本日の晩酌 - 魚真

物件の引き渡しは来月八日、遅くともその前日には荷物を積んで出発します。毎週土曜の晩餐も、これがひとまず最後です。
花見の旅による中断はあったものの、一月末からほぼ毎週、半年世話になってきました。それに伴い組み立ては次第に確立されていき、最近主役を張っているのは煮魚です。煮魚を重宝するのは持ち帰りに適しているからでもあります。焼魚は何といっても焼きたてに限り、天麩羅と並んで持ち帰りには向かないものの代表格です。それに対して煮魚なら、時間が経ってもそこまで変わるものではなく、残った分を翌日温め直しても、十分おいしくいただけます。しかし、盲点があったことに今更気付きました。電話口の店長から勧められたのは太刀魚の旨塩蒸しなる一品です。蒸し物なら時間が経ってもおいしくいただけ、温め直すこともできます。濃い味付けの煮魚と、淡い味付けの蒸し物を使い分ければ注文の幅も広がります。この教訓を直ちに活かせないのが残念ではありますが、金沢に行ったきりというわけではありません。帰京の折に試してみるのも一興でしょう。

刺身盛り
毛蟹
子持昆布
とこぶし
こち昆布〆天麩羅
鮎の有馬山椒煮
太刀魚の旨塩蒸し
鉄火巻