汽車旅in東北 2016 - ラッキーピエロマリーナ末広店

「可寿栄」での時間は中途半端に終わってしまいましたが、それ以前に手痛い失策を犯していたことに今更気付きました。以前何度か世話になった「てっ平」が、実は健在だったのを見落としていたことです。
そもそも前回、この店が再開発で姿を消したと思い込んだのは、曖昧な記憶を頼りに探したからです。今回改めて正確な場所を調べると、自分が記憶していたよりもかなり駅に近い所でした。しかも重ね重ね痛いのは、ようやく見付けて暖簾をくぐったところ、もう仕舞いだと振られてしまったことです。記憶に頼らず調べておけば、前回も今回もこの店で呑むことができたのでしょう。ここで呑むために函館へ行きたいと思うまでには至らないとしても、函館で呑むならここだと思えるよい店だけに、再訪の機会をむざむざ逃してしまったのが残念でなりませんorz

しかし、どれほど嘆こうとも今回はどうにもなりません。縁がなかったものと諦めて、余力をラッキーピエロに振り向けます。訪ねるのは毎度おなじみ十字街銀座店、ではなくマリーナ末広店です。
新規開業したこの店舗を最初に知ったのは去年のことでしたが、そのときは結局素通りして十字街銀座店に行きました。十字街銀座店に行くつもりで頭の中が凝り固まっており、たまたま発見した新店舗に飛び込む気にはならなかったからです。実は今回も、本当に行きたいのは十字街銀座店の方でした。しかし、あちらには明日かなりの確度で行くことが予想されます。一方こちらは、観光客が闊歩する赤レンガ倉庫の一角にある旗艦店です。日中に行こうものなら、昨秋散々な目に遭った峠下総本店の二の舞になりかねません。よって、試しに一度行くなら今しかないと思い立った次第です。

かくして訪ねた旗艦店には明確な難点が一つあります。店舗の外にLEDの照明が煌々と灯されており、これが非常に安っぽく目障りなのです。
赤レンガ倉庫といえば、昼間こそ観光客が闊歩する俗な観光地ながら、夜は人通りも皆無に近く、静まり返った倉庫群が橙色の街灯に浮かび上がって、正面には函館山の山頂の明かりがまたたくという、何とも情緒に満ちた光景に一変する場所です。ところがこの店舗が倉庫の向かいで煌々と明かりを放つようになったことで、その雰囲気が台無しになってしまいましたorz
あの十字街銀座店を造ったラッキーピエロが、景観を破壊するかのごとき行為を働いたことについては、驚きと失望を禁じ得ません。港を一望する広々した店内はよく、焼きそば、ハンバーグに味噌カツ丼などの品々も、交通機関で行ける店舗としては貴重ながら、この目障りな明かりが全てを帳消しにしています。これからのラッキーピエロの店舗は皆こうなってしまうのでしょうか。この店限りであってくれればよいのですがね…

★ラッキーピエロマリーナ末広店
函館市末広町14-17
0138-27-5000
1000AM-030AM(土曜 -130AM)
玉子豚玉子やきそば702円