goo blog サービス終了のお知らせ 

ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

彷徨える日本人

2010-04-22 23:59:37 | 旅々愁想
今日は 初めての お客さん
毎回 数人は 初めてのお客さんに会える
ありがたいし 嬉しい


だって まだ眠ってる
新しい楽器に 会えるわけだし・・・
うん 人より 楽器に会えることが嬉しいわけなだな


ふうん



でも 今日の人は 不思議だった
韓国についてから 電話があって
○○先生の紹介で メンテに来てもらいたいと


○○先生って 誰?
初めて聞く名前だけど
そんな演奏家 いたかな・・・


でも 韓国語だと
似たような名前が多すぎて
僕の記憶から 抜け落ちただけなんだろうな


そう思ってたんだけれど


さて 昨夜
テジョンの仕事の帰りに 電話があって
どうやら その○○先生


なんか よく分からないのだけれど
今日の仕事先まで 車で送ってくれるという
故に 最寄の安国駅で 9時に会おうと


で 9時過ぎに会って
車に乗って
一生懸命 誰だっけ?って 思い出してた


遠まわしな質問を つなぎ合わせようとしていると
彼女から 名乗ってくれた
どうやら ○○先生とは 調律師らしい・・・


ふうん


「は? どこで会ったの?」
『二年前のセミナーで会いました』
「はあ そうっすか・・・」


当日になって やっと分かったのは・・・
韓国の調律師の仲間の中で
僕が訪韓をすることが 伝わってたらしくて


その中の一人の ○○先生が
ピアノのお客さんの家にある チェンバロを
メンテして欲しいと そんな感じ


○○先生と お客さんと 三人で飯を食べて
その後 とある人の家に行き
とんでもない方向に 話が動きだしたのは また別の機会に


寝不足 ヘロヘロで帰宿して しばらくすると
日本から 初めて訪韓したチェンバリストから電話
『到着したよー!』


ヨーロッパなら慣れてるのだけれど
アジアは 初めての演奏旅行
なもんで かなり不安が蓄積していた様子


一緒に食事をしよう ということになり
ホテルまで行くと まるで救世主降臨のような歓迎をしてくださり
こちらも 久しぶりに日本語で ベラベラ


実は まだ 25日のコンサートの
楽器のインフォメーションが 分かっておらず
かなり 心細かったとか・・・


『もう アモス君には 足を向けて眠れないよ』
「え? 今まで 足を向けて寝てたんですか?」
『もちろん!』


彼女は お酒が飲めないし 辛いものも苦手というし
一時期 体調を崩したことがあったから
ホテルから 比較的ちかくの南大門市場へ


ガイドブックで予習してきたらしく
サムゲタン チジミ ビビンバ を注文!
我々二人では 死ぬほど頑張っても お残ししてしまいました・・・


「これって まるで小説のような展開ですよね」
『そうだよねー どうなるのかなー』
「とりあえず 芥川賞的な結末を 期待しましょう」


さて 明日から三日間
いいコンサートになるように
僕等は 様々なシュミレーションに基ずいて
様々な作戦を出し合ったのだけれど・・・


良いコンサートになりますように!

勾玉を忘れた日

2010-04-22 02:00:58 | 旅々愁想
新幹線に乗って
ソウル駅に着いたのは
23:40過ぎ・・・



タクシー行列
だから 傘を買って 地下鉄へ


25時を過ぎた頃 ようやく帰宿


朝飯しか 食べてなかったし
9時間 ぶっ通しのメンテだったし
何やってんだか・・・


明日 というか 今日は
午後が空いてるハズなんだ
今のところ


ただ 不穏な電話があって
明日9時に 最寄駅で 拾ってもらうんだけれど
それが誰で 何のためなのか よく分からないんだよね


明日は明日の雨が降る
というか
今日か・・・






Who am I ?

2010-04-20 23:09:34 | 旅々愁想
4台の楽器とまぐわって
ホンチャンとの約束も
半分だけ守って・・・ 帰宿


久しぶりに 一人で晩飯!
嬉しい!


