自然ということ４

人と犬が、きずなを結ぶことが、できるようになった、人間の方の変化とは、心の誕生だと、前回かいてきました。
もう少し書くと、喜怒哀楽や、具象と抽象、隠喩、統合と拡散、とにかく一つ所にとどまらない，風のような、流動体のような、こころが誕生して、犬と会話したり、相手に対しての理解が深まったのではないか、と思います。
心の誕生によって神話や芸術（絵画や音楽）も、また生まれたのだといえます。南フランスのラスコーの洞窟の人類最古の壁画は、あまりにも有名ですが、もちろんここに描かれた中に犬もいます。これは偶然ではありません、
たいがいの犬の解説書などはこの辺から始めます。曰く、犬と人間のかかわりは２～３万年前にさかのぼりますと。
ともあれ、犬と一緒に歩きながら、私たちは、うれしいのか、などと、３万年以上前の人と同じ会話をしているのかもしれません。