日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in信州 2016 - 小休止

2016-04-09 13:04:42 | 甲信越
腰を据える方向に傾きかけたところ、高遠湖の周辺を散策して切り上げ、枝垂桜の方には寄らずに駐車場へ戻ってきました。予想通りというか何というか、遊覧ヘリがのべつまくなしに何機も飛び交うようになり、とても花見どころではなくなってしまったからです。しかし皮肉なことに、切り上げるやいなや頻度が落ちて、午前中とほぼ同等の静けさが戻ってきました。今日のところは目標を伊那市街に切り替えるつもりだったはずが、これでは撤退するかどうかが悩ましくなってきます。
歩いて戻ってくる途中、なぜ今日に限って頻度が低いかが何となく分かったような気がします。そもそも見物客の数が例年よりも少ないのです。最盛期の週末の高遠といえば、町へ入る車が視界のはるか彼方まで渋滞の列をなしているのが常にもかかわらず、今日は市街の中心でも順調に流れています。城址の人出も最盛期にしてはやや少な目でした。経験上、最盛期が第二週に重なる早咲きの年と、第三週に重なる遅咲きの年を比べた場合、前者の方が人出は若干少なくなります。特に今季は、もともと第三週でも間に合うかに思われたところが、陽気が続いて開花が早まり、しかもすぐさま満開に達したため、対応しきれなかった人々が多かったのかもしれません。
満開だった高遠城址に対して、市街の桜は少しずつ散り始めています。城址と市街の開花時期の違いを考えても、今季の桜は開花から一週間ほどで早くも散っていることになります。今季の都内の半分しかない慌ただしさです。それにもかかわらず、満開かつ快晴の一日に重なったのは、幸運以外の何物でもありません。

到着時に5度だった気温はたちまち上がって現在20度、城址に上がった段階で早々と雨合羽を脱ぎ、その後は終始半袖で汗をかきました。屋根付きのベンチで風に吹かれているうちに、ようやく汗が引いてきたところです。小休止をとったところで、去年は時間の都合で回れなかった高遠市街を歩こうかと考えています。日中の残り時間で伊那公園と春日城跡に立ち寄り、夜桜が始まるのを見届けてから、高速を飛ばして松本へ向かうといった流れになりそうです。

コメント    この記事についてブログを書く
« 花見の旅in信州 2016 - 僥倖 | トップ | 花見の旅in信州 2016 - 望城之櫻 »

コメントを投稿