日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

関東一円はしご酒 2015初秋 - まるます家

2015-09-13 09:11:49 | 居酒屋
常々申している通り、なまじ休むと腑抜けになります。しかし、貴重な週末を三度続けて棒に振るわけには行きません。堕落しそうな我が身を奮い起こして日帰りの活動に出ました。鉄道博物館の巡礼にかこつけて、沿線の酒場を巡るのが本日の主題です。まずは9時の開店に合わせて赤羽の「まるます家」に乗り込みます。
常時満席、場合によっては行列覚悟の人気店ではありますが、開店10分後ということもあり、店内はざっと五分の入りで、どの位置も選び放題という状況。選んだのはW型をしたカウンターの左上、正面にはカウンター、右前方には通りに面した鰻の焼き台、左前方には小窓で仕切った厨房と、店内の全貌が見渡せる好位置です。しかし、特等席を確保して悦に入っていたのも束の間、次から次へとお客が入り、九時半を過ぎると待ち客が出始めました。少なくとも土日に関していえば、この店で確実に着席するためには、開店と同時に入るか、遅めの時間を選ぶかのいずれかなのでしょう。今後の参考にしますφ(. . )

前回ここを訪ねたとき、盤石の横綱相撲と評しました。これは、年季の入った店内、壁面を埋め尽くした短冊の品書き、手練れの一人客が居並ぶカウンター、各自の持ち場できびきび動くおばちゃんに板前など、あらゆる点が大衆酒場として完成し尽くされているということに他ならず、その印象は今回も当然ながら変わりません。しかし、再訪して初めて気付くことも往々にしてあるものです。今回に関していえば、コの字型を二つ並べたカウンターの造りということになるでしょうか。
一見すると左右対称に見えながら、厨房に向かって右半分は完全に閉じ、自分がいる左半分の片隅だけが途切れていて、そこから客席との間を行き来するように造られており、右半分をおばちゃん一人が、左半分を二人組のお姉さんが仕切っているのもそのためなのでしょう。左右のカウンターから出た注文を、それぞれを仕切るおばちゃんとお姉さんがまず受け、次いで中央に鎮座する筆頭格のおばちゃんが、名調子と言うべき口調で厨房に伝える様子も眺めていて楽しいものがあります。東京の北の聖地は今回も絶大なる安定感を見せてくれました。

まるます家
東京都北区赤羽1-17-7
03-3901-1405
900AM-2130PM
月曜他不定休

長陵三合
鯉生刺
水ナス新香
牛すじ煮こみ
なまずから揚

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