【ノスタルジックじゃつまんない?】

2003年12月生まれ(7歳)
2008年6月生まれ(2歳)の娘の父親です。

娘、イチバン(その3)

2008-10-07 | 長女のこと
娘、イチバンからお読みください。

さて、様々な演技種目をはさんで、次は「玉入れ」だ。
遠くへ投げるのは得意な娘だけれど、狙って投げて入るものかどうか・・・。

園児たちが玉入れカゴの周りを取り囲む。紅白戦だ。

娘は白組。
今回はライバルのあの子も白組。

ヨーイドンの合図があるまで、座って待つ園児たち。
娘は・・・キョロキョロして落ち着きがない。

何かを思い出したようだ。
靴!靴のマジックテープを留めなおした娘、気合いは充分か!

いざ、玉入れ競技が始まると、娘の投げた玉の弾道など目で追えるはずもなく、いくつ入ったのか判らない・・・。

しかし、第一回戦、は僅差で白の勝ち!
娘、跳びはねる。

そして二回戦、今度は大差で紅組の勝ち・・・。三回戦はやらないらしい。どうやら「引き分け」のようだ。

娘の運動会に引き分けはない。
すると、「お片づけ」が三回戦として始まった。
おお!なかなかいい案だ。これで白黒いや赤白ハッキリ勝負が決まる。

娘、再度靴のマジックテープを留めなおす。二回戦で留めなおさなかったことを後悔したのかどうかは定かではない。

見事にお片づけも勝利!これで娘は、かけっこ障害物競走に続き、三冠達成だ。

またほのぼのとした演技種目をはさんで、綱引きが始まった。
二回戦とも綱を引ききり、完全勝利!娘、また跳びはね、ライバルのあの子と喜びを分かち合う。

これで、見事・・・四冠達成!

(つづく)

娘、イチバン(その2)

2008-10-03 | 長女のこと
娘、イチバンの続き。

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おいおい、運動会は始まったばかりだよ・・・

もう感動のフィナーレかよ!といわんばかりの盛り上がりは、この会場中でも娘と私とそのライバルの女の子だけだっただろう。

娘は、生まれて初めて敗北した昨年の徒競走(かけっこ)の屈辱を、「カチマケはカンケーない!イチバンになる!」という言葉どおり、ライバルの子との友情と共に勝ち得たのだろう。

さて、次の出番は・・・
演技種目が一度あいだに入って、「障害物レース」だ!

その障害物競走・・・その名は「Road to London」北京五輪にちなんで、ロンドンへの道のりが障害物となって襲いかかるという競技種目だ。

まず、「競泳」を模したブルーシートの上の網をくぐり、「体操競技」の平均台、「競輪」を模したキックボード、そしてハードルを跳び越え、パン食い競争のようにぶら下がる自分の顔写真の貼ってある金メダルを探して首にかけ、ゴール・・・!

ゴールまでの道のりは果てしなく遠い・・・。
また、イチバンになれるのだろうか・・・?

スタートラインについた娘たち4人は、先生の合図で「ガンバレニッポン!」とポーズを決める。娘、靴のマジックテープを留めなおす。

スタートの合図で飛び出した娘は、競泳を難なく脱し、平均台は慎重かつ大胆に走破し、キックボードで後続を突き放す。
ハードルを軽々跳び越え、ゴール前、最大の難関である自分の顔メダル探し・・・

なかなか見つからない。先頭ゆえ、4つのメダルの中から自分の顔メダルを探さねばならない。焦る娘、そしてオレ。

見つかった!そうそれだ!はやくゴールテープを切るんだ!

娘はもたついていた。コレ、持ったままゴールしていいんだっけか?首にかけてからゴールだっけか・・・?そんなことを考え、迷ったのだろう、首にかけながら一着のゴールテープを切った。

喜びを体全体で表現しながらも、次の組、そうライバルのあの子に声援を送る。

予想に違わず、ライバルのあの子も一着でゴール!ゴールテープを切る前に彼女の定番となったパフォーマンス「バンザイ」と共に・・・。

(つづく)

娘、イチバン

2008-10-03 | 長女のこと
運動会、年中の娘は前夜から意気込んでいた。

狭い部屋で何度も徒競走のスタート練習。
よほど去年の二着がこたえたのだろう。

去年は「ころんでもはしる!」と可愛らしいことを言っていたけれど、今年の意気込みは・・・「カチマケはカンケーない!イチバンになる!」と・・・。

当日の朝、速く走るためのおまじないを娘に教えてやった。
『靴のマジックテープを留めなおすんだ』と。

判ったような判んないような顔をしていたが・・・はたしてどうなるのか・・・。

プログラムの最初からいきなり「私たち二人のメインイベント」である徒競走(かけっこ)だ!
娘は出走は第4レース。4レーンに並ぶ娘はソワソワと落ち着かない。

去年のライバルは第5レースだ。直接対決はない。
なるほど、「カチマケはカンケーない。イチバンになる!」の迷言にも意味があったのかもしれない。

娘、出走前、靴に手をやる・・・マジックテープを留めなおす。

(・・・おお!・・・その意気込みにちょっと泣ける・・・)

『いちについて!ヨーイ!』そして笛の音で一斉にスタートがきられた。

おお!独走だ!
あっという間に一着でゴールした。
娘は跳びはねて喜び、こちらを向いて満面の笑顔。

スグ次の第5レースには去年のライバルが。
娘、そのライバルに声援を送る。

「ガンバレ!イチバンだよ!」

その声がライバルに届いたかどうか、スタートからブッチギリ逃げ切りのそのライバルは、ゴール手前でバンザイ!後半流しながらの堂々たる一着。

お互いの一着をたたえ合うふたり。

ふたりの運動会は終わった・・・。

(つづく)