花遍路

山登りの徒然にとりためた写真をご覧ください。

08 スイス軽ハイクの旅22

2008-08-31 06:35:03 | Weblog
エッシネン湖を後に

リフト乗り場のあるエッシネン・ホルツ迄の帰路は、緩い上り坂になります。リフト乗り合わせの待ち時間を頭に、照りつける日差しを避けるため、木陰を拾いながら30プ分前後の登りです。往路で目にした花を尋ねながらのユックリした歩みでしたが、一汗かかされました。着いたリフト乗り場は思っていた通りの混雑でしたが順調に乗れ、魅惑的なブルーの水を湛えるエッシネン湖を後にしました。


シレネ・ブリガリス、ナデシコ科(右)とシソ科?の花(左)。シレネ・ブリガリスは牧草地などで群がり咲いています。極めて強い花で、我が家では実生の花が毎年咲き、花壇の常連さんになっています。


ユーフォルビア・キパリスシアス、トウダイグサ科。花色は赤橙色から黄色まで変化があります。


エピロビウム・アングスティフォリウム、アカバナ科。日本の仲間より稍大型です。


ケンタウレア・モンタナ、キク科。ヤグルマギクの仲間。


カンパヌラ・コキレアリイフォリア、キキョウ科。この花も牧草地帯などで群落を作りますのでお馴染みの方が多いかと思います。

08 スイス軽ハイクの旅21

2008-08-30 07:01:33 | Weblog
エッシネン湖周辺の花。
エッシネン湖湖畔での休憩後、レジャー組と分かれた散策組は湖畔の花探索に出掛けましたが、賑やかな人出から復路のリフトの待ち時間を入れると、そう悠長に歩きまわれません。またエッシネン湖の東岸はブリュムリスアルプホルンの岩壁がストレートに湖に雪崩れ込む悪場で、散策路は遮られ一周は出来ません。岩場に近ずけば植生も変わり湖畔周辺の湿り気を好む花とは、別種が見られる可能性も考えられましたが、今回は潔よく湖畔の花々探索で踵を返しました。


アデノスティレス・アリアリアエ、キク科。


ジムナデニア・コノクセア、ラン科。テガタチドリの仲間。


アストランティア・マジョル、セリ科。


キルシウム・アカウレ、キク科。アザミの仲間。


ロトゥス・コルニクラトゥス、マメ科。ミヤコグサの仲間。


プルネラ・グランディフロラ、シソ科。ウツボグサの仲間。

08 スイス軽ハイクの旅⑳

2008-08-29 07:11:01 | Weblog
エッシネン湖
エッシネン湖はベルナーオバーランド山域の西端、ブリュムリ・アルプスの山々に囲まれた美しい湖です。湖の東側に聳え立つブリュムリアルプホルンの向こう側はラウターブルンネンの谷に続いています。エッシネン湖の入口、カンデルシュテークが新しいトンネルの鉄路が開削され、カートレインの操車駅としてのウエイトが高まる中、鉄道での旅行客はトンネルで通過することで、スイス山村の原風景とも思えるこの地方はどうなるのかなとの余計な思いを抱きました。


エッシネン湖と湖の東側に屹立するブリュムリアルプホルン(3663㍍)。湖には水浴・水泳のひとが・・・・。水温はかなり冷たく感じられました。


エッシネン湖の南湖畔。針葉樹の疎林が適度な憩いの空間を作り上げていました。


エッシネン湖東岸に落ち込む滝。湖の地形の為、湖畔一周の散策路はありません。

エッシネン湖南側に聳えるドルデンホルン(3643㍍)の巨大な岩盤。


地球の皺でしょうか褶曲の様子が読み取れる岩壁。カンデルシュテーク市街北側の山肌です。

08 スイス軽ハイクの旅⑲

2008-08-28 06:58:20 | Weblog
エッシネン湖への往路。
今日の軽ハイキングは、カンデルシュテークの山上駅エッシネンホルツから緩い下り勾配の散策路をエッシネン湖まで歩き解散、湖畔での散策を楽しみ復路は各自でリフトに乗りカンルシュテークのバスまで戻ると云うものでした。
解散後、湖畔で一休みしてからは、自然探訪派と娯楽派(コンクリートの滑降路を車輪付きの橇で降るボッブスレーもどきの施設で、程よいスリルが味わえる人気の遊具です)に分かれました。アップした画像は往路でツアーの一行を追いながら摂った花です。


