雑談まみれ

2006-01-13 04:43:52 | Weblog
 「脂ハゲ・リンカーン」というダジャレが唐突に頭に
浮かび、「わ。これは我ながらうまくできてるなぁ。だ
がもうだれか先に思いついた人間がいるかもしれん」
とグーグル使ってサーチし、0件なことを確認してちょ
っと嬉しくなった午前4時半。そしてわたしは今年の
誕生日で43才。

 ふと、「俺の人生どうしようもないな」と思った瞬間
ではあった。平均的な43才というのは、子供の進学
問題でカミサンと夫婦喧嘩したりしているのがノーマ
ルなはず。こんな大人になっているとは正直予想の
外であった。

 ノストラダムスの大予言が、最初にブームになった
のは小学校中学年の頃であった。例に漏れず、わた
しも地球滅亡の月といわれた1999年の7の月に何才
になっているかを指折り数え、「あ。俺36才だ。きっと
妻や子供もいて、家族守ろうと必死になってるんだろ
うな」と、家族のためにヒーロー然と頑張るお父さんに
なってる自分を漠然と想像していた。あにはからんや、
1999年の7の月はなにも起こらず平穏に過ぎ、今はは
や2006年、あれから7年もたっているのに脂ハゲは家
族を持つ気配などかけらもない。死ぬまでこのままな
んだろなと思うとちょっぴりアンニュイ。

 起承転結がきっちりしていることが名文の条件という。
これは下手すると人生についてもあてはまる。「他人に
人生を語る」というのは、かなり快感を感じるアレである
が(語られる方が快いかどうかはまた別問題だが)、その
場合やはり起承転結がキッチリとしてる方がインパクト
があるだろう。起→貧民として生まれついた。承→悪い
ことばかりやってた。転→高校ですばらしい先生と出会
い、今までの人生を反省した。結→今では年商数十億
の社長である。みたいな。なんか書いてて「だからあな
たも生きぬいて」やら「ヤンキー先生」やらがこの方程式
に乗っ取ってることをふと感じる。

 このアレでいくと、わたしの人生は現時点でどの部分
なのか。起も承も転も結もない、腐ったブログの典型み
たいな人生なのか。それとも映画キッズリターンのラス
トシーンの名台詞、「まだ始まってもいねえよ」なのか。
どっちにしろ、あまり他人に語るべき人生ではない。

 キャバクラで隣席の会話にふと耳を傾け、それが「俺
に言わせりゃよォ」のフレーズが1分に数回出てくる自
信満々の方だったりすると、心の中であざけりつつちょ
っぴりうらやましく感じるが、これも自分の人生に語るべ
きことがあまりないからかもしれない。ビバ自慢オヤジ。
わたしもなんとかして、少しはあの手のひとに近づきた
いと思う。