日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2021完結編 - 花咲温泉

2021-04-22 21:45:02 | 温泉
二年ぶりに花見の旅が実現しても、非常時故の制約は残念ながら出てきます。最も顕著な影響は宿泊事情に現れました。定宿のカプセルホテルが一連の騒動により休業に追い込まれ、今も再開されないのです。旅行者が減った影響で、宿の手配はできたものの、いずれの宿にも大浴場はありません。投宿の前に一風呂浴びていきます。立ち寄るのは花咲温泉です。
どのみち風呂に寄るならば、弘前へ向かう途中に行ければ好都合でした。しかし、夜桜の消灯が迫る状況で、風呂など浴びている場合ではありません。一通り見物してから入れるところを調べるも、大半のところが10時まででした。受付を締め切る時刻も考えると、それらについては外した方が賢明でしょう。11時までのところについても、このご時世なら早仕舞いしていてもおかしくありません。万一入り損なえば、朝風呂で埋め合わせるという選択も視野に入れつつ向かったところ、ネオンの明かりが灯っており事なきを得るという顛末です。
弘前市街から向かう場合、国道7号線を下ると右側に現れるのがこの温泉です。市街の中心から走っても10分ほど、四車線のバイパス沿いという立地は、つがる温泉を彷彿させます。ただし、どこへ行っても温泉がある土地柄故に、出番はなかなか訪れず、遠い昔に一度訪ねたきりでした。それ故に当時の記憶もおぼろげではありますが、館内は近年改装されたのかもしれません。広い浴場の中央には、茄子のような形をした浴槽が埋め込まれ、油臭のするやや褐色の源泉がそこから溢れて床を伝います。滑らかな肌触りも、塩辛いところもカプセルインの泉質によく似たものです。あちらを利用できない今回、埋め合わせができたことを幸いに思います。
さらなるおまけもありました。目の前を行く7号線の桜並木が投光器の明かりに浮かび上がっていたのです。風呂のついでに花見もできて、一石二鳥となりました。

★花咲温泉
弘前市大字津賀野字浅田987-1
0172-35-5550
600AM-2300PM
入浴料380円
泉質 ナトリウム塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 50.5度
pH 7.7
湧出量 毎分120リットル(動力揚湯)
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