日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北陸縦断花見の旅 - 朧月

2018-03-31 19:01:32 | 北陸
撮影者が多くて興ざめだと申しましたが、その理由がようやく得心できました。立山連峰の向こうから満月が昇ってきたのです。
最初の一時帰京から復帰して北鉄の電車を撮ったとき、撮影者が俄に集まりだしたのを見て、何かが起きると直感し、果たしてラッセル車がやってきたという出来事がありました。しかし何分鉄道とは勝手が違い、その場では勘が働かなかった次第です。
思えばあのとき、前夜に泊まった金沢で満月を眺めました。あれから四週経ったわけです。雪がようやく解け始めたその頃、桜が咲くまで旅を続けるなどと全く思っていませんでした。しかし瓢箪から駒の出来事が積み重なり、再び満月を眺めることになったわけで、そう思うと実に感慨深いものがあります。しかもただ眺めたというのではなく、いずれも絵になる場所で月が出たというのが出来過ぎです。
七時を回って残照がほぼなくなり、月の明かりが周囲を照らすようになってきました。金沢で眺めた煌々たる月とは違う、春らしい少し霞んだ朧月です。この月をもうしばらく眺めてから移動します。

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