宿の近くの 海長吟という店へ
メニューを見ても 一人で食べきれるモノは・・・
ホタテを 10個も モゴモゴ モゴモゴ


イヒヒ


今回は 本を一冊も持参しなかったので
テレビなんぞを ボンヤリ 見ながら
マッコリを ゴクゴク ホタテを モゴモゴ


すると 店長らしきオジサンが 話しかけてきた
「一人で来たの?」
『えー はい』


まさか 紫の猫と一緒だ
なんて 言えなかったし


すると 彼は 向かいの席に 
ドッサリと 座り込んで
いろいろ 話かけてきた


うーん せっかくの 一人な時間なのに
わずらわしかったけれど
ちょっとだけ いろいろ 興味がひかれたんだ


どうやら 彼は この店の店長
アメリカで アジア料理をやっていた話や
シルクロードへ行け! という話や


盛り上がってきたところで
壁にあった カレンダーを持ってきて
「これは オレが撮った写真だ」


ふうん


というか しばし 写真に見入ってしまった
その写真が その先にある被写体まで
ストレートに辿り付けるくらい 透明だったから


仏像とか
仏画とか


カレンダーのタイトルは
Who am I?
ナヌン ヌグインガ?


彼は 仏教徒
万里の長城や インドの話をしながら
ブッダの奥行きについて チラリ


ふうん


そしたら いきなり 席を立って
新しいカレンダーを 持ってきて
「ソンムリヤ (プレゼントだ)」


ありがと


ホトケの顔は
怒ってるのか シラケてるのか
笑ってるのか 考えてるのか


僕の心のままに いろんな表情になる


「オレは 平和が好きなんだ」
彼は 写真に見入る僕に向かって
突然 話始めた


ふうん


飲みかけの マッコリを
彼にも すすめながら
何度も 乾杯をした


『この寺には 観光で行けるの?』
「行けないから 行きたければ電話しろ」


平和は たるんだ状態じゃないよね
争いさえ ひるむほど
人間のエネルギーが 溢れてなければいけないんだ


笑顔だけでもなく
ましてや
反戦という 拙い平和ごっこでもなく


彼の写真には
空想力で描かれた
鏡のようなブッダが たくさんいた


僕は誰?


キリスト教的な 神様という 求心力の前に
そこで運動する この ひとつの命は 何?
僕は 遠心力でも求心力でもない・・・


かといって
不器用な楕円を描きながら
彷徨っている 僕は 何?


とても素敵なクエスチョンを ありがと
また 食べに行くよ
僕が 誰だか 分からないまま 






歪んだナルシスト

2010-04-18 01:06:55 | 旅々愁想
あー パボ パボ パボ パボ
(あー バカ バカ バカ バカ)
あー ミアネ ミアネ ミアネ ミアネ
(あー すまん すまん すまん すまん)


これだから ナルシストで
自信過剰 自意識過剰 自分大好き人間は
一人の世界で 妄想の中で 自滅するんだよね・・・


えー とっても良い人でした
というか むちゃくちゃ 楽しかった


インサドンで 緊張しながら 周辺を見回してると
携帯で電話する人 発見!
数秒後 僕の携帯が 蝉時雨! (着信音=ヒグラシがカナカナカナ)


で 1年半ぶりの再会に 握手!
恐らく 日本人向けの 明瞭な韓国語
うん すっごく分かりやすかった!


