昨日通った経路を逆に走って帰ります。沿道にめぼしい飲食店がないのは分かっており、このまま行けばまたも六日町でラーメンという流れです。ただし他の店の心当たりが一軒だけありました。昨日の今日で同じ店というのも芸がありません。試すにはこれが好機と思い立ち、その「よしみや」を訪ねます。
場所は昨日訪ねた越後須原の駅に近い252号線沿いです。以前この経路をほぼ同じ時間帯に通ったとき、およそ飲食店などなさそうな道沿いに、この店の明かりが忽然と現れました。次にいつ店が現れるかも分からない状況の中、飛び込むことも一瞬考えはしたものの、咄嗟のことに決断しきれずそのまま通過。結局その後はそれらしき店もなく、六日町まで走ったところで現れたのが「の村」だったという顛末です。しかし、他に店の明かりもない小さな町で、日曜の夜遅くまで開いていた謎の店についてはそれ以来記憶に残り、今回初めて訪ねるに至ったのでした。
見本のガラスケースを置いた古めかしい店構えは、昔ながらの町のそば屋といった趣です。これはそばだけでなく麺類、丼物、定食まで取り揃えた町の食堂ということでもあります。そば屋ならまずはそばかという考えはありながらも、新そばの時期ならともかくこの時期ではさほど食指が動きません。本日二度目、道中三度目となるのを承知でチャーシューメンを所望しました。
濁ったスープと中太の縮れ麺を組み合わせ、巻きチャーシューで丼を埋め、中央にメンマ、なるとを乗せて、何故か春菊を添えたのがこの店のチャーシューメンです。春菊特有の香りがスープに溶け出し、全体が春菊風味になっているのは蛇足というのが個人的な感想ではありますが、麺とスープの相性は悪くありません。チャーシューは薄味ながらも柔らかく、なおかつ周りがしっかり焼かれていて、素材の旨味が凝縮されているようです。春菊はともかくとして、それ以外の部分については毎日でもいただけそうな完成度でした。
初めてこの店の明かりを見たとき、狐か狸に化かされたかのような唐突さを感じました。しかし実際には、お客が来るからこそ店を開けているわけです。暖簾をくぐると小上がりには二組の先客がおり、やがて揃いの半纏をまとった三人組の地元客が現れて、ビールと枝豆で乾杯を始めました。一日たった四往復の列車しか来ない町と聞けば、飲食店があること自体よそ者には奇跡のように思われますが、この通り飲食店は夜遅くまで開いており、よくよく見れば斜向かいには旅館もあります。小さな町にも人の暮らしが息づいていると実感させられた次第です。
店内ではまたも24時間テレビを放映中。走者は武道館まであと2km少々に迫ったようです。ただし到着を見届ける時間まではありません。店の裏を通過する最終列車の音を聞いてから席を立ちました。
★よしみや
魚沼市須原1517-11
025-797-2521
1100AM-2100PM
火曜定休
チャーシューメン850円
場所は昨日訪ねた越後須原の駅に近い252号線沿いです。以前この経路をほぼ同じ時間帯に通ったとき、およそ飲食店などなさそうな道沿いに、この店の明かりが忽然と現れました。次にいつ店が現れるかも分からない状況の中、飛び込むことも一瞬考えはしたものの、咄嗟のことに決断しきれずそのまま通過。結局その後はそれらしき店もなく、六日町まで走ったところで現れたのが「の村」だったという顛末です。しかし、他に店の明かりもない小さな町で、日曜の夜遅くまで開いていた謎の店についてはそれ以来記憶に残り、今回初めて訪ねるに至ったのでした。
見本のガラスケースを置いた古めかしい店構えは、昔ながらの町のそば屋といった趣です。これはそばだけでなく麺類、丼物、定食まで取り揃えた町の食堂ということでもあります。そば屋ならまずはそばかという考えはありながらも、新そばの時期ならともかくこの時期ではさほど食指が動きません。本日二度目、道中三度目となるのを承知でチャーシューメンを所望しました。
濁ったスープと中太の縮れ麺を組み合わせ、巻きチャーシューで丼を埋め、中央にメンマ、なるとを乗せて、何故か春菊を添えたのがこの店のチャーシューメンです。春菊特有の香りがスープに溶け出し、全体が春菊風味になっているのは蛇足というのが個人的な感想ではありますが、麺とスープの相性は悪くありません。チャーシューは薄味ながらも柔らかく、なおかつ周りがしっかり焼かれていて、素材の旨味が凝縮されているようです。春菊はともかくとして、それ以外の部分については毎日でもいただけそうな完成度でした。
初めてこの店の明かりを見たとき、狐か狸に化かされたかのような唐突さを感じました。しかし実際には、お客が来るからこそ店を開けているわけです。暖簾をくぐると小上がりには二組の先客がおり、やがて揃いの半纏をまとった三人組の地元客が現れて、ビールと枝豆で乾杯を始めました。一日たった四往復の列車しか来ない町と聞けば、飲食店があること自体よそ者には奇跡のように思われますが、この通り飲食店は夜遅くまで開いており、よくよく見れば斜向かいには旅館もあります。小さな町にも人の暮らしが息づいていると実感させられた次第です。
店内ではまたも24時間テレビを放映中。走者は武道館まであと2km少々に迫ったようです。ただし到着を見届ける時間まではありません。店の裏を通過する最終列車の音を聞いてから席を立ちました。
★よしみや
魚沼市須原1517-11
025-797-2521
1100AM-2100PM
火曜定休
チャーシューメン850円
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