ひとりよがり日記

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エヴァで多くの人が気付いていないこと その8

2017-06-11 00:39:00 | 日々雑記
前回の閑話休題で予告したように、今回から、エヴァの考察シリーズ最終章に入ります。


そして、今回はその導入部として、『2.0の呪縛』について触れたいと思います。







・・・『2.0』ってことは、つまり映画館で上映された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』↓のことです。
(0の中の斜線の有無は今回のポイントではないので気にしない方向で)







一方で、DVDやBDで発売された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』はバージョンアップされて『2.22』↓となった訳です。




(日に焼けてちょっと黄色くなっちゃいました)


この『2.22』にバージョンアップされる際に、1000箇所以上が修正され、尺も4分近く長くなるという、ちょっと普通には考えられない程に手が加えられたことが話題となりました。





んで、当然ながら私も発売日に購入して観たのですが、その視聴中にあることに気が付きました。



それは・・・











映画館で2.0を観たときにあったはずの画像が無い!







ということでした。




それは、碇と冬月が母なる大地を見下ろして会話するシーン↓でのことです。




※クリックで拡大↓





ただ、これは、あくまで私の記憶上の話であって、ヱヴァ『破』2.0の映像(映画館で上映されたバージョン)を現状では確認する方法が無いという点からもわかるように、不確実極まりない話だということは自覚しています。






・・・それでも、私の記憶にはあるんです。





こんな感じの画像↓が・・・








(※左右逆だったかも・・・)






要はですね、2.0(映画館で上映されたバージョン)では、2.22のこのシーン↓でいうところのおそらく中心部分の拡大画像が示され、そこに謎の四角い構造が存在していたと私は記憶しているんです。









・・・『破』は映画館で2回観たのですが、この四角い構造↑が何を意味するのかさっぱり判りませんでした。でも、おそらく極めて重要な情報なんじゃないかと心に刻んだ覚えがあります。




しかーし!




BDが発売された際に『さぁ、じっくりと見て考えよう』と意気込んで観たら、無くなっている(別のカットに差し替えられた?)じゃありませんか。いや、マジで途方に暮れました







・・・それから2年半後、件の四角い構造の記憶などほぼ消え去った頃に『Q』がついに公開され、私も初日に見に行きました。


そしたら、私の記憶にある四角い構造に似ている奴が登場している↓訳ですよ。







いや、もうあまりに唐突で、別の意味で途方に暮れました








・・・でも、そのおかげで色々なことが頭の中でやっと繋がったんです。



ということで、今回は、その繋がったことを説明していきたいと思います。











<世界の構造>


『エヴァで多くの人が気付いていないこと その2』でも触れましたが、エヴァの世界では、○○○インパクトによる世界の終焉と再生が繰り返されてきたと私は考えています。



『Q』のカヲル君だって○○○インパクトのことをこんな感じ↓に継続的な表現で説明していますしね。






カヲル 『・・・この星での大量絶滅は珍しいことじゃない・・・しかし、リリンは自らではなく世界の方を変えていく・・・』






尚、○○○インパクトにより世界が再生された際、過去の歴史もひっくるめて世界の設定が改変されるため、改変後の世界に生きる当事者(改変された知的生命体)の視点で考えると、世界はあくまで過去から現在まで連続しているものと認識されているはず・・・と私は考えています。



だから、私の考えが正しいと仮定すると、エヴァのTV版・旧劇場版・新劇場版で言及されるこれらのナンバリング↓は、あくまで認識上の順番であって、実際のものとはかけ離れているということになるはずです。



セカンドインパクト
ニアサードインパクト
サードインパクト
フォースインパクト




つまり、この、エヴァの世界でセカンドインパクトの跡地と呼ばれているもの↓は、一つ前の世界(TV版の前にあったであろう世界)で、その世界におけるエヴァによって引き起こされた○○○インパクトの跡地というのが真相なのではないでしょうか。







んで、この考えを踏まえた上でコレ↓が何かと考えると・・・























一つ前の世界のネルフ本部の跡地





じゃないかな?
と私は考えているんです。



なぜならば、その発想を出発点とすることで、○○○インパクトの発生機構をうまく説明できるかもしれないんです。
(※ただし、全部ではなく一部の○○○インパクトについてだけですが・・・)










<○○○インパクトの発生機構>


ではここからは、『Q』において、仮にフォースインパクトが中断せずにそのまま起動していたらどうなったか?・・・という形で話を進めたいと思います。




まず、思い出して欲しいのですが、『Q』においてフォースインパクトが中断する直前はこんな状態↓でした。










んで、そのフォースインパクトをさらに細かく見るとこんな感じ↓になってます。





※クリックで拡大↓






そして、ここで最も注目すべきなのは、ガフの扉の中心部で回転しているこいつ↓です。










といっても、画像補正して拡大しても今一つ判り難いので、斜め下から見上げた形の図にするとこんな感じ↓になります。







・・・この構造、何だと思います?




