本日の晩酌 - BETTAKO

土曜の晩、ほぼ毎週世話になってきた「魚真」ほどではないものの、日曜はBETTAKOの世話になることが度々でした。それもひとまず今週限りです。
実は先週、久々に訪ねてみようと思いながらも見送りました。その理由はWebサイトに掲載された告知にあります。一連の騒動が表面化してからというもの、強きを助け、弱きを挫く卑劣な政策に、飲食店はその都度振り回されてきましたが、最も一貫した対応を採り続けた店の一つがこちらでした。無理無体への不平不満はおくびにも出さず、「要請」の範囲内でやれるだけのことをやるというのが店主の方針です。その方針は直近の朝令暮改にあたっても貫かれ、酒は出さずに営業する形が再び採られました。ただし、一つだけ変わったことがありました。お上による「要請」通りの施策に加え、当店独自の決まりとして、完全予約制が導入されるとともに、予防接種を受けていることが入店のための条件とされたのです。店内で飲食するにあたっての決まりと見受けられ、持ち帰りまで対象になると明記されてはいなかったものの、対象外との明記もありませんでした。万一前者だった場合、常連面して特別扱いを求めるのも憚られ、遠慮したのが真相です。しかし、ひとまず今週限りということになると、最後に訪ねておきたいと思うのは人情というものでしょう。接種はまだだと断りつつ持ち帰りを願い出たところ、幸いにも快諾されるという顛末です。
本日選んだのは夏野菜のピクルス、夏茄子の冷し浸しと平政のなめろうです。野菜の彩りもさることながら、なめろうに合わせるウニ味噌風味のすり流しにも夏らしさが感じられます。「不要不急の外出」「感染拡大地域との往来」が槍玉に挙げられているご時世ではありますが、職場の事情で月に一度は上京せざるを得ない見込みです。戻った頃には当店の品書きも秋らしくなっているのでしょうか。その頃にも再訪できることを願います。

莫祢氏
夏野菜の自家製ピクルス
夏茄子の冷し浸し
平政なめろう