりに見た店長は痩せて寂しそうで、
子供の頃に感じた威厳なんて微塵も感じられなかった。


ちょっと足を伸ばせば、ここよりも安くて簡単に物が手に入るような場所。
個人経営のお店はやはり厳しいのだろうけど、
「町のおもちゃ屋」がなくなるというのは、あまりにも寂しい。

そういえば、これで高円寺の南側には「おもちゃ屋」がなくなったことになる。

自分が年を経て、世界は昔より確実に狭くなった。
そして、その分見なくなったものは多い。
そんな中でひっそりと消えていくものも沢山あるんだろうなと、
消えていったもの、失ってしまったものの事を少し考えながら、
私はお店を出て、南に向かってまた歩き始めた。



世の中の全てが一定だとするのなら、
失ってしまったものがどこに行ってしまったのかを、なんとなく考えながら。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ククルカン「クローバー:春... | トップ | 「プロデューサーズ」&「REN... »
最新の画像もっと見る

それでもナントカ生きてます(日記)」カテゴリの最新記事