ときどき晴れ

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前穂高 北尾根2日目 5/6 やばいよ!チムニーの中は雪壁じゃないか。

2006年05月06日 | バリエーション&アルパイン&登山
◇6:18 8峰出発。

昨夜は、強風でテントがあおられてしまい、珍しく数回目が覚めてしまったが、快晴のなか素晴らしい目覚め。
北穂穂高を見るともう登り初めている人が小さく見える。
お正月に行った槍ヶ岳も見える。この眺めがを楽しむ時間が山登りでの最高の時間です。



■8峰からみた、北穂高と槍が岳

◇7峰 6:42まだ、よく締まった雪を快適に進む。



■7峰を行くぷちゃんとあら。

◇6峰 7:45
かなり雪があり、全然岩が見えない。
ザイル全然必要なしです。



■6峰

◇5峰 8:10
少し雪が腐ってきて、登りが辛くなる。



■5峰

◇4峰10:54
雪に混ざり、岩の出てきた。
ここまで、問題なく良いペース。
昼過ぎには、前穂高の山頂に着きそう。
もしかして、今日中に上高地に降りれたりするかも。
ガンバ!



■4峰


3峰からは、ザイルを出していよいよクライミング開始。
久しぶりにアイゼンでのクライミング、何か緊張する。
取りあえず核心のチムニーまできたが・・・・・。

なんじゃい!チムニーの中には、雪が詰まって氷壁ならぬ垂直な雪壁。
チムニーの両側の岩は、60㎝程度しか露出してないし。
しかも、一番下の支点意外、支点が全部埋まっている。
取りあえず登りだすが、チムニーの露出してる両側の岩壁は何にもホールドがない。
これじゃ「踊り子5.12a」の方が余程ホールドがあるぞ!
2m程登った所で、完全にセミ状態。
雪を崩して支点が探すが、雪が深くて諦める。
雪に何とか足を置こううとするが、雪は柔らかくて足を置こうとすると崩れてしまう。
え~~。足を置く場所が全くないよ(T_T)
ピッケルも当然全然利かない。
支点は、足の下の方ほうだし・・・。
ビレーロープはかなりだらだら状態だし・・・。
ここで落ちたら、死なないとしても確実にヘリコプターで病院行きだな。
アルパインで初めて本気で落ちる恐怖が・・・。

その時、右側に小さい凸を見つけた!前爪を引っ掛け慎重に体をあげ、雪壁の上にピッケルを刺したら・・・・・。
確かな手ごたえ!強引に乗り越す。
日頃フリークライミングやったいてよかった。
ヘナチョコ12クライマー頑張りました。

フラットソールならこの状態でも何の問題もなく登れる所だが、アイゼンで両壁にスメアは厳しい。しかも、フリーソロ状態だから気持ち的にも辛い。
後続のぷちゃんは、あらのロープを持っても登ってこられないらしい。
ぷちゃんテンション掛けながら、何とかズリズリ体をあげて頑張る。
最後は、「ファイト1発!」状態でぷちゃんの手を持ち引き上げる。
2人を引き上げるのに1時間以上はかかりました。


チムニー上のチョークスートンを乗り越えて、右側を見たら踏みあとが!?
え!雪の斜面になっているではないですか!踏みあともあり歩いて登れる・・・・。
あら、ぷちゃんごめんね。
チムニーの登り口にハーケンが有ったから、つい登ってしまったんだ。

3峰でかなり時間をロスしてしまい。
頂上に着いたのは、16:30になってしまった。



■前穂高頂上

明日は、雨の予定なので今日のうちに降りられる所まで降りることに。
山頂を横切り下山ルートへ。
山頂から、20m程降りた所から、左に曲がり急な奥明神沢へ向かう。
奥明神沢は、かなり急斜面だが踏みあともあり慎重に下れば問題ないが、
午後は、行動食も食べていないので、空腹の体にはこの急斜面は辛いし、足にもかなり負担がくる。

奥明神沢を1時間15分程下った所に幕営出来そうな所を発見。
岩陰になっており、スコップで整地開始して幕営。
今日は、風もなく静かな夜になりそうです。
19時の遅い夕食では、全員かなり疲れていて、いまいち食欲がない状態。
明日は、2時間程度で下山すれば風呂に入れるねなどと話ながら就寝。