日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

関東一円はしご酒 2015初秋 - モスバーガー宮原東口店

2015-09-13 12:41:51 | MOS
大宮で降りるかというとさにあらず。高崎線にそのまま乗り、一駅先の宮原で降りました。目当ては駅前にある新MOSです。
新MOSといっても、開店したのは二年前です。往年の自分なら、未踏のMOSが一軒でもあれば気が済まず、ましてや二年も放置するなど考えられないことでした。しかし、後年MOSがその他の外食チェーンと大差のない安普請の店舗に成り下がり、それと同時に自身の興味も次第に失せて、骨董品級の古い店舗だったり、経路上にたまたまあったりなどの事情がない限りは、MOSに立ち寄ることもなくなって現在に至ります。MOSに寄るのは六月の浅草以来、新規の店舗に関して言えば実に正月以来です。
一時の最悪期こそ脱したとはいえ、よくも悪くも現代的なMOSです。店内の造りは総じて安っぽく、特に張りぼてのテーブルと仕切り壁はみすぼらしくて辟易させられます。しかし、弧を描いたレジカウンターが独特で、その直上の天井が、レジカウンターに合わせるかのごとくに一段下がり、そこが赤く塗られてダウンライトが埋め込まれ、カウンター周りを明るく照らすようになっていて、とかく単調になりがちなビル内の店舗に、適度な変化を与えているようです。
客席の中央には、向かい合わせで10人座れるカウンター席があって、各席につき一つずつコンセントが設けられており、このあたりは都会の店舗らしい配慮ということになるでしょうか。しかも、張りぼてのテーブルに対し、こちらのカウンターには寄木が奢られています。往年の店舗によく見られた、玄関脇の作り付けのテーブルを、現代的に再構成したのがこのカウンターということになるかもしれません。

ちなみに、ハウピアシェイクなるものがあったためこちらを注文。ハウピアといえば、思い出すのは二昔前にあったハウピアサンデーです。アイスにココナッツ風味の熱いソースをかけたのがその正体で、ハワイから持ち込んだという触れ込みより、兎にも角にも強烈なのはその甘さでした。
思うに、「激辛」を謳うものは世の中にごまんとあります。これに対し、ありそうでほとんどないのが「激甘」ではないでしょうか。その点、「激甘」と形容するにふさわしいのがこのハウピアサンデーで、少なくとも自分の半生で経験した中では、次点を大きく引き離す最高峰と断言します。これは限度を超えた甘さということでもあり、傑作かといえば全くそのようには思いません。しかし、「期間限定」と称する無数の品々が現れては消えて行く中、今なお鮮明な記憶として残っているのは、それだけ強烈な甘さだったからに他なりません。
そのハウピアの名を引き継いだハウピアシェイクは、夏の風物詩玄米フレークシェイクを二回りほど小さくしたような出で立ちながら、上からかかったソースは紛れもないハウピアサンデーの味です。二十年の時を経て、若かりし頃の記憶が蘇ってきました。

モスバーガー宮原東口店
さいたま市北区宮原町3丁目824-1 JR宮原駅ビル1F
048-669-2110
700AM-2300PM
第5024号

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