嘘の氾濫

2006-01-12 21:30:38 | Weblog
1/9付け日刊ゲンダイより
「東京のキャバ嬢は地方からの出張者の誘いに弱い。
たまにしか東京に来ないため、ストーカーされる心配
がないからです。ボクはいつも”長野から月二回出張
で来るんだ”と説明します。すると不思議なことに、キ
ャバ嬢は閉店後に食事に付き合ってくれます」

 世の中にはデマや嘘というものが数多くあり、まあそ
れ自体は珍しいことでもなんでもない。掲示板などとい
うモノにいりびたっているネットオタにとって、「嘘を嘘と
見抜けないひとに掲示板を使いこなすのは難しい」とい
う、西村ひろゆき氏の名言は常にこころの中に刻み込
まれている。しかしいくら注意していても、デマというの
はこちらをだまそうと巧妙な仕掛けをこらしてくるものな
のだ。

 しかし冒頭にあげたような「大嘘」が、ある程度の知
名度を持つメジャー系の夕刊紙に堂々と載ってるとい
うのは・・・・いったいだれをだまそうとしているのか。い
まさら水慣れしてないオッサンをだまして恥かかせてだ
れか得をするのか。

 キャバオタのハシクレとして一言言わせてもらうとだ、
冒頭の記事は100%の大嘘である。一見の店行って、
アフター付き合ってくれるような奇特なキャバ嬢を見つ
けるより、100万くらいの宝くじに当たる方がはるかに
楽ではないだろうか。ものすごい幸運にめぐまれれば、
そういうキャバ嬢と出あうことも可能かもしれない。だが
それは、そのキャバ嬢があなたのことを「かっこよくてお
金にきれいで話も面白いから」見做したからであって、
決して「地方出身者だから後腐れがない」と思ったから
ではない。

 キャバ嬢が客とアフターに付き合うのは、1に営業、2
に休息である。「この客とアフター付き合えば来店回数
がもっと増えるかもしれない」と思って付き合うか、「この
お客さんと酒飲む分には気を使わなくて済む」と思うか
らか、どっちかなのだ。「このお客さんとは後腐れがなさ
そうだから付き合おう」などと思うアホウはまずひとりも
いない。そんな客とアフターするよりはとっとと帰ったほ
うがはるかに楽だからだ。

 しかし水慣れしてないひとが上記の記事読んだら、ま
さかとは思うが本気にしてしまうひとが出るかもしれな
い。モテナイ高校、大学生が、雑誌の「モテマニュアル」
を本気にしてしまう如く。活字やテレビに思ったほどの信
頼性はないということを、人間はもっと若いうちに思い知
るべきなのかもしれない。