花遍路

山登りの徒然にとりためた写真をご覧ください。

北海道花紀行 アポイ岳④

2009-02-28 06:23:07 | Weblog

昨日に続き「アポイ」の名称を冠したお花の紹介です。アポイ名を付けられた植物は、10指に余りますが残念ながら未だエールを交換し得ていません。アップした花は謂わば代表選手といった所でしょうか。



アポイキンバイ。ミヤマキンバイの変種で深く切れ込んだ鋸歯に特徴があります。


アポイミセバヤ。エゾミセバヤの変種で、はの先端が尖ります。


アポイマンテマ。アポイ岳固有変種。



北海道花紀行 アポイ岳③

2009-02-27 05:25:56 | Weblog
今朝アップした花は、を超塩基性の岩で変性して、アポイの名を冠した固有種です。何れも葉裏・葉脈更には茎が紫色に変わっているのが見てとれます。

今朝は冷え込んでいます。-8度前後でしょうか。一昨日近くのスキー場で、今期二度目のスキーを楽しみました。ゲレンデは固く締まってと云ってもアイスバーンではありませんが、春の日差しで溶けた雪が夜間の冷え込みで再結晶した状態でした。雪質は明らかに冬から春に変わりつつあります。


アポイアズマギク。殆どの花が白色になるのも特色です。


アポイクワガタ。


アポイタチツボスミレ。

北海道花紀行 アポイ岳②

2009-02-26 05:30:59 | Weblog
アポイ岳は標高800㍍余りの山ですが、海岸線近くから登り始めますので、それなりのアルバイトを強いられます。しかし登山口から5合目までの樹林帯、そして頂上に至る岩稜帯の全ての山域で、色々な花が登山者を迎えて呉れます。今日はサクラソウの仲間をアップしました。


エゾオオサクラソウ。オオサクラソウの変種です。


ヒダカイワザクラ。日高山地の固有種です。


サマニユキワリ。ユキワリコザクラの変種です。

北海道花紀行 アポイ岳①

2009-02-25 15:49:56 | Weblog
アポイ岳は峻険な日高山脈の南端に派生した支脈の山です。超塩基性のカンラン岩が随所に露頭して特殊な植物(固有種)を数多く育んでいる花の名山です。
アポイ岳といえばヒダカソウの名が即座に思い浮かびますので、先ずはヒダカソウをアップいたします。




ヒダカソウ1.アポイ岳固有種。日本第2の高峰北岳にのみ生育するキタダケソウの仲間で、前回で紹介したキリギシソウは亜種になります。この花の仲間は世界に10種確認されていますが、何れもヒマラヤ・欧州アルプスなどの高山にのみ生育が限られ、アポイ岳の様に千メートルに満たない山で見られるのは例が無い様です。


ヒダカソウ2.


ヒダカソウ3.


ヒダカソウ4.

北海道花紀行 崕(キリギシ)山 (終)

2009-02-23 06:36:14 | Weblog
崕(キリギシ)山は、西側の芦別川支流の林道が開かれるまで、芦別岳越えの難ルートの極めて厳しい山でした。林道が延びるにつれ、札幌からでも容易に日帰りで登れる様になり、ホテイアツモリ・オオヒラウスユキソウ・トチナイソウ等を尋ねるべく数年間は通い詰めました。林道末端から沢伝いに山頂部の花遍路を満喫し、帰りには豊富な山菜取りを楽しめる豊穣の山でした。
崕山は今日で区切りをつけ、次は南へ下がって日高の花の名山「アポイ岳」に登りたいと思います。


崕山からの芦別連峰。


イワオトギリ。



モイワシャジン。



エゾワサビ。


エゾノリュウキンカ。


崕山登降ルートの沢。沢筋には所々に残雪が蟠居しています。



北海道花紀行 崕(キリギシ)山 ⑧

2009-02-22 06:12:21 | Weblog
昨日はこの冬一番の吹き荒れで、シッカリした吹き溜まりが随所に形成され、除雪に大童でした。お陰で運動不足は解消、肩や腰に幾分かの後遺症を感じさせられています。冬型の気圧配置が長続きせず、天気図からはそこはかとなく春の息吹きを感じ取れます。
今朝の花は、崕山に必ずしも限らず見られます。これらの花々と崕山特有の花が、狭い山域に生育しているのですから、登り甲斐は有りますが、踏み荒らしの恐れは避けられません。自然との共生は難題です。


キバナノコマノツメ。


エゾノイワハタザオ。


ミヤマリンドウ。


センボンヤリ。

北海道花紀行 崕(キリギシ)山 ⑦

2009-02-21 06:01:45 | Weblog
今朝の札幌は、春先特有の二つ目低気圧の置き土産で強い北風が吹き荒れています。この荒れ模様で今日は終日家に蟄居することになりそうです。
実は今日から藻岩山スキー場で、恒例の年寄りサービスが始まります。今日から3月末のクローズまでリフト乗り放題のパスが売り出されます。お値段は1000円と格安です。冬場の運動不足に恰好のサービスですので、出掛ける算段をしていたのですが、荒天には勝てません。雪遊び談は追ってのことに・・・・・。


オオサカモチ。


イワキンバイ


エゾスカシユリ。



ベニバナヤマシャクヤク。


北海道花紀行 崕(キリギシ)山 ⑥

2009-02-20 06:04:47 | Weblog
崕山は夕張山地でも西北の外れに位置する孤高の山です。特に整備された登山道はなく、岩壁に突きあたる沢を詰め岩峰群の裾を巡って高山植物を観察する事になります。


崕山全景(西面)。当時は西側からの沢を詰めましたが、今は東側からのルートが開発された様です。(研修登山参加者からの伝聞ですが・・・)


チョウノスケソウ。


ミヤマオダマキ。


チシマフウロ。


タニウツギ。

北海道花紀行 崕(キリギシ)山 ⑤

2009-02-19 05:50:47 | Weblog
崕(キリギシ)山のお花畑は、石灰岩が屏風の様に屹立する急峻な岩壁の基部に展開されています。当然ながら岩登りの対象としても登られています。又お花畑は岩壁が崩壊し堆積した岩屑で形成され極めて狭い斜面です。大切に見守りたいものです。


崕山の岩壁。


岩壁基部。


ミヤマムラサキ。


イワオウギ。


ヒメナットウダイ。


チシマゼキショウ。

北海道花紀行 崕(キリギシ)山 ④

2009-02-18 10:35:47 | Weblog
崕(キリギシ)山は、狭い山域が超塩基性の花々に覆われる花園です。北海道南部のアポイ岳のヒダカソウ、又北海道北部の花の浮島「礼文」に咲く花が、北海道中央部の崕(キリギシ)山で咲き揃うのは、岩質のなせる事とは云え何故か不思議な思いがします。先にアップしたキリギシソウ・トチナイソウと今日アップっしたレブンコザクラ・サクラソウモドキ等がその事に該当する花々です。


サクラソウモドキ。


チシマアマナ。


レブンコザクラ。


ムカゴトラノオ。