ウイスキーがセメダイン

そんなにモルトに詳しくないお客様から一言が
「マスターこのモルトセメダイン臭い」

ある意味感動の一言です・・・気づいた事が単純に凄い
少し専門的な話になっちゃうんですけど簡単に要約しますね
ウイスキーの色と味と香りなんですが、どうやって出来るのかと言うと

色は樽に含まれるポリフェノールで付きます
ポリフェノールはタンニン質なんです
ですからあの琥珀色が出てきます・・・カラメル添加の物もありますが

香りは、ちょっとややこしいんです
樽に入ってる間にモルトが空気と触れてモルトの一部が酸化します
これによって味・香りが変化して熟成していきます
脂肪酸エステル、この専門用語が重要なんですが説明が難しい
モルトのアルコールと脂肪酸が反応して出来るのが脂肪酸エステル
これがウイスキーの芳香成分なんです
この芳香成分がエステリーと呼ばれて華やかで甘い香りが出てきます

そしてこの芳香成分の中の一つに酢酸エチルと言うのがあるんですが
これがフルーティーな香りを出してますが
その中で熟成前のメロンの香りが強くでてしまうと

やっとここまできました
「ウイスキーがセメダイン」なんですよね

ながなが書きましたが、ウイスキーもここまでの話になると
お店ではあまり話しません・・・だって飲んでる時にはややこし過ぎますから

ウイスキーは「天使の分け前」で美味しくなるんです
これでいいんじゃないかな


今日のおまけ「公園の猫」




mr.bourbon
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