日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

海を渡って沖縄へ 2019 - 樓

2019-11-23 21:25:14 | 居酒屋
那覇で愛用してきた店の多くは一銀通りの周辺に散らばっていて、松山で呑んだ昨日は例外的だと申しました。ならばあとは原点回帰するかというとさにあらず。今夜も松山で一献傾けます。
去年も世話になった、hinodeの店主推奨の雲呑専門店です。那覇で雲呑とは一見すると唐突ではありますが、バーの居抜きと思しき高くて広々したカウンターが独酌向けで、屋号からして上海出身だろう店主と、横浜から移り住んだという助手の青年によるほどよい間合いの客あしらいも、自分にとっては心地よく感じられました。今回も挨拶がてら寄っていこうと思っていたのです。
ただし、本来ならば呑んだ後の〆にとっておきたい店でもありました。それを早速投入したのは、一杯目にオリオンの生ビールをいただきたかったという事情によります。というのも、今夜目当てにしている店が、オリオンの樽生を取り扱っていないのです。肩慣らしに軽く一杯やっていくという展開は、奇しくも先週金沢を訪ねたときと同様になりました。
前回いただいた焼きワンタンが秀逸だったため、再びいただくにもやぶさかではありませんでした。一方、それと二枚看板をなすスープワンタンが、いかなるものかについても興味がありました。前回はてびちをスープで煮た突き出しが出て、必然的に焼きワンタンを選びましたが、今回は逆に焼鳥が突き出しに出てきました。その結果、趣向を変えるという目的もあってスープワンタンを選択。焼きワンタンより200円高いのは、スープで煮る手間の違いかと思いきや、六個だった焼きワンタンが、スープワンタンでは八個になりました。しかも、ナズナと海老が半々だった焼きワンタンに対して、スープワンタンでは八個とも海老ワンタンになるという違いもあります。物珍しさという点でも、二つの味を楽しめるという点でも、ここでは焼きワンタンが最も手堅い選択なのかもしれません。しかし、アーサを使った淡い味のスープは、酔った後でも汁一滴残さずいただけそうな優しい味わいです。気分に応じて使い分けるのも一興でしょう。

上海雲呑 樓
那覇市松山2-21-21
098-943-4865
2000PM-500AM
日曜定休
スープワンタン800円
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