店がどんどんつぶれていく

2005-11-03 21:40:59 | Weblog
 いい加減髪が伸びたので、朝床屋へ行く。高校の頃か
ら20年以上、通い続けている床屋である。特に腕がいい
というわけではない。「いったん慣れてしまうと、他の床屋
を探すのがメンドウ」という理由からである。我ながら本当
に怠惰である。

 で、朝の8時半、例によってその床屋へ行ったのである
が、店は閉まっておりドアには一枚の張り紙。「もしかした
ら・・・」と思ったら案の定、「10月16日で閉店しました」と
書いてある。しょうがねえなと思いつつ、こころの中にぽか
ーんと穴が開いたような気分。

 最近、家の周りの商店が、モノスゲー勢いで閉店してい
る。近くのコンビニも店を閉め(前身の米屋時代から通算す
ると30年以上続いていた店であった)、歩いて10分ばかり
のところにあるうまいラーメン屋も店を閉めた。某古本チェー
ンも閉店してから数か月たつのに、いまだあとになんのテナ
ントもはいっていない。

 住宅地の中のこじんまりとした商店というのは、いまの時
代かなり辛いのかもしれない。移動手段に自動車を使うの
が普通になった昨今、「デカい駐車場を持たない店」という
のはそれだけでハンデキャップを背負ってる格好である。床
屋も組合にはいってないディスカウント系がジリジリと勢力を
伸ばしており、「調髪3500円」では淘汰される運命なのか。
床屋なんてものは、安けりゃいいというものでもないと思うの
であるが。

 ・・なことを言いつつ、結局は市役所前まで歩いていき、カッ
ト顔そり洗髪込みで、1800円という床屋へ行った。多少雑っ
ぽい気もするが、そんなに悪くもない。約半額だものなぁ。理
屈をこねつつ、最後には価格の安い方に走る小市民がわたし
なのであった。