ときどき晴れ

クライミングの事は書きません。
★ジェベル250CX
★Be-1
★PCやスマホ
★スキー
など限定です!

MCCスマートフォーツー 451 フロントショックアブソーバー交換

2021年07月19日 | スマート
MCCスマートフォーツーは、狭くて作業性が悪いので、
手順を間違うと面倒な事になります。

先ずは、フロントカウル、ボンネット、サイドカバーを全て外します。

交換作業は、運転席側の方がしやすいので、初めて分解する方はこちらから作業をする事を勧めます。

車は、ジャッキスタンドを使い左右共に上げます。
両方のタイヤが上がった状態でないと、コンロッドのボルトが抜けません。
さらに、
両方のタイヤを上げていないと、スタビライザーが、作業中自由に動かないので、交換作業が出来ません。


ショックの一番上のナットを、ヘキサゴンレンチ7番と19番メガネレンチでここのナットを外します。
外すボルトナットはかなり固いので、先にCRCをたっぷり掛けておくのが絶対です。


ショックアブソーバーのナットを上下2箇所外します。
上のコンロッドのボルトは、真中に共廻り防止の5mmの六角の穴が有ります。
外す時は、CRCを掛けて泥を掃除してインパクトドライバーで一気に外すと外れます。


スタビライザーエンドのナットも外します。
必要な時に、スタビライザーエンドを持ち上げてナックルが自由に動くようにします。
スタビライザーエンドを外すと、ナックルがぶらぶらになります。
ブレーキホースが切れないように注意して下さい。

ショックを縮めるスプリングコンプレッサーは、
ツメが幅広物を用意します。
小さいとツメが横滑りをして外れてしまいます。
スマートの場合、
狭いのでスプリングコンプレッサーで
スプリングを縮めたら、
針金で縛っておきました。
作業がしやすいのでおすすめです。
100均の針金で十分です。


このスプリングコンプレッサーは、駄目な方の写真です。
こいつのせいで、時間を無駄にしました。
ゴミですね(笑)

スプリングを縮めたら、
ショックの軸棒を上から押さえて、少しづつ横にずらします。
ショックの上のゴムの部分を
下からさげたりして、引っ張り出します。
平たい小型バールがあると重宝します。
ヘタったサス程この作業は楽です。

タイヤハウスの外まで出せたら、
スプリング等は上から抜き外します。

ここからが大変な作業となります。
ショックアブソーバーがナックルから、
全然抜けないのです。
固着しているのかと思いきや、
締まり癖が付いていると思います。
バールでナックルの切れ目を開いてみたのですが、固くて全然駄目です。
CRCをかけて下から、ハンマーで叩くしかないと思います。
初めは、余りに抜けないので、ショックアブソーバーに小さな穴を開けて、オイルを抜いて、サンダーで切りました。
穴は下に開けましょう。
俺は、横に開けて全身オイルまみれになりました。


さて、やっと組立です。
またまた問題発生です。
今度はショックアブソーバーが入って行きません。
ここで、2つの前処理が必要です。
下から叩いた時にホルダーの縁が傷んでいるはずです。
この部分にバリが出来ているので、きちんと削っておきます。
このまま、ショックを差し込むと、ショックの表面に大量な線傷が。(笑)
そして、ホルダーをバールで少しでも広げるます。
かなり固いので多少広がる程度です。
ノギスで計測したら0.5mm程度でした。


諦めて、ショックを定位位置まで叩き込みます。
定位置になったら、
スプリング類を元通りに組込みます。


ショックの軸棒を押しながら中に入れます。この時に平たいバールが重宝します。
定位置にサスペンションがセット出来たら、スプリングコンプレッサーを再度取り付けて、針金をカネはさみで切ります。
危険な作業ですから慎重に。

ショックアブソーバーの一番上のボルト2個の増し締めは車を降ろしてからやります。
以上でフロントサスペンションの交換終了です。

古いショックアブソーバーは、スカスカで、
これでは小さな段差でも凄い衝撃が来たのも納得です。