日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

夜の六本木 - さかなのさけ

2020-07-02 20:56:04 | 居酒屋
突発的な事情があった先週末を含め、在宅が六営業日続きました。しかし、今の制度を前提にすると、いつまでもそうするわけにはいきません。依然として必要性は全く感じられないものの、出勤して業務に当たる一日でした。行きがけに今季初となる蝉の声を聞きました。しかしそこまで暑くはならず、一杯やって帰るには頃合いです。六本木まで足を延ばし、「さかなのさけ」を訪ねます。
自粛自粛と叫ばれ始めてからというもの、見舞いがてらなじみの店を訪ね歩きました。しかし、強硬策の発動までに残念ながら行けずに終わった店もあります。当店もその一つです。騒がれ出す直前に行っていたのが理由の一つではありますが、真の理由は早々と休業していたことにあります。店主が無期休業を決めたのは三月の下旬でした。つまり、多くの飲食店が「自粛」という名の休業に追い込まれるさらに前から休んでいたということです。当店の対応は、本来の意味での「自粛」に近いものだったともいえます。
苦渋の決断に至ったのは、店主なりの世界観によるところが大きいのかもしれません。facebookの投稿に綴られていたのは、海外の知己を通じて知ったという各国の状況です。それを踏まえ、今こそまさに正念場と悟ったのが休業の理由とされていました。35ヶ国を旅したという店主らしい判断でした。
世間に蔓延した無闇な「自粛」とは全くの別物だけに、「緊急事態」が去った後の対応も慎重でした。席を減らして再開したのは六月最初の週末からです。人手を減らして店主自ら奮闘する「まるしげ」とは違い、こちらは元々店主と女将の二人だけで仕切る店です。人件費を削る余地はなく、席数を減らした分だけ売上も減ります。ならば単価を上げるしかありません。せめてもの支援をすべく、普段よりも気前よく飲み食いし、〆のご飯と味噌汁をいただいてから辞去しました。

さかなのさけ
東京都港区六本木3-8-3 遠藤ビル1階
03-3408-6383
1800PM-2300PM(最終入店)
日祝日定休

ヱビス
五風十雨
王祿
突き出し(ささみしそ巻き)
いわしの山椒煮
舞鶴の焼き万願寺
自家製ひろうす
しそじゃこごはん
みそ汁
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