日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

早春の会津を行く 2017 - 快速列車

2017-03-11 06:51:43 | 関東
緊急性の高い方を優先し、東武経由で行くことにしました。廃止が発表された後ではありますが、一日往復の夜行列車でもない限り、それほどの騒ぎにはならないのが経験上分かっています。カメラを向けている同業者が一人だけいるものの、それを除けば普段通りの車内です。
一昨年宇都宮への行き帰りに乗車し、この列車で会津へ行ってみるのも面白そうだと思い立ったのがそもそもの始まりです。その年の暮れに早速実行し、「麦とろ」で昼から呑めたり、普段はなかなか縁がない「鳥玄」にも行けたりするなど、乗車以外の利点も多いことに気付き、これなら恒例行事にしてもいいとそのときは思いました。しかしそれから一年も経たないうちに新車の導入が発表され、快速列車の去就がにわかに注目されました。予感は残念ながら的中し、先月末には廃止が正式発表されるという経過です。暮れの恒例行事にするつもりが、去年を含めわずか二回であえなく終わり、これが惜別乗車となります。

浅草を出た時点でボックス席は埋まり、北千住でそれ以上の乗車があって、どのボックスにも三人から四人程度が着席しています。とはいえほぼ全員が着席できる適度な乗車率です。需要はあるにもかかわらず廃止し、速達性では何ら差がない「特急」に置き換えるのは、体のよい値上げといっても過言ではなく、「新特急の再来」と評したのもそのために他なりません。ただ、土曜休日はともかく、今時この車両を平日の朝晩に走らせるのが現実的とも思われず、時代の流れといえなくもありません。今日まで生き延びたのはある種の奇跡でした。
浅草から直通しなくなるだけであり、車両自体はまだ残るようです。改正後の接続がどうなるかにもよるものの、一部区間だけ特急に乗り、そこからこの車両に乗り継げるのであれば、多少割高でも利用価値はあるかもしれません。そうなってくれることを願っています。

★浅草620/33レ→133レ→133M/945会津田島

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