私は、中心の球こそが、フォースインパクトの要であり、この世界の終焉と次の世界の再生に繋がる何かなのではと考えています。
尚、説明の便宜上、今後これを『世界の種』と呼ぶことにします。

そして、『世界の種』の周囲にあるのが、『世界の種』を三次元的に封じ込めている封印柱という寸法です↓
(※回転する『世界の種』を主体とした回転座標系におけるXYZ三次元と考えて下さい)










んで、この封印柱ですが、『柱の長手方向の動きを阻害する』という単純なルールが付与されているんじゃないかな~って考えています。

つまり、私の考えが正しいとすると、本来はこの形↓で『世界の種』を封印出来るはずってことです。




※クリックで拡大↓




しかし、例えば、話を判り易くするために上の図の中の封印柱④だけに着目して考えてみると、この封印柱④が阻害しているのはZ方向の動きだけなので、実は封印柱④それ自体はX方向とY方向には動けてしまうんです。


それを回避するため、封印柱④自体のX方向とY方向の動きを阻害するサブ封印柱を設置するとこんな形↓となります。








そして、このサブ封印柱を、残りの封印柱①②③⑤⑥にも適用してやることで、最初の形↓になるって寸法です。









・・・次に考えるべきは、『世界の種』の大きさです。





その答えは、『ネルフ本部』の周囲から上に向けて平行に放たれる赤い光↓から求められます。



※クリックで拡大↓





わかりますか?
封印柱の端が、赤い光の少し外側にはみ出しているんですよ。

そう、つまり、『世界の種』は、その周囲に配置された封印柱が『ネルフ本部』より少し外側にはみ出す程度の大きさなんです。






・・・ここで、これまでの情報を盛り込んだ上で、フォースインパクトが中断する直前の状況を整理するとこうなります↓










そして、○○○インパクトとは、この状況↑を出発点として、『世界の種』を封印から解放する儀式だと私は考えています。






・・・これで準備は整いました。

さぁ、フォースインパクトを起動させてみましょう!!











<フォースインパクトの起動>


フォースインパクトを起動がどのような形になるのかは、『世界の種』『ネルフ本部』『黒き月』の位置関係から推測してやれば良いんじゃないかと思います。

要は、単純に考えてやれば良くて、地面からせり上がってきた『黒き月』が『ネルフ本部』をそのまま押し上げて『世界の種』の下にぶつかるんじゃないかなってことです。

でも、仮にその考えが正解だとすると、封印柱がちょっと邪魔です。



となると・・・




封印柱をまず取っ払ってしまえば良いのでは?





という考えもあるのですが、仮に封印柱をいきなり全部取っ払った場合、何となくコントロールが失われて無秩序なことが起きそうな気がしませんか?

なので、フォースインパクトの一番最初の処理は、おそらくですが『世界の種』の封印を限定的に解除することになるんじゃないでしょうか。

具体的には『世界の種』にぶつかってくる『ネルフ本部』の方向の封印柱(Z方向の封印柱)だけを解除するものとなるはずです↓




※クリックで拡大↓





・・・そして、『黒き月』に押し上げられた『ネルフ本部』が、この状態↑の『世界の種』に下から近づいて行く↓と・・・










・・・まるで元からそのために造られていたかのように、ネルフ本部の凹部に『世界の種』がすっぽりと収まります↓











・・・その状態から『ネルフ本部』が『黒き月』に更に押し上げられると、『世界の種』はネルフ本部の凹部に完全に収納され、その周囲に展開していた封印柱は、凹部の縁に押されて起立させられる↓こととなります。
(※Z方向のサブ封印柱が解除されているので起立は阻害されない)











