今年は異常な速さで梅雨が明け、朝から真夏の陽射しが降り注ぎます。夏休みを前に聞こえ始めたセミの大合唱、そして体に纏わり着くような湿気。今年もまた、夏がやって来たようです。
あの事件から6年。「さて。今年は何処でお祈りを捧げて来ましょうか」___
例年は前日にお祈りをすることが多いのですが、今年はそれが叶わず、3日前の7月15日。自分の姿は天ケ瀬ダムにありました。
午前8時前。中書島駅に到着した頃にはもぅ、既に暑いです。「この暑さ、大丈夫かな」と少し心配ではあるのですが、ペースを落として歩くとしましょう。
黄檗駅で途中下車。許波多神社に寄り道です。寄り道と言っても片道15分程度の移動距離。汗が噴き出してしまいます。
陸上自衛隊の宇治駐屯地正門前で写真をパチリ。納涼末祭りとか、市民との交流も欠かさないのですね。(写真撮影は了解を得ています)
汗を拭いながらの許波多神社へのお参り。しっかりとお祈りもしてきました。
麗「ねぇ、久美子」
久「ん?どうしたの、麗奈」
麗奈「この暑い中、天ケ瀬ダムまでの往復、大丈夫なの?」
久「う~ん。きっと大丈夫でしょ!」
麗奈「許波多神社への往復もバカにならないし、宇治界隈もいつものように歩くつもりなんでしょ?」
久「大丈夫だよ。ゆっくりと歩くから。それに私はそんなに心配していないよ。何たって麗奈が居てくれるからね」
麗奈「そういうところでしょ!久美子のバカ」
許波多神社を後にした自分は宇治へと移動です。
宇治神社、宇治上神社、そして縣神社を巡り、京アニ第1スタジオ事件で犠牲になられた方々へお祈りを捧げます。
大吉山へと続く「あじろぎの道」の空気感はやはり特別。日常とは一線を画した領域です。
観光センターで休憩も兼ねて「五線譜ノート」への書き込みです。相変わらず、更新速度が速いですね。
職員さんがテーブル配置を変更していました。どうやら静岡の高校生の依頼でアンケート設置しているようです。早速、記入一番手は勿論、自分です。
時間は11時。「ダイニングきく」さんでエネルギー充填です。
いつものようにカレーを頂き、いざ!天ケ瀬ダムへと向かいます。
往路は宇治川右岸のハイキングコース。路面は舗装されていて歩きやすく、樹木が天然の屋根の役目を果たしてくれます。
数年前に新設された「天ケ瀬橋」(つり橋)が見えると天ケ瀬ダムは目前。京阪宇治駅からは30~40分。
ダム周辺整備工事の影響で架け替えられた「白虹橋(はっこうばし)」。数年前に「舞台めぐり」で訪ねた際には既に架け替えられていて、少し寂しい思いをしたものです。
高坂麗奈が夜明けの白虹橋で“その想い”を届けようと孤高のトランペットを響かせた、「響け!ユーフォニアム」の中でも屈指の名場面のひとつです。
当時の橋はもぅ、見る影もないのですが、数十メートル手前に新たに架け替えられた白虹橋からも高坂麗奈の想いは十分に届けられそうです。
旧白虹橋の痕跡も確認できます。
しかし、自分の目的地はここではありません。少し休憩を挟んで、前回、行けなかったダム本体へと向かいます。しかし、思いのほか急こう配に一気に息もあがります。移動距離は然程でもないのですが歩行速度が上がりません。
やっとの思いで辿り着いた管理事務所。インターホンで確認し、ダム見学受付窓口へと向かいます。
見事なまでのプレハブ小屋の受付で無料で貰える「ダムカード」は現在、60周年記念の3枚セット。
『いや、しかし!これ、ホログラム入れ過ぎやろ!普通に見れへんワ!』などと思いつつ、遂に到着しました!ダム頂上!!
頂上から見下ろす風景も気持ち良いです。時折、吹き抜ける風も清々しい…(ンな訳もなく)もぅ、熱風ですね。
そんな風に吹き飛ばされないように注意しながらアクスタをセットしてパチリ!
長閑な季節に訪れるには素敵な場所だとは思いますが、この季節には覚悟が必要ですね。
この日照りの中、来訪者の行動を見守る職員さんが一人、屋外で待機していました。直接、お話はしませんでしたが、この暑い中、本当に申し訳なく思いました。
一頻りの作業を終えた自分は、宇治川下流に向かいお祈りを捧げます。年に一度、いつもとは違う場所で少しだけ“特別”な思いを届けたい。そんな思いが自分を駆り立てます。
帰りは、宇治川左岸を歩き市街地へと戻ります。こちらは視界も広がっているのですが、交通量も多く、あまり落ち着かないですね。
市街地へ戻った自分はすっかり、フラフラ。「日の出園」さんでは買い物のほかに喫茶コーナーを初利用。かき氷だけでは足りず、追加でアイスティーを頂きました。“生き返る”瞬間を実感です。
その後、「喜撰茶屋」さん、「伊藤軒」さんと買い物を済ませ、ラストは「紅茶館」さん。最近、すっかり紅茶にハマっている自分です。
(いずれも、店内撮影はすべて、許可を得ています)
16時を過ぎた頃。宇治駅に舞い戻った自分です。体がベトベトですが、何とか無事に一日を過ごす事が出来ました。帰りの車内の空調が何とも心地よい。
この1年、アニメを通じてたくさんの出会いもありました___
疲労感の中にも少し、穏やかな笑顔になる自分が解ります。