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ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

高校時代の恩師が言う「大丈夫」の幸福感

2019-05-10 08:40:22 | Private・雑感
10連休、生後2ヶ月、3歳半、5歳半の子どもたちと、保育園なしでヘトヘトにならずに過ごせるとは思えなかったので、まるまる実家に帰っていた。「居候」とはよく言ったもので、食事も洗濯も親まかせだったにもかかわらず、疲れた。子どもというのは怪物である。

地元の千葉で長期過ごすこともあまりないので、会えそうな友達に会ったり、行けそうなところに足を延ばしたり。高校時代の工芸部の先生が、もう退職されていて、喫茶店のギャラリーで個展をされていると偶然知ったので、行ってみた。
今思えば、東京芸大の油絵科を出ている先生に、教わったり、そばでろくろを回したり、というのはとても贅沢な時間だった。個展に並んでいた陶器や油絵、ちょっとした解説を書いた手書きの字から、先生の雰囲気が思いだされて、作品も素晴らしくていい時間を過ごせた。
ギャラリーの人が、先生の高校の同級生ということで、そこにはいなかった先生と電話で話ができた。卒業して17年。簡単に私や同級生たちの近況を話している中で、子ども3人と生活する私に「あなたは体力があるから大丈夫ですよ」と言ってくれた。

私の事を、雰囲気を含めて覚えてくれているんだな、という嬉しさと、大丈夫ですよ、と自信を持たせてくれた喜び。何気ないひと言で、こんな気持ちにさせてもらえるものなのだな、と驚いた。ほかの人に言われたら、「今の生活をよく知らないのに言わないでよ」「仕事のことは聞かれずに判断されたくない」などと思ったかもしれない。
それだけ、高校時代という特別な時期を知ってくれている高校の先生というのは特別なのだ。

考えてみれば、高校時代は、高校がほぼ全てだった。幸せなことに、家庭で何か役割を押し付けられることもなく、アルバイトもする必要がなく、習い事もせず、塾にもほとんど行かず。高校での勉強、人間関係、部活、などがほぼ全てだった。工芸部の先生に、とくに深く関わってもらったわけではない。ほかにも運動部に入っていたし。でも、信頼し、尊敬する先生だった。そんな環境の諸々が、幸せで贅沢なものだったのだ。

そんなこんなで、嬉しい気持ちを引きずっての連休明け。相変わらず赤子とダラダラしているが、それもよしとしたい。

実家で悠々自適に過ごした子どもたち

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