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ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

企業の管理部門に障害者雇用の可能性を感じた日

2014-12-04 06:05:27 | Private・雑感

おととい、知的障害者の雇用について日経新聞夕刊にこんな記事が載った。

知的障害者が職場変えた
一緒に働いたら業務効率アップ 仕事切り出し ためらわず雇用
2014/12/2付
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO80390360S4A201C1NNMP00/

感じたこと。知的障害者の雇用では、企業における障害者雇用の方が、障害者のみが働く作業所(障害者総合支援法における就労継続A、B、就労移行支援)よりも、障害者にとって力を発揮できる就労場所になる可能性がある、ということ(回りくどい言い方だが)。

なぜか。知的障害者は、企業の「管理部門」「バックオフィス」のような仕事をうまくこなせる可能性がある。そういう管理部門、バックオフィスの仕事は、A型、B型の作業所ではなく企業にしかない。だから、企業に職をつくるのが、わざわざA型B型のように「障害者用の専門職場」をつくるよりも、障害者が生産的な仕事をする「近道」だ。

・・・

私自身は今、就労継続B型の事業所で働かせてもらっている。イメージとしては、「最低賃金以上で働ける場所のない人たち」が働く、生産的な仕事をしてもらうための場所。基本的にB型作業所として独立しているので、単体で受けられる仕事といったら、
・バックの中敷き入れ
・100円ショップの刺繍糸の袋詰め
など非常に単価の低いものになってしまう。
(何工程かあって1個完成させて50銭から2円程度と思われる)

バックオフィス的な仕事であれば、単価がどうこうと気にする必要はない。一方で、外注する企業はほとんどない。。

記事で紹介されているのは、
・人材サイトの応募データの入力
・年末調整の書類のチェック
・経費精算の単純な部分のチェック
・全部署のシュレッダー書類の回収、破棄
・文房具の清掃
・パンフレットの封入

など。単体の仕事としてどこかから受注するのは難しい類の仕事だ。

現実的には、作業所を運営する法人が多角化、巨大化?する中で、バックオフィス的な仕事を極力切り出し、就労継続B型の仕事としてやってもらう。そこで慣れれば、企業の中のバックオフィスで雇ってもらう―といったところか。

毎日毎日が忙しく、いろんなことが起こる現場で、理想を持つことは大事だと感じている。昨日の時点でのアイデアを書き残しておくことにしました。