楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

耕作隊の活動が広がっています ~県内の拠点をご紹介~

2009年07月10日 | 過去の記事はこちら!
■私たちの活動が広がりはじめています。

 私たち学生耕作隊は、援農からスタートし、耕作放棄地の保全活動、そして、最近では自分たちが農業を営む後継創業へと、社会の変化に合わせてその活動を進化させてきました。
 2006年からは、地域維新グループの一員として、山口・島根の仲間と協力しながら拠点を広げてきました。各地に拠点ができつつあります。


■魅力の競争

 たくさんの拠点ができると同時に、さまざまな農産物、そして、農業体験のフィールドを手に入れることができました。夏休みなどを利用して都会から、若者がインターン(自己研鑽)にやって来ます。どの拠点でも彼らを受け入れ可能なように整えています。
 各地のフィールドと競争して、個性を生かした魅力の競争を演出し、農業の活性化・面白さのプロデュースを推進しきたいと考えているからです。


■山口市 山口大学近くの畑

 学生耕作隊では、山口大学の東門を出てすぐ隣の畑をはじめとして、近くに5箇所の畑・田んぼを管理しています。そして大学から一番近い畑にはテントを立て、中に机といすを持ち込み、援農作業の手配などの事務作業をこちらでできるようにしています。また、近くに看板を立て、道を通る大学生らにも学生耕作隊をアピールし、新たな人材確保の拠点として動かしたいとも考えています。また、自分たちの米は自分たちで作ろうということで、田んぼ(1.7反)も始めています。秋の収穫祭にはたくさんの人を呼び、自分たちで作った米を食べたいと思っています。

↑山口大学近くの畑での作業


■宇部市 くすのき森の駅

 くすのき森の駅は、農村拠点として地域の期待を一身に背負っています。責任者は、半農半大工での自立を目指している若者です。ここでは、森と荒れたお茶園とを合わせて20町歩以上ある森を遊びの森、生産の森など、テーマに分けて整備するとともに、お茶やブルーベリーの生産、サバイバルゲームのコースつくりや、廃屋を改装しての宿泊所や休憩所つくりを行いました。お茶もただ生産するだけでなくパウダーにし、日本のみならず海外への販売も視野に入れて動き出しています。とにかく土地が広いので、さまざまな実験や農業体験の受け入れができる場所として、これからも森や農業の楽しさをプロデュースしていきたいと思っています。

↑くすのき森の駅内のお茶園でのお茶摘の様子


■萩市 古民家

 この古民家では、これまでは子どもたちが環境を学べるフィールドを目指して改装を重ねてきましたが、かつては廃屋となりかけていた母屋でも壁や梁などを補強し、電気や水道も通し、現在では人が生活できるまでの空間へと仕上げることに成功しました。腰の高さまで草が生えていた庭もよみがえり、池が復活してイモリやアメンボなどの小さな生き物たちが暮らし始めています。畑も、何度耕してもあっという間に草が生えて大変な思いこそしましたが、今年の春には無事にイチゴを収穫することができました。よみがえった畑を見ていると、次は何を植えようかと夢も膨らみます。

↑古民家の畑を耕す様子


■山口市 徳地の古民家

 学生耕作隊に古民家SOSの連絡が入ってから、数ヶ月。早速、家と畑を活用するため、徳地の古民家では学生耕作隊のスタッフが住み、暮らしています。小さいながらも立派な庭、そして、母屋の裏には、畑、ちょっと離れた所には柿や栗の木があり、自給自足も夢ではないこの場所で、農を営みつつ、一方でIT技術や、編集の技術を使い稼いでいく「半農後継創業モデル」を目指して、一歩一歩、がんばっています。

↑徳地の古民家の畑


■周防大島町 みかん園&畑

 輝く太陽の下、日々みかんのお世話と田んぼの草抜きに汗を流しています。このみかん園では収穫時期になると子供たちがやってきて、収穫体験をします。また、私たち自身もみかんの育て方をここで学んでいます。田んぼは、一度放置されてしまったところからの開墾です。草は刈っても刈ってもすぐに生えてきて、一筋縄ではいきませんが、日本の耕作放棄地の問題を解決すべく畑を蘇らせてひとつのモデルが作れればと考えています。

↑みかん畑での作業


↑田んぼでの草刈

 今回ご紹介いたしましたように、私たちの活動はどんどん広がりを持ち、より多くの方々にご参加いただけるようになりつつあります。今後もこれらの活動拠点どうしが競争しあうことで、人も拠点もお互いにより魅力あるものへと成長していけるよう進んでいきたいと思いますので、ご期待・ご声援のほどよろしくお願いいたします!

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