’ブン’には見える？

南東北には、祖霊信仰の一種、端山（葉山）信仰がありました。
亡くなった人の霊は里山から、里を見下ろす小高い端山に上り、やがて、高く、深い奥山の頂きに上り、周期的に里と奥山を循環して子孫を見守る、と言う信仰です。
その後、外来の仏教がつたわったり、修験道が、かぶさったり、しながら、民のあいだで、ベースになる信仰として、近世まで信じられてきました。
ここまで読んできて、違うブログとまちがっていると、思っている人、もうすこし、おつきあいを。
さて、その祖霊の集まる端山の、頂の少し下の、肩の所に、たいがい恐い顔をした石の姥様が座っています。
登ってくるひとを恐い顔で威嚇して、頂きの祖霊をまもっているのだそうです。
前置きが長くなりましたが、その石の姥様をみて、’まる’は全然反応しません。ただの石という顔をしています。
ところが’ブン’は、ふだん吠えたりしないのに、姥様にむかって、緊張感をみなぎらせて、吠えます。毎回です。何かを感じているとしか、形容できない態度なのです。
たしかに、人間でも道の脇の恐ろしげな、姥様に、にらまれたら一瞬、どきっとしますが、’ブン’の反応は、特別なような気がします。
いろいろな能力の退化した人間には、理解できない世界があるのかもしれません。
姥様の写真、今度撮ってきてアップします。


クリックをどーぞ