【ノスタルジックじゃつまんない?】

2003年12月生まれ(7歳)
2008年6月生まれ(2歳)の娘の父親です。

48【モデルような美人とクルマ】

1990-02-07 | 【イタリアに恋したわけ】
エレナの家に泊めてもらった翌日、カルラに連絡した。

カルラは、本当にキヨシがミラノに来ていることに驚いていた。

 「ドゥオーモわかるかしら・・・そこで待っていてね」
と優しく言ってくれた。

しばらく待つと、カルラが現れた。
まわりのミラネーゼ達はカルラを振り返ってまで見ている。

ホントにモデルさんのような美人だ。
何人か、男の人に声をかけられていた。

いやぁイタリア男は挨拶が上手だわ。

カルラもイヤな表情をするでなく、さらりとかわしながらキヨシの前までやってきた。

「アロー!キヨシ」
と抱きしめられ、ちょっと恥ずかしかった。

「キヨシ、今までどこを旅行してきたの?いろいろ話を聞かせてね。ウチに来る?予定は?ご飯食べた?お腹空いた?」とおっとり口調なカルラだが、質問攻めだ・・・!

少し、イタリア語も話せるようになったんだよ。とキヨシがイタリア語で返すと、とても喜んでくれた。

「クルマで来たの。家は遠いから。でもねクルマとっても汚いの・・・。笑わないでね・・・」
そう言いながら、カルラはクルマをとめたところまで案内してくれた。

すごい!!!なんと止めあるクルマは3重駐車だ。しかもバンパー同士がひっついて止まっているクルマもある。
さすがイタリア!と感心していた。

それよりも驚いたのが、カルラのクルマだ。
チンクエチェント(500cc)という名のそのクルマは、ビックリするぐらい小さく、そして汚かった・・・。
東ベルリンでみた「トラバント」に近いものがある・・・。

そんなクルマ、さっそうとモデル風美人が乗り込む。
ミラノってかっこいい街だなぁ!!!

思う存分感心した。

「素敵なクルマだね」
キヨシがそう言うと、カルラは大笑いしてくれた。