楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

森の駅・くすのきに商品開発加工所

2010年07月22日 | 過去の記事はこちら!
■加工所がない?!

 現在、私たちは山口をはじめとした中国四国地方をつなぐ第6次産業を具 体 化していくに当たって、様々な活動に取り組んでいますが、そんな時、 一つの問題点に行き当たりました。
 それは、自分たちで自由に使える加工所がないということでした。
 学生耕作隊とお付き合いのある方はもちろん、中国四国地方各地の農家さんの中にも、積極的に農作物の加工や、加工品の販売に取り組まれている方はいらっしゃいます。
 そして、加工は農作物に付加価値を付け、保存期間を長くしたり、青果で出荷できないものを有効活用したり、地域や生産者の特性を付与できるといった利点があります。
 中国四国地方各地で展開されている直売所取材でも、農作物の加工品が直売所の主力良品として扱われていることがあります。
 他にも、例えば、果物だと、ジャムにしたり、ジュースにしたり、お菓子にしたりでき、野菜でも漬け物にしたり、カット野菜にしたりできるので、格段に作れるもの、売れるものの幅が広がり ます。
 なので、少なくとも、自分たちで加工が行えるというのは、第6次産業を 行っていく上で大きな武器になることは間違いありません。


■森の駅・くすのきに加工所を

 そんな中、加工所を作る場所として決まったのが、現在、活用のために整備が進められている山口県宇部市楠地区の森の駅・くすのきです。
 森の駅・くすのきは、山も合わせると25町歩ととても広く、すぐ近くの畑ではお茶やブルーベリーなどが栽培されているので、収穫した農作物を すぐに加工できるという利点も持っています。
 また、森の駅・くすのきは将来的には宿泊や観光もできるような学びのフィールドを目指していますので、その中で加工所の果たす役割は決して小さなものではありません。
 さらに、加工所を持つことで、森の駅・くすのきというフィールドは、 食品加工の分野で新たな雇用を作れるようにもなります。
 それは、働く人の仕事の幅を広げることにつながり、働く人の興味や専 門 性に合わせた仕事を作れることにもなります。
 幸いなことに、昔パン屋をされていた方から、お店を畳んで以来使われていなかった調理台やガスコンロ、フライヤー、冷蔵庫、その他多数の調理 器具を譲っていただける事になったので、道具は 揃いました。
 しかし、一方で、肝心の箱となる建物は、森の駅・くすのきにまだありませんので、新たに建てることになります。
 これは、現在、担当の方たちが急ピッチで図面を作り、建設作業を進めています。
 また、食品加工を行うとなると、大なり小なりの排水が必ず発生するので、これをきれいにして排水する浄化槽も設置しなければいけません。
 さらに、森の駅くすのきでは電気も通さずソーラー発電での小電力のみで運営しており、稼働時には多くの電力が必要なこともあるでしょうが、手作りソーラーパネルなどを活用して自然エネルギー発電をさらに駆使し、自給自足で稼働させられる道を模索しています。


■加工所で自立への道を作る

 こうして、"拾う、もらう、作る"の精神でのスタートとなった加工所作りは、少しずつ前に進んでいっています。
 いきなり立派な加工所を作ることこそ難しいかもしれませんが、まずは箱となる施設を作って、そこで様々な農作物で試作を重ね、最終的には本 格的な加工所としていこうと計画しています。
 そして、同時に、山口県内の農作物に留まらず、中国四国地方の農作物の加工にも取り組みたいと思っています。
 今後も、自分たちで自給し、自立して食べていくため、森の駅・くすのきの加工所作りを進め、若者たちが作るこの事例を中国四国地方や全国へと広めていきたいと思います。


加工所のイメージ図

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