本と趣味の日記

自分の読んだ本と趣味(ガーデニング等)の日記

象の背中

2007年11月18日 23時44分10秒 | 読んだ本
題名:象の背中
著者:秋元康
出版社:産経新聞出版
感想:
今秋に映画化される秋元康の小説ですが、まだ読んでいる途中です。
読んでいる途中にも関わらず、このブログに紹介したのは、この小説の
アニメをWebで見て、とても良かったので、それを紹介するためです。
象の背中
小説の設定では、子供は大学生と高校生なのですが、このアニメの場合は
子供が小さいので、小説には感情移入できない所もあるのですが、この
アニメには共感できる所が多くありました。
先月、めざましテレビで少し紹介されていて、その時に涙腺が緩んでしま
った事もあり、1人じゃないと見れないなと思っていましたが、今日やっと
見る事が出来ました。案の定、ぼろぼろ泣いてしまいました。
家族を残して死んでしまう父親と、残された家族の悲しみが描かれています。
特に小さいお子様がいるお父さんは、見てみてはいかがでしょうか。
子供との接し方が変わると思います。

佐賀のがばいばあちゃん

2007年08月27日 23時44分32秒 | 読んだ本
題名:佐賀のがばいばあちゃん
著者:島田 洋七
出版社:徳間書店
感想:
以前から気にはなっていましたが、「佐賀北高校優勝!!」を
きっかけに買ってしまいました。
がばいばあちゃの言葉で、一番心に残る言葉は次の3つです。
「拾うものはあっても、捨てるものはない」
「他人に分からないようにする事が本当のやさしさ」
「こけたら笑え。自分がこけたらもっと笑え。」
このような、がばいばあちゃんの言葉や生き方は、「物のない時代」
の正しい生き方の見本だと思います。
「物のない時代」とわざわざ指定しているのは、3歳児を育てていて
今の「物のあふれている時代」の子供達に、この価値観を押し付ける
事が正しいことなのか悩んでいるからです。
自分の子供時代は、物はないかあっても高かったので、好きなものは
買ってもらえませんでした。だから、自分のできる範囲で努力する事
その中で満足する事を学んで来たのですが、今の「物があふれている
時代」の子供達にこの価値観は必要なのかと思う事があります。
「物があふれている時代」にはそれにふさわしい価値観があり、それを
教える、または自分で考えさせる事が、これからの時代の子供達や
大人に必要なのかもしれません。
それがどのような価値観なのか、私は今は分かりませんが。。。

幻夜

2007年03月30日 23時08分27秒 | 読んだ本
題名:幻夜
著者:東野 圭吾
出版社:集英社文庫
感想:
「白夜行」の続編。という帯につられて読んでしまった。
東野圭吾の本は、「白夜行」「手紙」に続いて3冊目。
読み始めは、「白夜行」の続編というよりは、ほとんど
同じじゃんと思うが、読み進んでいくうちに、やっぱ
違うな、続編っぽいなと思うようになってくる。
完全な続編じゃなくて、続編っぽいっていうのがいい感じ。
謎が腹八分目位でちょうどいい量で、謎解きのペースも
ちょうどいいスピード感でなので、一気に読める。
ただ、部下の家に泊まっている時に震災にあって、部下の
家族が全員死んだから部下に成りすますというのは
少し無理があるんじゃないか?と思った。
推理小説のネタが出尽くしている感もあるので、最近は
それくらい強引な謎解きでないと面白くないのかな。
でも、面白い本なので、5点満点で4点。

半落ち

2007年03月24日 23時38分08秒 | 読んだ本
題名:半落ち
著者:横山秀夫
出版社:講談社文庫
感想:
言わずと知れたベストセラー小説。
映画化された時に気にはなっていたが、その頃は推理小説
嫌いだったので読まなかった。最近、東野圭吾、ダン・
ブラウンを読むようになってから、推理小説が面白くなって
きたので、今頃この本を読む事になった。
事件を起こした犯人ではなく、刑事、検察官、新聞記者、
弁護士、裁判官、看守の主観を通して、犯人を客観的に描写
する手法は、当然ながら推理小説としては常套手段なんだろう
なぁ。今まで歴史小説ばっかり読んできた私としては、新鮮
な感じがする。
犯人が犯行後の二日間に何をして、なぜ後一年生き延びようと
しているのかが謎であり主題となっているが、その謎が分かった
時に、「えっ、それだけ。。。」というのが読後の感想。
犯人が2日間について黙っている理由が、ちょっと浅いので
犯人に感情移入できなかった。
でも、謎を深めていくまでのストーリは良かったので、5点満点
で3点ってところ。