「何が好きですか?」
『韓国料理は 全部 好きです!』
「じゃ チョッパル(豚足)は?」


『嫌いじゃないです』
「クルは?」
『クル?クル? 好きです! 好きです!』


というわけで 牡蠣をタラフク モグモグ!
僕の中で 好きな動物性たんぱく質の順番は
貝 魚 二本足 四本足・・・


彼は ライア(リラ)奏者
9時まで リハーサルだったそうです・・・
疑って 本当に ごめんね


僕が一番 嫌いなことは
憎まれるより ねたまれるより 疑われることなんだ
それなのに 僕は彼を 疑ってたんだ・・・


ふうん


彼は 日本好き
何故か オフコース ヤノアキコ ヤマシタタツロウ
日本人より 詳しく知っていて


途中から 僕が オフコースを
同時通訳しながら 一緒に歌ってた・・・
彼の日本語と 僕の韓国語で


I love you とか
さよなら とか・・・


ちょっと 再現しよう


流されて 流されて 僕のところへ
(流れる 流れる 僕へ)
切ないね あなたの 白い肌
(哀しい あなたの 白い皮膚)
ああ早く 九月になれば ウォオオオー
(おー早く 九月になれれば ウォオオオオー)
I love you woo woo


うーん 微妙だ
野郎二人で こんな歌
声を合わせて 歌ってるなんて・・・


でも 奥さんもいて 娘も二人いて
カズマサ・オダの声は 女性的だ
なんて言って 盛り上がった後 彼は言ったんだ 真顔で


「クレド ナー ホモセクシャル アニエヨ」
(だけど 僕は ホモじゃないよ)


すまん 本当にすまん


5月に 日本に来るっていうから
じゃ 一緒に飲もうって 盛り上がって
その前に 火曜日に もう一度会って
調律のワークショップをやろうって・・・


聞けば
日本でいう東大の ソウル大学出身で
デザイナー目指してたけど 音楽家になって


ふうん


はずかしかったよ
ごめんね ホンチャン
こんな 僕で・・・


で 年齢の話になって
彼は 僕より2歳下の 44歳で・・・


韓国は儒教の国だから
年齢は とっても重要なんだ!


ああ いろんな意味で ごめんよ
でも 日本に来たら
日本酒 死ぬほど飲ませてあげるから 許してね!


彼には
絶対に パスポート
見せられないな・・・


おやすみ



みさを

2010-04-17 20:50:35 | 旅々愁想
二日目で すでにハチャメチャ
うん これぞ韓国
3台の楽器とまぐわって ようやく帰宿


この国の出張の前には 
刃物研ぎがかかせない
今日 さっそくメンテというより修理・・・


自分の為に ちょっとだけメモしとこう
ノイペルト フタ ぶっ壊れてた
日本の演奏家を捕まえてあげた
韓国の情報をもらった・・・


すでに 酷使された視力はヘロヘロ
本来なら これで 酒飲んで グッスリ!
な ハズなんだけれど


ここからが ???な夜なんだ


08年のツアーの時に知り合った音楽家
かなり 僕のこと 気に入ってくれたらしく
時々 突然 メールが来て 酒を飲もうといってくる


で 今回
どこから情報がもれたか 分からないのだけれど
僕の訪韓を知っていて 今回こそ 是非! というわけで


17日に会いましょう と 英語で書いてあった
なんだか 分からないのだけれど
ふうん と思って OK牧場と答えた


でも 18時くらいに 
まだ仕事が終わってなかったから
電話をしてみたんだ


きっと じゃ また別の機会にって
言ってくれるかな と思って
そしたら 終わるまで待っていてくれるという・・・


で 全て終わって 演奏者の家から電話したんだ
そしたら 21時半に インサドンで会いましょう って
え? 夜9時半から飲むの?


演奏者に 「韓国人は こんなに夜遅くから約束するの?」
そしたら 『そんな人はいない 不思議ね?』
だから 「そうなんです 不思議なんですよ」


でも 約束は約束だし・・・


だから これから 行ってくるんだけれど
まさかの まさかなんだけれどさ・・・
僕は 女性にはモテないけど そっち方面の人に ちょっとモテるから・・・


あ その人は男性なんだけどさ
ハハハ まさかね


きっと いい人なんだよ


そう信じなきゃ こんな時間から
よく知らない人と 会いに行く勇気が湧かないからさ・・・
明日も朝から 仕事だし・・・ 


あ もしかして 隣国のスパイだったりするのかな?
スカウトされるのかも!
うん 急に元気になってきた! 
ホラれるより はるかに明るい妄想だ!


では・・・ 楽しい夜に なりますように・・・