んで、このように合体した『ネルフ本部』と『世界の種』は、『黒き月』に押し上げられて更に上方に移動する↓ことになります。







尚、起立した封印柱が上方への移動を阻害しそうな気もしますが、まぁ、『黒き月』の膨大な質量に抗うのは無理なんじゃね? と思う次第であります。









・・・そして最終的には、『ネルフ本部』と『世界の種』は、ガフの扉の最上部にまで辿り着くはずです↓












・・・さて、ここからは『破』の加持さん↓にも協力してもらって話を進めます。


加持 『セカンドインパクト・・・』









①『ネルフ本部』と『世界の種』がガフの扉の最上部にまで辿り着き、ガフの扉の最上部を押し上げます↓

※クリックで拡大↓







②封印柱の先端がガフの扉の最上部を突き破って上側に突き抜けます↓

※クリックで拡大↓







③封印柱がそのまま上側に突き抜けていきますが、サブ封印柱はガフの扉の最上部に引っかかってし押し下げられます↓(※長手方向の動きではないのでサブ封印柱は動いてしまう)
そして、『ネルフ本部』がガフの扉の最上部に衝突して一連の上昇が停止します。

※クリックで拡大↓







④『ネルフ本部』の衝突によりガフの扉の最上部が破裂して『世界の種』が上方に解放されます↓(※今まで上昇してきた運動エネルギーにより上方に放出される)
そして、ガフの扉の最上部が無くなったためサブ封印柱は元の位置に戻ります。

※クリックで拡大↓







⑤三次元的に封印されていた状態から解き放たれたことにより、『世界の種』がその力を発揮し始めます(要は三次元的に拡大し始めます)

※クリックで拡大↓







⑥『世界の種』による世界の終焉と再生(※情報不足により詳細不明)
 


尚、世界の再生は、ガフの扉の直下が南極になるように再生されると私は考えています。

そうすると、セカンドインパクト後に日本が常夏の気候(赤道直下近辺)になってしまったことも、地軸がズレた結果でも何でもなくて、再生後の位置がたまたま赤道直下近辺だったということで簡単に説明可能なんですよ。

というか、地軸を傾かせる程のエネルギーって、地球全体をマグマの塊に熔解してもお釣りがくるレベルですよ。マジで。

『そんなエネルギー受けて生物が生き残れるわけ無いじゃん』って、エヴァのTV放映時思った記憶があります。







⑦全てが終わった後、ガフの扉の最上部がフォースインパクトの跡地として起動位置に空間的に刻まれ、その中心部に『ネルフ本部』と封印柱が残されます↓

※クリックで拡大↓






・・・これが、私の考えるフォースインパクト(セカンドインパクト)の全体像なのですが、いかかでしょう。

大雑把ではありますが、一応は辻褄が合っているように見えませんか?













<画像が削除されたのは何故か>


最後にですが・・・上述した私の記憶や考えが正しかったとすると、映画館で上映された『破』(2.0)のセカンドインパクト跡地の中心部の画像が削除されたのは何故か?という至極真っ当な疑問が残ります。


この疑問に対する回答は・・・正直なところよく判らないというのが実情です。


そりゃ、『情報の出し惜しみかな?』とか、『ストーリーに誤解を与える可能性の高い情報だしなぁ』とか考えたりもしますが、いくら考えても推測の域を出ないので、お手上げです。


ただ、間違いなく言えるのは、一度出した画像を無かったことにするというのは、想像以上に難易度が高く、大きなリスクが伴う行為だということです。



だって、考えてみて下さい。




何の策も無しに画像を削除(差し替え)したとすると、その行為自体が皆の注目を集めることになり、隠したかった情報を逆に目立たせることになりかねません。




ここで、作り手側が選択した策が・・・








『木の葉を隠すなら森の中』作戦




だったのではないかと私は考えています。






・・・さぁ、ここで、今回の最初の話題を思い出して下さい!


そう、『破』が2.0から2.22にバージョンアップされた際に、1000箇所以上が修正されたという話題です。


つまりこれは、『1000箇所以上の修正』という『森』の中に、『セカンドインパクト跡地の中心部の画像削除』という『木の葉』を隠したのではないかと、私は言いたいんです。


そう考えると、この1000箇所以上の修正の事実が、DVDやBDの発売前から積極的にアナウンスされていたというのも、ひょっとして作戦の一環だったのでは・・・
とか邪推したくなるってもんです。






・・・ちなみに、この『セカンドインパクト跡地の中心部の画像削除』が私の勘違いや妄想だった場合には・・・恥ずかしいのでこの考察消すからね(てへっ)









・・・
ということで、今回はここまで。

次回をこうご期待!