日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - はやぶさ38号

2015-09-29 19:45:30 | 北海道
全11日間の長旅も、最後の長距離移動を残すのみです。最終の新幹線で帰路につきます。
七月に函館から帰京したときには、新青森を出ても空がわずかに明るかったのを記憶しています。それから三ヶ月近くが経ち、青函トンネルを抜けたところで現れたのは、とっぷり暮れた空に浮かんだ月が、陸奥湾を鈍く照らしている光景です。ところが、新青森に着いたときには、いつの間にやら冷たい風とともに土砂降りの雨が吹き付けていました。やはりこちらも不安定な天候だったのでしょうか。
東北新幹線に乗車し、東京駅で列車を降りたとき、肌に触れる空気の暖かさで帰着を実感するという場面がよくあります。去年に至っては、暖かいを通り越して暑いとしか言いようのない状況で、一挙に現実へ引き戻されるという経験をしました。明日から再び始まる日常のことは、まだ直視したくないというのが本音ではありますが、列車を降りた瞬間どのような実感が押し寄せるのか、少しだけ楽しみにしておきたいと思います。

★新青森1944/はやぶさ38(3038B)/2304東京

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