リフトの終点エッシネンホルツとエッシネン湖を結ぶ乗合馬車です。この間歩いても30分前後です。


ゲラニウム・シルバティクム、フウロソウ科。ハクサンフウロ等の仲間です。


アコニトゥム・ブルバリア、キンポウゲ科。花色こそ異なりますが、トリカブトの仲間です。


ランヌクルス・アクリス、キンポウゲ科。ミヤマキンポウゲの基本種です。


グウム・モンタヌム、バラ科。ダイコンソウの仲間。


手風琴を演奏する辻音楽士。エッシネン湖畔のレストラン前で。

08 スイス軽ハイクの旅⑱

2008-08-27 07:26:35 | Weblog
カンデルシュテーク。
寡っては国際列車も止まったカンデルシュテークですが、今はゴッペンシュタイン~カンデルシュテーク間のレッチュベルク・トンネルの下に新トンネルが掘り抜かれ、旅客列車は鄙びた山岳風景をその車窓からは見られなくなりました。
エッシネン湖へはカンデルシュテークの村はずれから、横乗りのリフトに乗り、美しい高原が展開するエッシネンホルツに登って、軽ハイキングのスタートです。静かな山上の湖と考えていましたが、日曜と好天とが重なり結構な人出で、リフト乗り場には長蛇の列が出来ていましたが、添乗員の機転で団体優先乗車が認められ、スケデュール通りに歩き始める事が出来ました。



ドルデンホルン3643㍍。カンデルシュテーク駅付近から。



ブリュムリアルプホーン3663㍍。エッシネン湖を囲む山の主峰。正面に刻まれた谷の奥がエッシネン湖で、カンデルシュテークの東方向になります。


ラヌンクルス・アクリス、キンポウゲ科。ミヤマキンポウゲの基本種だそうです。


ハイキングスタート地点の高原からのブリュムリアルプス。エッシネン湖まで緩い下りで、彼方の森を通りぬけると忽然と現れます。


花名不詳。シソ科の花の様ではないかと思われますが?


プランタゴ・メディア、オオバコ科。



08 スイス軽ハイクの旅⑰

2008-08-26 07:56:03 | Weblog
エッシネン湖へ。
ツアー5日目、マッターホルン・ドムなど多くの四千㍍を越す山々を擁し、アルプスの屋根といわれるヴァリス山群の中心地ツエルマットから、スイス中央部のベルナーオバーランド山群の中心グリンデルワルト方面に移動です。スッキリ晴れ上がった青空をバックに輝くマッターホルンに見送られてツエルマットをあとにしました。
途中、「行きがけの駄賃」ではないのですが、山上の静かな別天地エッシネン湖に立ち寄ります。何時も横目で眺めてエッシネン湖へ思いを馳せてながら、通過していましたので期待を持ってバスの最前列に席を取りました。
またこの日の峠越えはカートレインでトンネルを抜けるルートが含まれ楽しみが一つ増えています。(カートレインの区間はゴッペンシュタイン~カンデルシュテークです。)
以下お別れするマッターホルン三態とカートレインの画像をアップ致します。



マッターホルンの夕暮れ。


マッターホルンの朝焼け。前日より、かなり朝霧は薄いのですが、期待のモルゲンロートの輝きは見られませんでした。


朝日に輝くマッターホルン。日が昇るにつれ谷間の霧は消えて、スッキリした山容を見せて呉れました。


出発準備完了のカートレインの先頭車。撮影はゴッペンシュタインせす。


降車中のカートレイン積載車。先頭車から前部につめ、順次降車してゆきます。



乗り込み中のバス最前部から。カートレイン台車の幅は大型バスの車幅ギリギリのため、乗り込みは曲芸的な運転技術が要求されます。

08 スイス軽ハイクの旅⑯

2008-08-25 10:35:36 | Weblog
フィンデルン集落。
フィンデルンは、ツエルマットから地下式ケーブルカーで上がったスネガから、標高で200㍍余り下ったフィンデルン谷右岸の集落で、ネズミ返し小屋のとして知られています。途中のライゼーの湖畔は勿論、ほぼお花畑の散策路は常に真っ正面に秀麗なマッターホルンを仰ぎながらの歩きですから、花遍路には申し分がありません。そのまま谷沿いにツエルマットに降りれますが、午前中のリッフェルゼーの軽ハイクをこなした後ですので、この日はフィンデルンでお茶を頂き、スネガ迄折り返し登りましたが、強い日差しを背中に浴び汗を搔き、「行きは良い良い帰りは怖い」を地で行く帰り道となりました。



