日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in信州 2016 - 望城之櫻

2016-04-09 14:40:37 | 甲信越
駐車場から人一人通れるだけの細い道を登ると、山の斜面にへばりつく生活道路に出られ、そこから高遠城址と仙丈ヶ岳が重なる絶景を望むことができます。そのことはとうの昔に承知していたにもかかわらず、今日の今日まで見落としていた絶景が二つもありました。
一つは、高遠市街に向かって左奥に鎮座する仙丈ヶ岳に対し、右奥の方向に空木岳が鎮座し、それが手前の桜に重なる絵柄です。今までここを訪ねるというと、日が傾き始めた三時、四時頃がほとんどで、その時間帯には中央アルプスの方向が強い逆光になってしまい、カメラをそちらに向けるという発想が今まで起こらなかったのでした。
もう一つは、「望城之櫻」なる小公園、というより、小さな石碑と二つばかりのベンチを置いた休憩所からの眺めです。正確には、石碑とベンチのあるその場所ではなく、そこからさらに草地へ分け入った、道より一段高い場所です。先客がそこに立ち入っているのを見て、もしかすると穴場なのかと思い自分も入ってみると、手前に満開の桜が林立し、彼方の仙丈ヶ岳がそれに重なるという絶景でした。もう十年以上通い続け、マンネリズムを楽しむことが主題となって久しい高遠での花見ですが、何回足を運んでも新しい発見があるものです。

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