日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

はまなす惜別乗車 - コサリ

2016-01-30 00:10:56 | 居酒屋
飲食店を選ぶとき、まず口コミサイトの得点を見るという「食べログ至上主義者」は、自分の考える以上に多いようです。しかし自分はそのような行動基準をよしとしません。得点が高くても自分の好みに合わない店は少なからずあり、逆もまた然りだからです。参考にするなら得点よりもむしろ口コミの数でしょうか。件数があまりに多ければ、一見客で混み合う可能性を覚悟しなければならず、ほどほどの件数ならば地元で根強い人気を誇る名店かもしれないと期待できます。もちろん常にそうなるわけではなく、また口コミがほとんどない店の中にも珠玉の名店はあるため、この経験則も決して万能ではないのですが。
このような話を持ち出したのは、三軒目の選択肢と少なからず関係があるからです。実は、「ふらの」と同じ小路にジンギスカンの有名店「だるま」の本店があります。深夜でも長蛇の列ができているこの店が、今日に限って待ち客がいない状況だけに、試しに入ってみるかという考えが一瞬頭をもたげました。しかしそれは見送りました。というのも、件の口コミサイトで圧倒的な口コミ数と高得点を誇る人気店だけに、深夜でも一見の観光客で混み合っているという事態が懸念されたからです。そのような事情に加え、ジンギスカンの代わりになる店の心当たりもありました。その「コサリ」を三軒目とします。

初見の店ではありますが、都内にある支店には何度か世話になっています。東京タワーを見上げる東麻布の商店街にある、喫茶店風の瀟洒な店構えと店内が好ましく、カウンターで一人焼肉ができる貴重な店です。その本店が札幌にあるのは以前から聞いており、店の前も何度か通りがかってはいて、今回ようやく立ち寄る機会が巡ってきました。
小洒落た支店とは対照的な、煙がもうもうと漂う焼肉屋らしい焼肉屋というのが、通りがかったときの印象でした。しかしいざ入ってみると、外観の割には小ぎれいという印象を受けます。ただし「焼肉屋としては」ということであって、喫茶店風の支店と違い、質実剛健たる焼肉屋とでも形容すればよいのでしょうか。居酒屋と違い、何分焼肉屋に入る機会は限られるだけに、この雰囲気を的確に表現するのは難しいものがあります。しかし、カウンターが一本伸び、一人で焼肉ができるところは支店と同様です。カウンターには七輪がいくつも待機しており、席に着くやその一つが自分の方に運ばれてきました。
三軒目ゆえ何品も選べるわけではないものの、七輪で暖をとりつつ呑むサッポロクラシックは上々です。常連からママと呼ばれる女性店主が仕切る小ぢんまりした雰囲気も好ましいものがあります。やはり、自分には「だるま」よりもこちらの方が合っていました。

コサリ
札幌市中央区南七条西5
011-531-6859
平日 1800PM-300AM(LO)
日祝日 1800PM-2200PM(LO)
大晦日休業

サッポロクラシック×2
白菜キムチ
上ホルモン

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