フィンデルン集落俯瞰。


フィンデルン集落からのマッターホルン。


リナントゥス・アレクトロロフス、ゴマノハグサ科。


エピロビュウム・アングスティフォリウム、アカバナ科。ヤナギランの仲間。


フィテウマ・ベトニキフォリウム、キキョウ科。


ソリダゴ・ビルガウレア、キク科。アキノキリンソウの仲間。


08 スイス軽ハイクの旅⑮

2008-08-24 07:16:16 | Weblog
ライゼー周辺の花畑
リッフェルベルグから一駅下ったリッフェルアルプ駅を、フィンデルン谷越しにほぼ水平に眺められる、ここライゼーの周辺は一面の花盛りでした。リッフェルゼーとは標高差こそありますが、花の種類個・体数の多さは一目瞭然でした。ライゼーを一周して更に下るネズミ返しの作業小屋で知られるフィンデルンへ向かいました。


カンパヌラ・バルバタ、キキョウ科。(ホタルブクロの仲間)


花名不詳、キジムシロの仲間。葉を撮影しませんで種の特定できませんでした。


クナウティア・デイプサキフォリア、マツムシソウ科。


レウンカンテムム・ブルガレ。キク科。(フランス菊の仲間)


セネキオ・ドロニクム、キオン科。


マッターホルン。ライゼー付近から。


オーバーガーベルホルン4064㍍。山頂は生憎と雲の中です。ライゼー付近から。


マツムシソウの群落。

08 スイス軽ハイクの旅⑭

2008-08-23 06:31:52 | Weblog
スネガ散策
ツアー会社の軽ハイクは、リッフェルベルグまで午後は自由行動です。同行の家族は今回のツアー唯一タップリ時間の取れる消費者行動に魅力に引かされて、真っ直ぐにツエルマットに降る事に決まった様です。お付き合いで私も登山電車に乗り込みましたが、リッフェル湖ハイクのお花畑が今一つ満足できなかったので、ツエルマットから地下式ケーブルカーでスネガ展望台に登って来ました。リッフェルベルグからは、フィンデルン谷を挟んだ高台ですが、このスネガ周辺からのマッターホルンは秀逸です。天気も良し単独行に気安さから、取り敢えず眼下のライゼーへと歩き始めました。スキーリフトの工事中で足許が悪く崖際の高山植物に近付けませんでしたが、お花は種類も個体数も様変わりで登ってきた甲斐がありました。結局は花々に誘われフィンデルンまでの花編路を満喫できました。


スネガ展望台。展望台を横目に一気にライゼーに駆けおりました。



デイアントゥス・カルトゥシアノルム、ナデシコ科。


カルトゥウス・デフロラトゥス(ヒレアザミ)、キク科。


アキレア・ミレフォリウム(ノコギリソウの仲間)、キク科。


手前・クナウティア・ディプサキフォリア(マツムシソウの仲間)マツムシソウ科。
奥・ケンタウレア・アルペストリス、キク科。


カルナ・ブガリス(ナツザキエリカ)ツツジ科。エリカに良く似ていますがツツジ科の植物です。

08 スイス軽ハイクの旅⑬

2008-08-22 10:38:14 | Weblog
リッフェルベルグ周辺。
ローデン・ボーデンを起点とした軽ハイクの終点は・リッフェルベルグ駅です。駅目前のお花畑で解散。以後自由行動で各自ツエルマットまで下ります。
冬場はリッフェルベルグ~ゴルナーグラート間が恰好のスキーゲレンデト化します。登山電車はこの間をリフト代わりで、ピストン運転していますので、電車の暖房で温まり且つ休みながら滑ると云うスキー天国ですが、夏場は夏場で高山植物のお花畑で賑わいますから、観光地としては極めて効率的ですね。



セネキオ・インカヌス、キク科。



ポリゴヌム・ビビパルム、タデ科。日本のムカゴトラノオの仲間。


ガリウム・メガロスペルムム、アカネ科。日本のヤエムグラの仲間。


ミオリティス・アルペストゥリス、ムラサキ科。ワスレナクサの仲間。


レウカンテモプシス・アルピナ。キク科。高所に咲くフランスキクと云った風情の花です。


ゲンチアナ・ニパリス、リンドウ科。筆舌では表せない澄んだ青色に感激です。


登山電車(GGB)とワイスホルン。リッフェルベルグ駅で。